浮世絵復刻シリーズ第四弾!北斎・広重・写楽の名作7点を伝統の職人技で一枚一枚丁寧に再現

2025.05.09 10:40
株式会社版三
令和の版元・株式会社版三が浮世絵の復刻版・第四弾として葛飾北斎の『富嶽三十六景』など7作品を2025年5月9日(金)より発売開始します。
江戸時代の版元・蔦谷重三郎の活躍を描いたNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の影響により、浮世絵への関心が再び高まりを見せています。そんな中、浮世絵の伝統工芸技術を継承し、さまざまな作品を制作・プロデュースする株式会社版三の代表である坂井英治がNHKの情報番組『ひるまえほっと』で「令和の蔦重」として紹介されました。版三が手掛ける復刻版浮世絵や現代版画作品には、世界に誇る浮世絵の基礎技術である彫り・摺りの技術が生かされています。

■ 人気の復刻シリーズに、待望の“第四弾”が登場!
版三ではこれまでに、名作浮世絵の復刻シリーズとして
・葛飾北斎『富嶽三十六景』
・歌川広重『東海道五拾三次』『名所江戸百景』
・東洲斎写楽「役者絵」
・渓斎英泉・歌川国貞らによる「美人画」
といった名品を手がけてきました。
いずれも純手彫り・純手摺りによって、江戸当時の趣をそのままに再現しています。
そしてこのたび、シリーズ第四弾として、以下の新作7点の発売が決定しました。
【第四弾の注目ポイント】
・葛飾北斎『富嶽三十六景』:不朽の名作に新たに3図が追加
・歌川広重『東海道五拾三次』:旅情豊かなシリーズに2図を追加
・歌川広重『名所江戸百景』:江戸の風景に1図を追加
・東洲斎写楽「役者絵」:写楽の個性が光る新作1点を追加

■ 北斎の代表作『富嶽三十六景』とは
葛飾北斎の『富嶽三十六景』
1831-34年(天保2-5年)に永寿堂西村屋与八から版行された葛飾北斎の版画集。
「富嶽」とは富士山のことで、富士山を様々な場所や季節、色彩、構図で描き上げた「裏冨士」10図を含む全46図からなる大判の錦絵(多色摺りの木版画)です。
江戸時代から昭和初期にかけて「富士講」と呼ばれる民間信仰が盛んだったこともあり富嶽三十六景は大ヒット。北斎ならではの奇抜な視点や発想によるデザイン性、またプルシアンブルーという美しい色合いも人気の要因のひとつでした。2020年発行のパスポートや新千円札の図案に採用されたことで再び注目度が高まっています。

■ 江戸伝承の技で、今に蘇る-純手彫り・純手摺りの復刻版
今回の第四弾では、北斎『富嶽三十六景』から3点を含む計7点を、江戸伝来の古法に基づく純手彫り・純手摺りにて制作。当時と変わらぬ趣を再現し、令和の世に蘇らせました。
発売は5月9日(金)より、版三公式オンラインショップ「浮世絵工房」にて開始予定です。
日本が誇る職人の技と芸術の融合をご堪能ください。

■浮世絵復刻版一覧
【商品概要】
商品名:復刻浮世絵木版画
   ・葛飾北斎『富嶽三十六景』3種
    「尾州不二見原」
    「相州梅沢左」
    「東海道吉田」
   ・歌川広重『東海道五拾三次』2種
    「品川 日之出」
    「川崎 六郷渡舟」
   ・歌川広重『名所江戸百景』1種
    「深川万年橋」
URL:
販売価格:19,800円(税込)
販売価格(専用額付):36,300円(税込)
仕様:サイズ(額)縦35.0cm×横51.0cm または 縦51.0cm×横35.0cm
素材(絵)越前生漉奉書
素材(額)額:木製、表面:アクリル
商品名:復刻小型浮世絵木版画
   ・東洲斎写楽「役者絵」1種
    「八代目森田勘弥の駕籠駕籠舁鶯の次郎作」
URL:
販売価格(専用額付):9,900円(税込)
仕様:サイズ(額)縦28.0cm×横22.8cm
素材(絵)越前生漉奉書
素材(額)額:木製、表面:アクリル
純手彫り・純手摺りによる復刻
この木版画の彫摺は江戸伝承の古法による純手彫り純手摺りであり、それぞれの技術者は文化財保護第八十三条によって認定された浮世絵木版画彫摺技術保存協会に所属しています。
また、この彫師・摺師の木版画制作技術は文化庁保護法に基づき国指定の文化財「重要民俗文化財選定保存技術」に選定されています。

純手漉和紙の越前生漉奉書を使用
木版画に使用する和紙は純手漉和紙の越前生漉奉書となります。
生漉奉書とは、越前和紙の看板とも言える製法が国の重要無形文化財に指定されており、気の遠くなるような手間をかけて作る日本の紙の原点とも言える手漉きの和紙です。本来楮(こうぞ)100%の厚い紙でしたが、近年製紙技術の進歩により、パルプ主体の奉書が多勢を占めるようになりましたので、特に楮100%の奉書を「生漉奉書」と呼び区別するようになりました。印刷用紙として洋紙屋さんで一般的に扱われる「奉書」とは全くかけ離れた紙です。今回はもちろん楮100%の「生漉奉書」を使用しています。

葛飾北斎(かつしかほくさい)
江戸時代後期に活躍した浮世絵師。代表作には「富嶽三十六景」という全46図(「裏冨士」10図を含む)の浮世絵版シリーズや「北斎漫画」十五編などがあり、奇抜なアイデアと圧倒的な画力で注目を集めました。北斎の作品を筆頭とした浮世絵は海外でも高い評価を得て「ジャポニスム」と呼ばれるブームを呼ぶようになり、19世紀ヨーロッパの印象派画家ゴッホやセザンヌ、ゴーギャンなどにも大きな影響を与えたと言われています。
1999年アメリカの雑誌『LIFE』の「この1000年間で最も重要な業績を残した世界の人物 100人」では日本人で唯一86位にランクインされています。

歌川広重(うたがわひろしげ)
江戸時代後期に活躍した浮世絵師。火消家業を身内に譲り画業に専念し始めると、1833年(天保4年)頃には東海道の宿駅とその周辺の景色を詩情豊かに描いた55図の浮世絵シリーズ「東海道五十三次」(保永堂版)を刊行。名所絵と呼ばれるこれらの作品は当時の旅ブームに乗って大ヒット、広重は一躍人気絵師となり風景画家としての地位を確立します。
その後も「東海道」シリーズや「木曾海道六拾九次之内」、「冨士三十六景」など名所絵を数多く手掛け、その抒情詩的な作風はゴッホやモネなどの西洋の画家にも影響を与えました。また、風景画だけでなく花鳥画や戯画作品など他ジャンルでもその名は知られています。

東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)
江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、浮世絵史に残る「謎の絵師」として知られています。出自や経歴は一切不明の無名の画家でありながら、1794年(寛政6年)5月、江戸の人気版元・蔦屋重三郎の元で、歌舞伎役者の半身像を描いた「大首絵」を一挙に28図発表。その作品は、顔の大きな表現や手の小ささ、きりっと結ばれた口元など独特のスタイルが特徴で、代表作「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」などで知られています。その後、わずか10か月の間に140点以上の浮世絵を制作しましたが、突如として姿を消しました。現在でも、写楽の作品は高い評価を受け、北斎、広重、歌麿と並ぶ四大浮世絵師の一人に数えられています。

販売元:株式会社 版三
オンラインショップ 浮世絵工房

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