イケア、Life at Home Report 2024を発表

2025.03.27 11:00
イケア・ジャパン株式会社
日本では4割の人が十分な楽しさを家で体験していないと回答、イケアが毎日の暮らしに喜びをプラスするアイデアを提案
「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンとするスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー イケアの日本法人イケア・ジャパン株式会社(本社:千葉県船橋市、代表取締役社長 兼 Chief Sustainability Officer:ペトラ・ファーレ)は、2025年3月27日(木)に、日本を調査対象に含む「Life at Home Report 2024」を発表しました。


今回で11年目となる「Life at Home Report」は、今の家での暮らしには何が重要で、それをよりよくするためにイケアがどのようなサポートができるかを把握するための取り組みです。今回は世界39ヵ国38,000人以上を対象に、家での楽しさを感じさせる要因や実態について探究しました。「楽しさ」は、前回のレポートで、過去10年にわたる調査データをもとに、家でのよりよい暮らしを実現するために特定した8つのニーズ(コントロール感、快適さ、セキュリティ、セルフケア・育成、帰属意識、達成感、将来への夢や願望、そして楽しさ)の1つです。世界中で3分の1以上の人々(日本では4割の人)が、家での楽しさが重要であると考えながらも実際には十分に楽しさを感じていないと回答したことから、家は本来楽しさを感じられる場所であるはずですが、そうではない場合も多いことが今回の調査で分かりました。家での暮らしの中にさらなる楽しさを取り入れることはそれほど複雑ではなく、自己表現や快適さ、遊びなどちょっとした瞬間に見つけることができます。


- Life at Home Report 2024(ウェブサイト):
- Life at Home Report 2024フルレポート(PDF):
- レポートハイライトと日本のインサイト(PDF):
家での暮らしに楽しさをもたらす4つの方法
イケアは、調査結果をもとに今日の世界と日本の家での暮らしの楽しさを多方面から分析し、家での楽しみに関連する以下の4つのテーマを紹介します。

1. 心地よさを感じる- 健康、ウェルビーイング(心身ともに満たされた状態)、日々の習慣が家での楽しさを生み出すが、見過ごされやすい
<世界のインサイト>
- 3人に1人が、整理された清潔な空間はウェルビーイング全般を維持するのに役立つと回答しています。ちょっとした整理整頓が、家をより楽しい場所にするのに貢献することがわかります。
- 睡眠は、ウェルビーイングを育むために最も重要な家での活動で、53%の人々が身体的ウェルビーイングを、51%の人々が精神的ウェルビーイングを維持するのに役立つと回答しています。
- 家がサステナブルな暮らしを可能にすると答えた人の63%は、家がお気に入りの居場所であると答えています。

<日本のインサイト>
- 世界の人々が家での暮らしにおいて主に身体的な健康と家計を心配している一方で、日本の人々の45%(世界平均36%)は身体的な健康、36%(世界平均28%)は精神的な健康を挙げており、経済的な心配よりも、健康を気にかけていることがわかります。
- 世界の傾向と同様に、日本でも睡眠が身体的・精神的ウェルビーイングを育むために最も重要な活動であると捉えられています。
- - 身体的ウェルビーイングを促すと思われるアクティビティトップ3:
第1位:睡眠(51%)
第2位:健康的な食事(41%)
第3位:安全に感じること (31%)
- - 精神的ウェルビーイングでのトップ3:
第1位:睡眠(48%)
第2位:安全に感じること (43%)
第3位:リラックス (読書、テレビ・音楽鑑賞など)(35%)
- スペースに限りのある日本の家では、よく収納が課題になりますが、日本の22%の人々がメンタルヘルスを維持するためには、家がきれいで整っていることが大事であると考えています。
- 近年日本でもウェルビーイングという言葉をよく耳にするようになりましたが、家でのウェルビーイングは多面的で、体やメンタル、人間関係、家計、環境への配慮(サステナブルな暮らし)などさまざまな要素のバランスの上に成り立ちます。そしてそれらが私たちの喜びや満足感を形づくる上で重要な役割を果たしています。
2. 楽しいことをする- 趣味、創造性、遊びが暮らしの中の楽しみを増やすが、それを優先するのは困難な場合が多い
<世界のインサイト>
- 家が遊び心を引き出してくれると回答した人の66%は、家がお気に入りの居場所であると答えています。遊び心や創造性を大切にしている家では、より安心感が得られ、精神的なウェルビーイングが向上します。
- ただし、遊びを「ふざけたこと」であると捉える文化的な姿勢や世帯規模が、人々が家で遊びに費やす時間の長さに影響する場合があります。

