福祉企業の惣菜工場が冷凍弁当をアメリカへ輸出 2025年2月の販売までの道のりを聞いたニュースレターを発行

2025.05.21 11:00
株式会社ビーエイトシー
日本の素材・味をそのままに 障がい者を含めた社員一丸で挑んだ足掛け2年

学びから仕事や住まいまで一貫した障がい者支援を行う株式会社ビーエイトシー(本社:福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目17-25、代表取締役:島野廣紀 しまの・ひろのり、以下「同社」)のグループ会社である株式会社B.Continueが運営する那珂川キッチン(本社:福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目17-25、代表取締役:島野廣紀 しまの・ひろのり)は、2024年11月に自社工場で製造した冷凍弁当をアメリカとカナダに輸出しました。2025年2月から現地での販売がスタートし、販売店舗の一つでは、720食分が3日間で完売しています。海外輸出を見据えた商品開発や販路開拓を担当した社員に、販売開始までの道のりや今後の目標についてインタビューしたニュースレターを発行します。

メニューは素材のよさや日本食ならではの優しい味わいにこだわり、全て自社工場で製造しています。自社工場では障がいのある方が製造に携わるため、海外輸出による販路の開拓は、就労支援の拡大にもつながります。現在、累計で2万6000食を輸出済みで、2025年7月末までに5万食の輸出を目指します。

ニュースレターは、以下のURLから確認できます。また、末尾にも記載しておりますので、ぜひご覧ください。
https://b8c-group.com/wp-content/uploads/2025/05/【ニュースレター】那珂川キッチン弁当輸出_20250317.pdf
◆海外販路の開拓が、障がいがある方の就労支援や雇用拡大につながる
同社の自社工場はグループ内の就労継続支援A型の福祉事業所と連携しており、障がいのある方が製造に携わっています。新商品の開発や製造量の増加は工場で新しい業務を生み、より多くの人材が必要になるため障がいがある方の雇用拡大につながります。今回の海外輸出によって、「おいしく、栄養バランスのいい弁当」という日本の食文化を海外に伝えるだけではなく、障がいがある方の就労支援を広げることを目指します。
同社の自社工場はグループ内の就労継続支援A型の福祉事業所と連携しており、障がいのある方が製造に携わっています。新商品の開発や製造量の増加は工場で新しい業務を生み、より多くの人材が必要になるため障がいがある方の雇用拡大につながります。今回の海外輸出によって、「おいしく、栄養バランスのいい弁当」という日本の食文化を海外に伝えるだけではなく、障がいがある方の就労支援を広げることを目指します。

※就労継続支援A型とは:障がいがあり一般企業への就労が難しい方に、雇用契約を結んだ上で、就労の機会や知識及び能力向上のための訓練など必要な支援を提供する事業所のことです。同社は「簡単に、おいしい」食品で消費者の生活をサポートするだけでなく、障がいがあっても働く意欲のある人への就労支援の場として、二軸での社会貢献を目指します。
◆商品詳細
素材を生かした自社商品にこだわり、体にやさしい味の和食惣菜や天ぷら、コロッケなど、日本らしいおかずをごはんに乗せた弁当です。日本食や日本米のおいしさを感じてもらいながら、海外の方にも食べやすいようなメニュー選びや盛り付けに仕上げました。商品開発や製造だけでなく、盛り付けまで自社工場内で行い、グループ全体で一丸となって作り上げています。
商品名:鮭ほぐし海苔弁当
金額:¥400(税別)
商品名:ひじき枝豆炊き込みご飯弁当
金額:¥400(税別)



◆社長コメント
株式会社ビーエイトシー 代表取締役 島野廣紀(しまの ひろのり)

海外、特にアメリカへの輸出は難しい課題が多く、非常に時間がかかりました。しかし、多くの課題を乗り越えて海外輸出を実現できたことで、那珂川キッチンで製造している食品が安全で安心できるものだと証明されたのだと自負しています。
インバウンドが過去最多となり、日本食の素晴らしさを日本国内で感じている海外の方々が多い今、自国でも同じ品質と味を感じて頂けたらと思っています。今後も日本食のよさを伝えていけるよう、丁寧に開発・製造・出荷の拡大を進めて参ります。



