初版刊行から9年にして、書籍『映画という《物体X》』の重版出来! 曰く「映画は牛からできている」、2016年度のキネ旬映画本大賞第1位受賞作

2025.05.01 11:00
株式会社インプレスホールディングス
インプレスグループで音楽関連のメディア事業を手掛ける株式会社リットーミュージック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松本大輔)内で文芸・カルチャー関連を扱う出版レーベル立東舎は、『映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画』(岡田秀則 著)の重版を決定、2025年4月に重版出来となりました。

本書は2016年に刊行され、「すべての映画は平等である」「映画は牛からできている」など映画保存のエキスパートならではの独特の視線が話題を集め、その年の「キネマ旬報映画本大賞」では第1位に選出されました。巻末には著者の師である蓮實重彦氏との対談「シネマテークの淫靡さをめぐって」が収録され、刺激的な意見交換が交わされています。なお紙幅の関係で掲載できなかった対談の内容は、立東舎のWEBサイトで公開されています(蓮實重彥+岡田秀則対談 スマホ時代の映画体験:
)。

そしてこの度、各分野で高まるアーカイブへの関心に応え、刊行から9年というタイミングでの重版が決定。映画アーカイブに関する国内初の書籍である本書を、ぜひこの機会にお手にとってご覧ください。

<中条省平氏による推薦コメント>(初版刊行時のもの)
岡田さんの著書は画期的な映画論で、私も楽しく読みながら、じつに多くのことを学ばせていただきました。
作品論でも作家論でもなく、理論書でも映像分析でもなく、さりとて、むろん産業論や社会心理学的エッセーではなく、ただし、歴史と技術については限りなく深い畏敬を捧げながら展開する「物質としての映画」論という新機軸! 映画についてこんな視角が可能であるとは思いもよりませんでした。
そして、岡田さんの真摯な情熱には私など到底及ばないと脱帽するほかなく、にもかかわらず、硬直した義務感とはまったく無縁に軽妙にくり広げられる筆致には、ニーチェのいう「陽気な知」があふれていて、随所で微笑まされました。 新しい映画スタイリストの誕生を心より寿ぎたいと思っております。
■書誌情報
書名:映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画
著者:岡田秀則
定価:2,750円(本体2,500円+税10%)
発売日:2016年9月23日(2刷重版は2025年4月10日発行)
発行:立東舎/発売:リットーミュージック
商品情報ページ 
CONTENTS
■はじめに 生まれたからには、すべて映画は映画

■第一章 なぜ映画を守るのか
すべての映画は平等である
「映画を守ろう」と言ったのは誰?
日本では映画は保存しないようです、とアラン・レネは言った
映画が危険物だったころ
地域映像アーカイブの可能性
映画は牛からできている
映画館を知らない映画たち

■"私たち”の映画保存に向かって 対談:石原香絵

■第二章 フィルム・アーカイブの眼
映画は密航する
映画は二度生まれる
観たことのない映画に惚れた話
いまなぜ映画館が必要なのか
ジョナス・メカスの映画保存所に行った
寝た映画を起こそう
映画を分かち合うために

■私のシネマテーク修業日記 ノンフィルムの巻

■第三章 映画保存の周辺
小さな画面、大きな画面
ある映画館の100年 ノスタルジーを超えて
我らが「紙の映画」?チラシとパンフレット礼讃
映画はなくても映画史は立ち上がる
3D映画、敗北の歴史

■シネマテークの淫靡さをめぐって 対談:蓮實重彦


PROFILE
岡田秀則(おかだ・ひでのり)
1968年愛知県生まれ。東京大学教養学部卒。国立映画アーカイブ(旧東京国立近代美術館フィルムセンター)主任研究員として、映画のフィルム/関連マテリアルの収集・保存や、上映企画の運営、映画教育などに携わり、2007年からは映画展覧会のキュレーターとして活動。また映画史ライターとして、学術書から一般書まで世界・日本の映画史を踏まえた論考、エッセイを発表している。本書のほか、編著に『そっちやない、こっちや 記録映画監督・柳澤壽男の世界』(新宿書房、2018年)、監修書に『映画ポスターの歴史』(玄光社、2019年)、『昭和の映画絵看板』(トゥー・ヴァージンズ、2021年)、共著に『映画と「大東亜共栄圏」』(森話社、2004年)、『甦る相米慎二』(インスクリプト、2011年)、『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(森話社、2014年)など。



【立東舎】
立東舎は文芸、マンガほか、さまざまな分野のポップカルチャーを紹介する出版活動を展開中。「乙女の本棚」などの好評シリーズのほか、手塚治虫、谷ゆき子らの幻のマンガの復刻などで感度の高い読者の話題を集めている出版ブランドです。

【株式会社リットーミュージック】
『ギター・マガジン』『サウンド&レコーディング・マガジン』等の楽器演奏や音楽制作を行うプレイヤー&クリエイター向け専門雑誌、楽器教則本等の出版に加え、電子出版、映像・音源の配信等、音楽関連のメディア&コンテンツ事業を展開しています。新しく誕生した多目的スペース「御茶ノ水RITTOR BASE」の運営のほか、国内最大級の楽器マーケットプレイス『デジマート』やTシャツのオンデマンド販売サイト『T-OD』等のWebサービスも人気です。

【インプレスグループ】
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証スタンダード市場9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社リットーミュージック 広報担当
E-mail: pr@rittor-music.co.jp

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