株式会社BRAINがWPC2025で脳卒中リハビリに関する研究を発表

株式会社BRAIN
「動かない手」に向き合う──重度麻痺へのリハビリ開発に向けた調査

理学療法士による保険外リハビリサービスを提供する株式会社BRAIN（本社：東京都、代表取締役：針谷遼）は、2025年5月に開催された世界理学療法学術会議「World Physiotherapy Congress 2025（WPC2025）」にて、慢性期脳卒中患者の重度上肢障害に関する研究を発表しました。本研究は、重度麻痺を対象としたリハビリ開発の必要性を再確認する重要な機会となりました。

代表・針谷による研究発表


■ 世界最大級の理学療法国際学会でePoster発表
株式会社BRAIN（以下、当社）は、2025年5月に東京で開催されたWorld Physiotherapy Congress 2025（WPC2025）にて、ePoster形式での研究発表を行いました。

発表演題：
“Rehabilitation Strategies for Severe Upper Limb Impairment in Chronic Stroke: A Scoping Review”
（慢性期脳卒中における重度上肢運動障害へのリハビリ戦略に関するスコーピングレビュー）

本研究では、慢性期の脳卒中後に重度の麻痺が残る方々に対して、世界中でどのようなリハビリ介入が行われてきたのかを整理・分類し、現時点での研究の傾向と課題を明らかにしました。

当日はカナダの著名な理学療法士より直接ご質問をいただき、発表後も有意義なディスカッションを行うことができました。この演題は現在、論文化に向けた準備を進めております。

■ 世界のリハビリ専門職と「文化としてのEBP」について意見交換

また、会期中に実施された自由討論形式の「IDOBATAセッション」では、カナダ、ナイジェリア、中国、イスラエルなど各国の理学療法士とともに、Evidence-Based Practice（EBP：根拠に基づく実践）の普及における課題について意見を交わしました。

時間や費用に加え、「文化」そのものがEBP導入の障壁となるという意見もあり、国際的な視野での議論が深まりました。

■ 今後の取り組み

当社では、臨床現場に根ざした研究活動を重視しており、今後も「動かない手に対して、何ができるのか？」という問いに向き合い続けます。

重度の麻痺を抱える方にも前向きな希望を届けられるよう、今後も研究と実践をつなぐ取り組みを継続してまいります。

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