三島由紀夫生誕100年記念「近代能楽集」よりI『邯鄲』 『葵上』上演決定

2025.03.27 12:00
株式会社ミックスゾーン
2025年5月、有楽町朝日ホールにて三島由紀夫作品の朗読公演が決定しました。
「近代能楽集」より、『邯鄲(かんたん)』と『葵上(あおいのうえ)』を大河内直子演出で上演します。
2025年は三島由紀夫の生誕100年にあたります。三島の言葉は、日本の文化遺産です。
遺されたさまざまな作品群から戯曲を取り上げ、日本語の美しさと、演劇の生み出す虚構の魅力を朗読シリーズとしてお届けします。

「近代能楽集」は、三島が能の謡曲に設定を借り近代劇として翻案したもので、世界各地で上演されている名作です。1950年に『邯鄲』を発表。以後1956年までに『綾の鼓』『卒塔婆小町』『葵上』『班女』『道成寺』『熊野』『弱法師』の計8作が発表されました。

 演出の大河内直子は演出家の故蜷川幸雄の演出助手を長くつとめ、蜷川演出の「近代能楽集」にも携わってきました。その経験も踏まえ、新たに現代劇として読み解きます。

出演は朝海ひかる、多和田任益、中尾暢樹、田野聖子、今拓哉、青山達三らと実力派がそろいました。
この世界は何なのか、夢なのか、愛の姿とは……圧倒的な物語の力を信じて上演に挑みます。

【出演】
『邯鄲』
朝海ひかる、多和田任益、田野聖子、今拓哉、青山達三、尾上菜摘、合田くるみ、千葉紅花、溝口悟光ほか
『葵上』
朝海ひかる、中尾暢樹、田野聖子ほか

【公演日程】
2025年5月13日(火) 18時 /5月14日(水) 13時・17時 

【会場】
有楽町朝日ホール(千代田区有楽町2−5−1有楽町マリオン11F)

【あらすじ】
『邯鄲』(1950年発表)
次郎は、かつての乳母・菊が邯鄲の里からきたという不思議な枕を持っていると聞き、10年ぶりに菊を訪ねる。それは菊の家の宝物で、その枕で寝て夢から目覚めると何もかもが馬鹿らしく虚しくなってしまうという。18歳ですでに人生が虚しいと感じている次郎は、その枕で眠りについてみる。夢の中で次郎は美女や踊り子たち、秘書と老国手たちと出会い不思議な問答をする。そして目覚めた次郎は…。

『葵上』(1954年発表)
深夜の病室。夜中になると苦しむ奇病で入院する葵のもとへ美貌の夫・若林光がやってくる。看護婦によるとブルジョワの中年女性が毎夜、見舞いにくるという。黒い手袋をしたその中年女性は、光とかつて恋仲だった六条康子だった。葵を苦しめていたのは康子の生霊だったのだ。光と再会した康子は幸福だった昔の思い出を語り出す。その不思議な魔力に引き込まれそうになる光だが、葵の声で我に返り、康子を拒絶する。康子が消えた後、光は康子の家に電話をかける。康子は電話に出てずっと家にいたという。その時、病室のドアの外から「忘れた黒い手袋をとって」と声がする。受話器からも康子の声が響く中、突然、葵が苦しみ出し…。


【入場料】(税込み、指定)
 一般 8,800円/学生 5,500円

【チケット】
2025年4月19日(土) 一般発売開始
チケットぴあ
イープラス
【スタッフ】
作:三島由紀夫
演出:大河内直子
制作:村田紫音/野田菜々子(ミックスゾーン)
プロデュース:田窪桜子(アイオーン)/村上具子(ミックスゾーン)
主催:「三島由紀夫を読む」上演委員会

【公演詳細】
【問い合せ】
mishima100@mixzone.co.jp

【三島由紀夫 略歴】
1925年、東京生れ。本名・平岡公威(きみたけ)。1947年、東京大学法学部を卒業後、大蔵省に勤務。しかし、9ヶ月で退職し、執筆活動に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立する。主な小説に『潮騒』(新潮社文学賞)、『金閣寺』(読売文学賞)、『仮面の告白』『憂国』『豊饒の海』など。戯曲に『サド侯爵夫人』『鹿鳴館』『近代能楽集』『黒蜥蜴』などがある。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。
日本のみならず海外でも高い人気を誇り、戯曲は世界各国で上演されている。


【大河内直子・略歴】
演出家。1994年、日本人で初めてROYAL ACADEMY OF DRAMATIC ART (英国王立演劇学校)を卒業。
英国滞在中に演出家・蜷川幸雄と出会い、蜷川の演出助手を2016年まで務める。蜷川演出作品では『夏の夜の夢』『身毒丸』『コースト・オブ・ユートピア』『ムサシ (ロンドン・NY バージョン)』『マクベス』『尺には尺を』『海辺のカフカ』などに演出助手として参加。海外公演も多数担当する。2017 年、プロデューサーの田窪桜子と演劇ユニット「unrato」を結成。unratoではミュージカル『I DO! IDO!』(主演の霧矢大夢が読売演劇大賞優秀女優賞)、『THE LAST FLAPPER』、『BLOODY POETRY』(日本初演)、『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』(日本初演)、『メアリー・ステュアート』、木下順二作『冬の時代』、清水邦夫作『楽屋』、三島由紀夫作『薔薇と海賊』、ダグラス・マックスウェル作『Our Bad Magnet』、チェーホフ作『三人姉妹』、松田正隆作『月の岬』を上演。最新作、ローレン・ガンダーソン作『Silent Sky』(2024年、日本初演)にて第32回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞。
(上段左より)多和田任益、朝海ひかる、中尾暢樹
(下段左より)田野聖子、今拓哉、青山達三

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