※海外輸出事業の担当社員に、販売までの道のりや今後の目標についてインタビューした末尾のニュースレターも、ぜひご覧ください。
◆那珂川キッチン 工場概要
・運営:株式会社B.Continue
・代表取締役:島野 廣紀
・所在地:福岡県那珂川氏西畑553-12
・電話番号:092-951-7470
・事業内容:食品加工、冷凍食品生産
・HP:
◆会社概要
・社名:株式会社ビーエイトシー
・代表取締役:島野 廣紀
・所在地:福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目17番25号 博多クリエイトビル5階
・電話番号:092-710-5626
・設立:2023年10月17日
・社員数:58名
・事業内容:障がい者雇用促進事業、日食システム事業
・グループ企業:株式会社B.Continue、一般社団法人社会福祉支援協会、一般社団法人スキルアップセンター、株式会社B.Advance、株式会社アステックス九州、株式会社福岡丸福水産(障がい者雇用率:法定雇用率2.5%に対し、福岡丸福水産23.0%、那珂川キッチンで46.7%)
N E W S L E T T E R
株式会社ビーエイトシーの海外輸出事業の担当社員の堤に、販売まで2年かかったという販路開拓等の道のりや今後の目標について聞きました。
日本の魅力を世界に伝える冷凍弁当が
福祉事業所の雇用拡大と 社員の誇りのひとつへと繋がる

堤(つつみ)
株式会社ビーエイトシー/経営戦略室 
大学卒業後、海外留学を経て、電子部品の輸出事業で起業。日本・中国・台湾にて、電子部品の製造会社・貿易商社の役員として、生産計画から営業、輸出入に携わる。会社を売却した後、2023年に株式会社ビーエイトシーに入社。現在は経営戦略室として活動しながら、今回の冷凍弁当輸出プロジェクトを主導。

ー堤さんが2023年に入社されてから海外輸出プロジェクトがスタートし、2024年11月に輸出が実現しました。一番苦労したことは何でしょうか。

堤:商品開発です。健康志向の強い海外と那珂川キッチンの安全安心な商品*自体は相性がいいと考えていましたが、もともと製造していたような惣菜単体では市場に入りこむ余地はなく、新たに商品を開発する必要がありました。ただコロナをきっかけに海外でも食生活に変化があり、何が求められているのか定めるのが難しかったですね。那珂川キッチンの商品力自体には自信があったため、既存商品のよさを生かしながら日本食としてよりアピール力のあるものとして、海外では珍しい“おかずオンザライス”の弁当にたどり着きました。その「冷凍弁当」が大手食品輸出企業のバイヤーさんの目にとまり、プロジェクトが進展していきました。
*那珂川キッチンでは国産無添加の商品を製造している。

ー初めての輸出先にアメリカとカナダを選んだのはなぜですか?

堤:特にアメリカは輸出に関わる食品医薬局や検閲が非常に厳しいため、最初にクリアしてはずみをつけたいという思いがありました。審査や手続き等は大変でしたが、商品をアメリカに輸出したことがあるという実績は、今後の販路開拓に大きくプラスになると思います。実際に、次の商品をヨーロッパ等に輸出する話が現在進んでいます。
ー今後、メニューや製造量は拡大していく予定でしょうか。

堤:メニューに関しては、ニーズを探りつつ広げていきたいと思っています。ヨーロッパ向けには冷凍のおにぎりを開発して、サンプルは各国で合格済みです。製造量に関しては、冷凍弁当はまず5万食の輸出を目指しています。輸出量が増えれば那珂川キッチンでの障がい者雇用の拡大につながるので、規模が増やせるように活動はしていきます。その反面、海外輸出において商品の変更や調整に小回りがきく部分が評価されてもいるので、無理のかかりすぎない規模を模索していきます。

ー最後に、海外輸出に関するこれからの目標や展望を教えてください。

堤:最初の輸出に向けた製造は想定以上に時間がかかり、グループ内の福祉事業所と連携して、本当にグループ全体で作り上げました。販売量が増えたらただ那珂川キッチンの売上が上がるということではなく、福祉事業所の業務拡大・雇用拡大に繋がるということを肌で感じています。その雇用拡大に加えて、「那珂川キッチンの商品を通して、日本食のよさを海外のお客様にまで届けている」ということが、ひいては社員たちの会社に対する誇りのひとつにつながることを目指していきます。

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