「結婚」という節目に新たな選択肢を。新郎新婦のストーリーをアートで表現する「Creative Wedding Photo」に込めた想い

2025.04.10 10:00
「人前で着飾って注目を浴びるような結婚式は苦手」
「よく見る華やかなウェディングフォトは私たちらしくない」


ウェディングプロデュース会社であるnodeにご相談いただく新郎新婦には、このようなお考えの方は少なくありません。日本の結婚式は伝統的な神前式や仏前式、キリスト教式、人前式など多様なスタイルがあり、それぞれに独自の儀式や衣装が伴います。しかし、どのようなスタイルもしっくりこず、悩まれる方も多いのが現状です。


今回は、いわゆる「一般的な結婚式」が苦手という新郎新婦が、私たちが提供する「風の教会Creative Wedding Photo(クリエイティブウェディングフォト)」プランを選択された背景と、撮影に向けたプロセスや当日の様子についてご紹介します。
新郎新婦の想い
今回ご相談いただいたのは、美術館や展覧会に出かけるなど共通の趣味をお持ちの、落ち着いた雰囲気の新郎新婦です。
おふたりは、ゲストを招いて誓いの言葉や指輪の交換をすることや、披露宴で食事や余興を行う、いわゆる「一般的な結婚式」を望んではおられませんでした。華やかな会場や賑やかな雰囲気は自分たちらしくなく、あまり得意ではないといった印象でした。
それでも「結婚」という節目を何かしらの形で迎えたいと考え、選択されたのがフォトウェディングという形式です。写真のイメージは、自分たちが笑顔でカメラに向かっているようなものではなく、美術館で手に入るポストカードのようなイメージをご希望でした。
そこで、通常のフォトウェディングプランとは異なり、イメージを丁寧にヒアリングしながらお二人とともに創り込んでいく「クリエイティブウェディングフォト」をご提案しました。
テーマとイメージのすり合わせ
まずは、おふたりのお人柄や趣味、お互いに対しての想いや背景を伺いながら、どのような形で節目を迎えていただくかを一緒に考えさせていただきました。
おふたりらしさを表現するために、それぞれご自身のプロフィールを作成していただきました。美術館や展覧会が共通の趣味ということで、鑑賞した展覧会の記録やお二人の日常の写真なども共有いただきました。


プロフィールの中で出てきた想いのひとつに、新郎様から新婦様に対する「もっと自信を持ってほしい」という言葉がありました。私たちは、写真撮影を通じて自己と向き合うこと、普段、口に出来ていない感情や内面、相手への想いをウェディングフォトに込めて表現することを目指しました。


ヒアリングを重ねて決まった撮影テーマは「光と影より」。撮影のストーリーは、おふたりの内面の表現と、結婚という節目から辿る二人の記憶、そして描く未来を、撮影場所の変化や時間の経過とアートの要素を加えながら表現していく、というものです。
撮影の企画
クリエイティブウェディングフォトでは、プランナーとカメラマン、美容スタッフやフローリストとも議論を重ね、新郎新婦がストーリーや撮影イメージを想起するための企画書を作成します。
カメラマンとの議論では、風の教会で撮影するだけではなく、様々なモチーフを使って心の中を表現するのはどうか、という話が出ました。内面や感情を表すものとして、心を映す鏡やガラス、心を透かす・見透かすものとして擦りガラスや布などのモチーフをご提案し、参考写真などをご用意しながら新郎新婦とともにストーリーを組み立てました。そして、おふたりが好きな万年筆や、キャラクターのスヌーピー、作家・塩田千春さんの作品イメージなどを織り交ぜながら、撮影シーンを検討していきました。


