【開催レポート】書の新たな地平を拓く対話 --企画展「書の地形学」トークイベント

2025.06.09 10:00
株式会社ジーン
書と現代美術、その新たな交差点を探る
現代アートギャラリー「YUGEN Gallery(東京・南青山/運営:株式会社ジーン)」にて、2025年5月10日(土)に企画展「書の地形学」の関連企画としてトークイベントを開催いたしました。

「書の地形学」展は現代美術としての「書」に焦点を当て、山本尚志、AKIKO、Kazumi Okamoto、田中岳舟の4名の作家による多様な表現が紹介されました。モノへの名付け、オノマトペ、言語の解体といった手法を駆使した作品群からは、書に内包される“記号性”と“風景性”の接続点が立ち上がり、多くの来場者を魅了しました。

展覧会の理解をより一層深めていただくため、会期中の5月10日(土)に関連企画としてトークイベントを実施いたしました。 

清水穣氏 × 山本尚志氏による対談
トーク当日は、司会進行を本展キュレーターの土田祥ノ介が務め、美術評論家・清水穣氏と出展作家 山本尚志氏による対談が行われました。

トークでは美術評論家・清水穣氏が、戦後の前衛書運動から現代に至るまでの「書」について、美術批評の観点からその展開や意義を紹介しました。

続いて出展作家・山本尚志氏が、自身の制作背景を交えつつ、現代美術のフィールドにおける「書」の再定義や、記号性と造形性、言語性と視覚性の間を行き来する表現としての可能性について語りました。

また、両氏の対話では、「現代美術としての書」の発展やその未来性についても議論が交わされ、批評と制作、理論と実践が響き合う貴重な場となりました。

出展作家3名による作品紹介

トークの後半には、その他3名の出展作家であるAKIKO氏、Kazumi Okamoto氏、田中岳舟氏も登壇し、自身の作品やアート書道への考えを紹介。

AKIKO氏は、オノマトペを用いた記号による匿名化された心象風景について説明。Kazumi Okamoto氏は、「音に“カタチ”を与える手段」として書を捉え、不可視な存在を形象化する試みについて語りました。田中岳舟氏は、ドローイングとしての書を意識し、二次元と三次元性の両立を目指した作品制作について紹介しました。
                     《Pink Noise》AKIKO
             《Non-material Existence D-3, Infinite II》Kazumi Okamoto
                     《Elevation-Chi-》田中岳舟

書の多様な可能性を感じる機会に

展覧会とあわせて開催された本トークイベントは、従来の「書」の枠を超えた多彩なアプローチを提示する場となり、来場者からも好評を博しました。

展覧会「書の地形学」は2025年5月12日(月)をもって会期を終了いたしました。
会期中、多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。

なお、展示作品はYUGEN Gallery公式サイトよりご鑑賞・ご購入が可能です。
ぜひ引き続き、作家たちの新たな「書」の表現にご注目ください。
開催概要
■タイトル:書の地形学
■期間  :2025年4月25日(金)~5月12日(月)
■開館時間:平日13:00~19:00 土日祝日13:00~20:00
     ※入場は閉場30分前まで ※会期中無休
■場所  :YUGEN Gallery
■住所  :東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F(株式会社ジーン/オフィス併設)
■協力  :Yumiko Chiba Associates
■入場料 :無料