<日本のインサイト>
- 世界では、36%の人々が家での暮らしにおける「楽しみ」が大切であると感じる一方で、十分に体験できていないと感じています。日本ではさらに多く40%がそのように感じています。
- 日本の人々が選ぶ家での楽しさを促すことの1位は「ひとりで過ごす時間(39%)」、2位が「趣味や興味のあることに時間を費やす(38%)」で、趣味の時間を選択した人の割合は、世界平均34%よりも高いです。また、日本の28%の人々は、趣味の時間がメンタルヘルスの維持にも重要な役割を担っていると感じています。
- 日本の人々の趣味ランキングトップ3は、1位:テレビ鑑賞(50%)、2位:オンラインエンターテイメント(28%)、3位:読書(24%)でした。
- 日本でも近年「キダルト(キッズとアダルトを組み合わせた造語)」が話題になるほど、大人も夢中になるおもちゃやカードゲームが人気です。子どもの時に感じたような喜びを日常の中で再発見することは、大人特有の緊張やストレスにぴったりな解決策になるかもしれません。
3. 自分らしい空気感をつくる- 空間を自分らしいスペースにすることにより帰属意識が高まるが、賃貸に住む人々はコントロールできる範囲が制限されている
<世界のインサイト>
- 自分の家を所有している人は、より頻繁に楽しさを感じる傾向があります(賃貸の場合47%に対して持ち家の場合55%)。
- 世界がますます予測不能に感じられる時代において、個人のスタイルを反映した優れたデザインの空間は、家との感情的な結び付きを強めます。

<日本のインサイト>
- 日本も世界に見られる傾向と同様、賃貸住宅に住んでいる人は持ち家の人と比べると、家での楽しみを十分に体験できていないようです。(家での楽しさを頻繁に体験している人の割合:賃貸 33%、持ち家41% )
- 賃貸であっても、小さなことで大きな変化をもたらすことができます。思い入れのあるものを置く、香りや音楽、間接照明といった心地よいと感じるものを家に取り入れるなど、ちょっとしたことでも気分を変えるのに役立ちます。
- 近年、世界でも日本でも見られるトレンドとして、はがせる張り紙や照明の活用など、賃貸にも優しいアイデアがSNSで流行しています。また、イケアでは観葉植物やフェイクグリーンを取り入れた部屋のデザインも多く提案しています。日本ではたった35%の人しか家がお気に入りの居場所であると感じられていませんが、家に自然を取り入れることで心地よさを感じると回答した人々のあいだでは、家がお気に入りの居場所と感じる傾向が高まります。(49%まで増加)賃貸住宅では小さな変化やアイデアが大きな効果を発揮します。
4. つながりを育む- 一緒に過ごすための空間をつくることで毎日の楽しさが増す
<世界のインサイト>
- 人は集まって食事をするのが好きです。食事を社交的なアクティビティとみなす人は、家で帰属意識と楽しみを頻繁に体験する傾向が、平均よりも7%高くなっています。
- さらに、笑いは最良の薬でもあります。世界全体で61%の人々が家での暮らしに満足していますが、周りの人と一緒に笑うことを楽しんでいる人々のあいだでは、家での暮らしに満足する傾向が高まります。(68%まで増加)
- 会話、一体感、共有体験を促す空間をデザインすることで、家で得られる感覚に大きな変化を起こすことができます。

