ユニファースト株式会社
雑貨等ものづくりに関する企画やプロモーション支援に関するSP業務を手がけるユニファースト株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:橋本敦)は、一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会が主催した「ソーシャルプロダクツ・アワード2025」において、自社が開発した『海洋ゴミからつくった着られるエコバッグ』が「ソーシャルプロダクツ賞」を受賞しました。
受賞商品『海洋ゴミからつくった着られるエコバッグ』
■『着られるエコバッグ』とは
エコバッグと応援用ビブスの2WAY仕様を兼ね備えた画期的なアイテムです。バッグの底にファスナーを備え、閉じればエコバッグ、開ければビブスやユニフォームとして着用可能。レジ袋削減とスポーツ応援の両立を目指し、2019年8月に実用新案を取得しました。さらに2023年からは、海洋プラスチックごみを原料とするリサイクル繊維「REPREVE(R) Our Ocean」を採用し、環境への配慮を強化。実用性と持続可能な社会への貢献を兼ね備えたアイテムとして、日常生活やスポーツシーンで活用できます。
■社会課題の解決を生活者の利便性に転換 『着られるエコバッグ』の開発秘話
自社開発商品『着られるエコバッグ』
『着られるエコバッグ』の誕生は、ある企業からの依頼で都市対抗野球の応援ビブスを制作したことが発端でした。ビブスは会場にて無料で配布されるノベルティであったため、試合が終わると観客は持ち帰らずその場でゴミ箱へ。せっかく作成した商品が目の前でごみ箱行きになっているさみしさと、廃棄されたポリエステルは地球環境に悪影響を及ぼす恐れも懸念されることから、思い出として残したいと思ってもらえたり、持ち帰って二次利用でき環境にやさしい観戦応援グッズができないかと考えました。その結果、エコバッグの形状がタンクトップに似ており、「着られたら面白いんじゃないか」とひらめいたことで商品化に至ったのが『着られるエコバッグ』です。
■進化し続ける『着られるエコバッグ』 環境配慮型素材の使用で環境意識啓発に一役
当社の従来製品は、ポリエステル素材がメインでしたが、SDGs対応の需要が増え、再生素材(PET)を取り入れたエコ仕様の提案にも力を入れています。2022年の夏に米国UNIFI社が開発したリサイクル繊維ブランド「REPREVE Our Ocean」の採用に至りました。「REPREVE Our Ocean」繊維はプラスチックのリサイクルシステムが整っていない中国・東南アジア沿岸地域(海岸50km以内)で廃棄されたペットボトルを回収・洗浄・加工して作られていて、まさに"海洋プラゴミ"削減に貢献できるサステナブルな素材です。スポーツとエコが融合した、応援グッズの新定番である『着られるエコバッグ』と、"海洋プラゴミ"からつくったリサイクル繊維である「REPREVE(R) Our Ocean」のコラボで顧客の潜在ニーズに応え、環境配慮商品の提案を一層強化します。あえて商品名を大きくプリントすることで、"海洋プラゴミ"削減に貢献していることを前面に打ち出し、使用する方が自身のサステナブルな行動を周囲に広くアピールできます。
■『着られるエコバッグ』を清掃ボランティア活動のユニフォームに活用 楽しく社会貢献
『着られるエコバッグ』を着用して、清掃ボランティア活動を実施していた様子
もともとはスポーツ観戦用として開発した商品ですが、仲間意識や一体感を得られる上に環境に優しい製品であることから、大手企業の社員ボランティア活動にも採用されました。さらに"つくる"を通して社会に貢献するという当社の経営理念に沿って、2021年より春と秋、「海ごみゼロウィーク」に合わせて年2回の地域清掃ボランティア活動を実施しております。社員の清掃ボランティア活動のユニフォームとして、『着られるエコバッグ』を制作しました。『着られるエコバッグ』を着用して会社近辺のごみ拾いに参加した経験を営業商談の場に取り入れ、顧客の共感を得ることで商品受注につながった事例も複数出てきました。売上高は好調に推移し続けており、現在までの累計受注数はおよそ150,000枚となりました。『着られるエコバッグ』は単なる商品の枠を超え、環境保護と社会貢献を促進する象徴的なアイテムとなっています。継続的な革新と顧客ニーズへの適切な対応により、今後さらなる成長と社会的影響力の拡大が期待されます。
■「2025年度ソーシャルプロダクツ賞」審査員コメント
「2025年度ソーシャルプロダクツ賞」の審査員からは以下のコメントをいただきました。
生活者の行動変容を促しながら、そのハードルを下げる工夫が随所に見られる点で非常に好印象である。特に、「着られるエコバッグ」という独自の発想と構造は、これまでにないユニークなアプローチであり、評価に値する。実際の経験から生まれたアイデアを実現し、遊び心を取り入れたデザイン性の高さも魅力的である。社会課題の解決を生活者の利便性に転換し、環境に関心の薄い層にもアプローチできる可能性を持つ点も注目すべきである。さらに、使用されている素材も環境配慮型であり、コンセプトと矛盾のない一貫した取り組みが見られる。楽しく社会貢献に取り組めるアイテムとして、今後の広がりが期待されるプロダクトである。
「2025年度ソーシャルプロダクツ賞」受賞を契機に、当社は商品開発と社会貢献の融合をさらに推進します。単なる商品開発にとどまらず、企業活動全体を通じて持続可能な社会の実現に向けて挑戦し、顧客や社会と共に成長する企業を目指します。革新的な製品開発と社会貢献活動を通じて、環境保護の新たな可能性を追求してまいります。
■ソーシャルプロダクツとは
「エコ(環境配慮)」や「オーガニック」、「フェアトレード」、「寄付つき」、「地域や伝統に根差したもの」など、人や地球にやさしい商品・サービスの総称で、購入者が持続可能な社会づくりに関する行動や団体とつながることができるものをいいます。
■ソーシャルプロダクツ・アワード(SPA)とは
SPAは、ソーシャルプロダクツの普及・推進を通して、持続可能な社会を実現することを目的にした、日本で初めての、そして唯一の、ソーシャルプロダクツを表彰する制度です。2014年より始まり、今年で12回目を迎えました。優れたソーシャルプロダクツの情報を生活者に広く提供するとともに、ソーシャルプロダクツを通して持続可能な社会づくりに取り組んでいる企業、団体を応援します。
ユニファースト株式会社について
“つくりたい”を形にする会社、“つくる”を通して社会に貢献する会社
1981年設立。「今までにない新しい価値をもつ商品を創造し、世界中のあらゆる人々に、“つくりたい”を形にする喜び、幸せ、満足を提供する」「独自の企業活動を通じて、社会と調和ある発展を目指す」を経営ミッションに掲げ、独自の企画力や生産体制により高品質なモノづくりを提供。バッグ、ポーチ、ぬいぐるみの分野では業界のパイオニア的な存在に。近年は環境に配慮したモノづくりにも注力し、SDGsに関心を持つ企業向けの商品開発体制を強化。日本、中国、ベトナムを生産拠点に、国内各業界のグッズOEMを一気通貫で手掛けている。
会社名 :ユニファースト株式会社
代表者 :代表取締役社長 橋本 敦
所在地 :東京都台東区浅草橋3-4-3 ユニファーストビル
設立日 :1981年2月13日
資本金 :9,800万円
URL :
事業内容 :
1:企業のオリジナルグッズや物販用アイテムの、企画から納品まで「一気通貫OEMサービス」
2:SDGs・ESGに関するアイデア商品及び自社ブランドアイテムの開発
3:企業のプロモーション支援や店頭販促に関するSP業務