作品販売サイト(YUGEN Gallery)
AKIKO:
Kazumi Okamoto:
田中岳舟:
山本尚志:YUGEN Galleryでの取扱は終了となりました。ご興味のある方は山本尚志の所属ギャラリー
へお問い合わせください。
アーティスト・プロフィール(敬称略、50音順)
AKIKO
オノマトペとしての書を通じて、画面に音と映像をもたらすことで、言葉のより深い理解と共有を目指している。
これまでの主な展覧会に、Guitar without distortion effector(C’est la vie.、2022年)、ART SHODO TRIAL(市川市文化会館、2023年)ART SHODO MDP SELECTION Vol.1(MDP GALLERY NAKAMEGURO、2024年)、ARTFUL INK SHOWCASE(MEDIA SHOP GALLERY、2024年)など。
Kazumi Okamoto
書家・現代アーティスト
兵庫県神戸市出身。日本女子大学家政学部児童学科児童心理学専攻卒業。現在、京都芸術大学通信教育過程芸術学部美術学科在籍。
モナコ・日本国交樹立10周年記念事業・芸術創造賞受賞(2016年)ほか受賞歴多数。これまでの主な展覧会に、「おもしろい書展・企画展 かんがえる書展」(東京都美術館、2024年)、「4回タガワアートビエンナーレ 英展」(田川美術館、2024年)、「音で聞く言葉のカタチ」個展(MDP GALLERY NAKAMEGURO、2024年)など。
主な収蔵先にThe World Calligraphy Museum in Moscow。
田中岳舟 / Gakushu Tanaka
1990年福岡出身。左利きであることがきっかけで書を始める。
伝統書を学ぶ中で前衛書に影響を受けながらも、現代の表現として書の精神、プロセス、概念から派生した「書から成るモノ」を探求している。近年は、建築図面やスマホカメラを起点に展開した作品を発表。
これまでの主な展覧会に、ART SHODO EDGE(GALLERY SCENA.、2023年)、Planning#2(博多阪急、2024年)、GENGO展(田口美術、2024年)、Congentecton(IAF SHOP* 、2025年)など。
山本尚志 / Hisashi Yamamoto
書家・アーティスト
1969年、広島県生まれ。広島県在住。
1990年から井上有一カタログレゾネの仕事に従事した後、2015年、ウナックサロンで初の個展「マシーン」を開催。2016年には作品集「フネ」(YKGパブリッシング)が刊行される。 2024年に2冊目の作品集「うごく木」(ART DIVER)を刊行。同年、Yumiko Chiba AssociatesよりKiaf SEOULに出展するなど精力的に活動中。
これまでの主な展覧会に「一人快芸術」(広島市現代美術館、2010年)、「flying saucer」(Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku、2016年)、「Speech balloon」(ギャラリーNOW、2017年)、「トリプルタワー」(TMMT、2018年)、「ゲーム」(福屋八丁堀本店美術画廊、2022年)、「Naming The World」(Yumiko Chiba Associates、2024年)、「北川一成、山本尚志、日野公彦|文字と余白 仮称」(Yumiko Chiba Associates、2025年)など。
主な収蔵先に桃園市立美術館。
YUGEN Galleryについて
YUGEN Galleryは、2022年2月に設立された、日本の現代アートを専門に扱うギャラリーです。東京・南青山と福岡・天神の2か所に拠点を持ち、運営を行っています。

ギャラリー名の「YUGEN」は、日本特有の美的概念である「幽玄」から名付けられており、その言葉が持つ「奥深さ」「崇高さ」「気品」「優雅さ」「艶やかさ」「壮麗さ」といった要素を持つ日本のアート作品の魅力を、より多くの人々に伝えたいという思いが込められています。

当ギャラリーでは、国内外で活躍する新進気鋭の現代アーティストを紹介し、ジャンルにとらわれない幅広い作品を展示しています。また、公式サイトでは日本語と英語の両方で作品のオンライン販売も行い、世界中の人々にアートを届けています。

【ギャラリー概要】
<YUGEN Gallery>
■住所:東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F
■営業日  :展覧会開催期間のみ
■営業時間 :平日13時~19時/土日祝13時~20時
※展覧会により異なる場合があります

<YUGEN Gallery FUKUOKA>
■住所:福岡県福岡市中央区大名2-1-4 ステージ1西通り4F
■営業時間 :11時~19時
■休業日:毎週火曜日
※展示入替のための臨時休業となる場合があります。公式サイトおよび公式SNSをご確認ください。
■公式サイト:
■公式SNS
X:
Instagram:
Facebook:
株式会社ジーンについて
当社はインターネット広告を活用したコンサルティングサービスを提供する<デジタルマーケティング事業>のほか、<アート‧メディア事業>、<ライフスタイル事業>を展開しています。

<デジタルマーケティング‧アドサービス事業>
‧市場調査、競合調査など各種リサーチ
‧インターネット広告運用(検索、SNS、動画など)
‧SEO施策、アフェリエイト施策
‧クリエイティブ制作、システム開発
‧各種コンサルティングサービス
‧ASPサービス「カチカチ」
<アート‧メディア事業>
・現代アートギャラリー「YUGEN Gallery」
・湘南エリアの総合情報サイト「湘南人」
・出版事業「Jeane Books」 
<ライフスタイル事業>
・コスメティックス事業「LIPOPEEL(美容液)」
・不動産事業「湘南人不動産」
・湘南エリアの求人サイト「ワーク湘南」
【株式会社ジーン 企業概要】
■代表者  :代表取締役 林田洋明
■資本金  :1億円(2023年1月現在/資本準備金含む)
■公式サイト:
■公式SNS:
■所在地  :〒107-0062 
東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F
電話 03-6380-6165 FAX 03-6380-6215
■免許など :古物商(美術品) 東京都公安委員会 第30331212827号
宅地建物取引業 国土交通大臣(1)第10616号
有料職業紹介事業 許可番号13-ユ-314999 
特定募集情報等提供事業 51-募-001048

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