名古屋鉄道株式会社
名古屋鉄道株式会社、名鉄都市開発株式会社、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道株式会社および近鉄不動産株式会社は、共同で検討を進めている「名古屋駅地区再開発計画」について、事業者間にて事業化を決定しましたのでお知らせします。
本計画の詳細は下記のとおりです。
1.再開発計画概要
(1)再開発計画の考え方
・ 行政が主体となって進めるリニア関連プロジェクトとの整合
・ 社会的要請にも対応した空港アクセス利便向上に資する名鉄名古屋駅の拡張(4線化)を含めた地域交通拠点の形成
・ 名駅南地区やささしまライブ、栄をはじめとする都心部に賑わいを広げる共同開発
名古屋市HP「名古屋駅周辺まちづくりの現在の状況(令和7年4月)」を基に一部加工
(2)再開発概要
共同事業者 : 名古屋鉄道株式会社、名鉄都市開発株式会社、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社
対象地 : 名古屋市中村区名駅一丁目2番他
敷地面積 : 約32,700平方メートル
(3)計画建物
延床面積 : 約520,000平方メートル
用途 : 商業、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナル
階数 : 地上31階 地下2階
最高高さ : 約172m
設計 : 株式会社日建設計
(4)開発スケジュール
2026年度 解体着工
2027年度 新築着工
2033年度 1期本工事竣工
2040年代前半 2期本工事竣工
2.再開発計画の基本方針
(1)再開発のビジョン
世界に冠たる「スーパーターミナル・ナゴヤ」を目指す名古屋駅前に、個性と感性にあふれる多彩な人々や発想が交差し、あらたな価値観と文化を創発する唯一無二のランドマークをつくり上げる
デザインアーキテクト:株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP
(2)ビジョン実現に向けた具体的アプローチ
1.あらたな価値、魅力の集積
・感動とワクワク、癒しにあふれ、時代のトレンドに応じた可変性と当地ならではの地域性を兼ね備えた、歩いて楽しい商業施設の開発
・コトトキ体験型のエンターテイメント性に富んだ集客施設の導入
・全国最大級の1フロア貸室面積で、多様な働き方やテナントニーズに対応したハイグレードSクラスオフィスの供給
・世界中から選ばれ、都市魅力の向上に資する新たなラグジュアリーホテルの創出
2.人中心でウォーカブルなまちづくりへの取り組み
・3層(地下1階、地上1階、2階)の南北歩行者ネットワークの整備
・屋上広場や屋外テラス、建物内各所に快適なシーティングスペースを配置する等、多彩な滞留空間を創出
・まちにひらかれた再開発建物を中心に、賑わい、彩りやうるおいを育む名駅通の活性化と周辺エリアへの波及
3.スーパーターミナル・ナゴヤの実現
・空飛ぶクルマなどの次世代モビリティにも対応したスーパーモビリティハブ機能の整備
・名古屋市等が進める高速路線バスの一元的な集約に対応するバスターミナルの再整備
<建物全景>
デザインアーキテクト:株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP
デザインアーキテクト:株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP
<建物デザインの考え方>
・アクティビティや賑わいが建物内外で相互に感じられる空間を形成し、歩いて楽しい名駅通を創出する
・名古屋駅からささしまライブにつながる新たなスカイラインを形成し、ダイナミックな都市景観を生み出す
・名駅エリアの回遊性向上を図るため、パブリックスペースでもある動線の骨格を外観に表現する
・太閤通上空等に東西方向の抜けを確保し、視覚的に東西の“まち”をつなげる
デザインアーキテクト:株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP
▼名駅南方面への回遊性向上に寄与する3層の南北歩行者ネットワークと空中回廊、道路上空を生かしたゲート性のあるシンボリックなデザイン
(笹島交差点の北東角より太閤通を望む)
デザインアーキテクト:株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP
▼多彩な滞留空間を創出し、賑わい、彩りやうるおいを育む名駅通側のプロムナード
(中央の広場、地上(1・2階)の通路を望む)
デザインアーキテクト:株式会社日建設計・SKIDMORE, OWINGS & MERRILL LLP
▲まちに開かれた名駅通沿いのテラス空間と建物内外の人々のアクティビティが感じられる駅前広場側ファサード
(現ミッドランドスクエア側より施設北東角を望む)
※パース画像はイメージであり、関係者との協議が必要です