※塩田千春さん
1972年、大阪府生まれ。ベルリン在住。
生と死という人間の根源的な問題に向き合い、「生きることとは何か」、「存在とは何か」を探求しつつ、その場所やものに宿る記憶といった不在の中の存在感を糸で紡ぐ大規模なインスタレーションを中心に、立体、写真、映像など多様な手法を用いた作品を制作。(
より引用)
企画書の一部
ストーリーの始まりはふたりらしさで
撮影当日は、ふたりの日常を表現するために、私服での撮影からスタート。おふたりが好きなチャールズ・シュルツの漫画『ピーナッツ』で、スヌーピーが作家として小説の冒頭に使うフレーズ「It was a dark and stormy night.」をコラージュしました。
撮影の始まりには、万年筆を取り入れました。撮影当時、塩田千春さんの「つながる」をテーマにした作品展向けのテキストが公募されていました。作品の一部として書いた記憶を万年筆とともに残せたら、というおふたりのアイデアで、日々愛用している万年筆で当日応募用のテキストを書き、シーンとして収めています。
当日撮影した写真に、お二人の思い出の写真をコラージュし、 シーンが切り替わります。
過去の記憶と「結婚」という節目の感情
次のシーンは風の教会。
2 人が出会えたことで変化する感情や、繊細さと儚さをイメージしました。結婚というタイミングの「前」から「点」となる瞬間を表現しました。


nodeでは、「結婚式らしくない企画」でも、「結婚」を象徴するモチーフは大事にしています。なぜなら、それぞれのモチーフには由来や想いが込められているからです。
例えば、ヨーロッパでは、男性が女性にプロポーズする際に野の花を摘んで花束にし、結婚を申し込んだことがブーケの始まりとされています。
この人だから見せる顔と普段の自分、といった二面性を、グラスに入った水を通して表現しました。
感情の変化や心の繋がりは、風の教会の建物の光と影のスリットで表現。


教会の広さを活かした撮影シーンでは、物理的な距離があってもつながっているふたりだけの空間を表しています。
ガラス越しにうつり込む姿で、心の中を映す表現に取り組みました。
新婦のヴェールは、ムラ染めにして重ね、色味を微調整して、「記憶や思い出をまとう」ことを表現しました。また、ブルーのスーツを着た新郎に合わせる、という新婦の感情のイメージでもあります。
透明な糸をレンズに張り巡らせて撮影したシーンは、はりめぐらされた記憶の糸の中で誕生したふたりの節目を示しています。
続く日々から未来へ
コロネードの規則的に続く景色は、これから続く日々へと重なります。
「未来」を表す撮影は、六甲ガーデンテラスへ。結婚や出会いを機に変化する心の美しさや豊かさを表現します。
六甲山の山頂付近にある「自然体感展望台 六甲枝垂れ」や「六甲ガーデンテラス」では、結婚というタイミングから未来を示しています。また、六甲枝垂れの内部に設計された窓から見られる景色をもとに、撮影の時期を決定しました。
光と重ねる手にはこれからの未来を、鏡に映る相手には自分の心の中を重ねています。
そして、ラストはもう一度、教会へ。
日常に戻り、経過する時間
私服になり、教会の中で撮影したウェディングから、日常に続いていく経過として記録しています。
未来・時間の経過では、〈結婚〉はひとつの節目であり、その先に生活(日常)が続きます。ふたりの姿と共に、教会内の光と花の変化があります。そこには人と自然との共生を感じる気付きも含まれます。
アルバムの制作と、キャンバスで「飾りたいもの」に。
本作は、一枚一枚の写真のデータのほか、「光と影より」をテーマに、おふたりの日常や日々の記憶、結婚という節目の感情、その後の未来への繋がりを、ひとつのアルバムに収めました。また、染めや刺繍を施したヴェールは、ご自宅に飾るためのキャンバスに加工しました。
「普通のウェディングフォトは恥ずかしいし家に飾らないと思うけれど、アートのような写真でハッキリ自分たちと分からないなら、美術館のポストカードのような感覚で是非飾りたい」と最初に話してくださった二人の気持ちが、撮影を経て、飾りたいものになったことを大変嬉しく思います。


今回の撮影や作品集が、これから続くおふたりの記憶の中で大きな点となり、振り返ることのできる良い節目となることを願います。
nodeの想い
冒頭で述べたように、世間で一般的にイメージされる「結婚式」は苦手という方は少なくありません。そのような方は、結婚式やフォトウェディングをしない、という選択肢を選びがちかもしれません。お金がかかる、手間がかかる、時間がかかる、というイメージも「なし婚」の風潮を生み出していると思います。


しかし、私たちは「結婚」という人生の大きな節目を、何かしらの形で記録したいと考える方がいらっしゃれば、全力でサポートしたいと考えています。
今回ご紹介させていただいた新郎新婦は、自分たちと同じように、どのようなスタイルが良いか決めかねている方がいれば、後押しになったら嬉しいから、と公開を快諾いただきました。こんな結婚式ならば、こんなフォトウェディングならやってもいいかも、と思えた方がいらっしゃれば、ご相談いただければと思います。
「風の教会クリエイティブ ウェディングフォト」について
世界的建築家・安藤忠雄氏が手掛けた、六甲山の「風の教会」を含む六甲山周辺を舞台に、新郎新婦のストーリーをアート写真で表現するフォトウェディングのプランです。通常のフォトウェディングが、ふたりの節目を切り取って撮影するものに対し、クリエイティブ ウェディングフォトは、新郎新婦とイメージをすり合わせ、テーマを決めて、さまざまなモチーフを使ったりコラージュするなどアート要素を加えながら、おふたりのストーリーを表現するものです。


どんなストーリーでどのような写真に仕上げるかをプランナーやカメラマンと相談し、そのイメージに合わせて衣装や小物等にもプロが関与しながら決めていきます。経験豊富なスタッフとともに、準備段階からこだわって撮影することで、今まで新郎新婦ご自身でさえも知らなかった自分に出会えるという点も本プランの魅力です。
風の教会とは
「風の教会」とは、1986年、六甲山中腹の六甲オリエンタルホテルの庭園内に、安藤忠雄氏の設計により建築された教会です。
水の教会(北海道)、光の教会(大阪)とあわせて安藤忠雄氏の「教会三部作」の一つであり、その中でも最初に手掛けた同氏初めての教会建築として知られています。
フランスの「セナンク修道院」から影響を受けたとされており、半透過のガラス張りのコロネード、装飾的な要素の少ないコンクリート打ち放しの礼拝堂など、安藤氏作品の特徴ともいえる、素材を活かしたシンプルな建築が神聖な空間を創り出しています。
自然体感展望台 六甲枝垂れ
六甲山上にある、眺望とアート、自然が融合した展望台。標高約880mからの絶景を楽しめ、夜には「1,000万ドルの夜景」が広がります。建物自体が大きな樹のようなデザインで、内部では自然の力を体感できる仕組みが施されています。
撮影は写心家・大塚 健一朗氏
撮影は、ジャパン・ウエディング・フォト・グランプリやPPA International Photographic Competitionなど、国内外で数々の受賞歴を持つ、株式会社Giveseedの代表で写心家の、大塚健一朗(おおつか けんいちろう)氏が担当。


株式会社Giveseed代表取締役、写心家(心を込めて、心を写す)。19歳~31歳までは工場勤務。自分の結婚式で写真と撮ってもらったカメラマンの考え方に影響され、カメラを触ったことが無い31歳で写真業界に入る。
カメラマンアシスタント、地元ホテルの写真部門を経て、2016年3月 に株式会社Giveseedを創立。
カメラマンでは異例の講演活動、大学講師なども行い、カメラマンで経験したことを元に「人生の捉え方、夢の掴み方」などをテーマに、若者や地元の人たちへメッセージを伝えている
発表者
株式会社node
風の教会のウェディング運営をはじめ、式場探しの前にウェディングプランナーと出会う結婚式づくりをコンセプトに、関西を中心としたプロデュースを展開。
代表者  :代表取締役 小柴 友美恵
所在地 :神戸市中央区海岸通四丁目3-20
設立      : 2022年2月
URL      :https://clear-node.jp/

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