<日本のインサイト>
- 日本は、家で楽しさを感じる最も高い要因が「一人の時間を過ごすこと(39%)」である一方で、個人のプライバシーが確保できていると回答しているのはわずか15% (世界平均39%)。家では外界の喧騒を逃れ、自分自身とつながり、本当の自分でいることを望んでいることがわかります。世帯人数が多い家族は、家族との時間と自分時間の両立がカギになりそうです。
- 日本全体では家がお気に入りの居場所と感じる人が35%しかいませんが、デバイスでゲームをする人々のあいだではその割合が高くなり、48%の人がそのように感じています。ゲームの世界の中でのつながりも楽しんでいるのかもしれません。
- ペットとのつながりも喜びの源です。日本のペットの飼い主の37%は、ペットが寝ているのを見ることに喜びを感じています。これは、ほかのどの国よりも高い割合です(世界平均21%)。



IKEA Retail(Ingkaグループ)Global Communication and Positioning ManagerのBelen Frauは次のように述べています。
「世界の3分の2の人々にとって、家は楽しさをもたらしてくれる場です。しかし、3分の1の人は、自分が望むほどの楽しさを得られていません。イケアのLife at Home Reportの洞察は、自己表現、快適さ、遊びなどのちょっとした瞬間のおかげで楽しさが感じられることを明らかにしています。日々の小さな行動から大きな違いを生み出せるのです。有意義なつながり、大切な人たちとの充実した時間、そして自分らしさの感じられる家がキーポイントです。イケアでは、多くの人々がお手ごろ価格で家での暮らしに楽しさを実現できるよう努めています」


洞察からインスピレーションへ:トレンドを取り入れたコンセプトルームを紹介
Life at Home Report 2024では、調査から得たインサイトに関連した家での暮らしに楽しさをもたらす世界で見られるトレンドを紹介しています。イケアは、これらのトレンドが反映された「イマジナリールーム(想像の部屋)」をスペインのバレンシアを拠点とするデザインスタジオであり、建築コンセプトと超現実的なデザインソリューションの作成を手掛けるUlises Studioと設計しました。家での暮らしをより楽しむためのインスピレーションを得らえるよう、それぞれのトレンドをイケアの商品を使って表現した部屋を紹介します。

ベッドロッティング- ベッドを繭のように快適な場所にできるなら、もうそこから出る必要はありません。柔らかなテキスタイル、やさしい光の照明、心地よさに包み込まれる時間を思い浮かべてください。実際、理想の家の実現には心からくつろいでリラックスできることが重要であると50%の人(日本58%)が回答しています。
※ベッドロッティング(「ベッドで腐る」という意)とは、ベッドの中でSNSのフィードを見たり、ドラマシリーズを見たり、おやつを食べたりして過ごし、ストレスや不安を軽減させるセルフケアの方法のこと
キダルティング- 楽しいことは子どもだけのものではありません。この遊び心のある空間は、遊びと愉快ないたずらを組み合わせて設計されています。遊び心を引き出すのに家が役立つと回答した人の66%(日本65%)は、家がお気に入りの居場所であると答えています(世界平均50%)。
※キダルティングとは、”Kid(子ども)"と"Adult(大人)"を足した造語
ビッグトーク- 深い会話を交わすには適切な空間が必要です。つながりを目的として設計されたこの部屋は、座り心地のよい椅子と温かみのある照明を備えており、家での楽しさを促すことの上位である周りの人と笑うこと(世界平均34%、日本21%)とハグをする(世界平均35%、日本14%)場として最適です。
※ビッグトークとは、深く内面に触れるような話をすること
バイオフィリックデザイン- 植物、自然な質感、アースカラーを使って、家の中に屋外の要素を取り入れましょう。日本全体で43%の人が現在の家での暮らしをポジティブにとらえていますが、家で自然とつながることに心地よさを感じる人は家での暮らしをポジティブにとらえる傾向が高まります。(55%まで増加)
※バイオフィリックデザインとは、自然を感じさせる要素を取り入れた空間デザインのこと
スマートホームハーモニー- テクノロジーと平穏が出会う場所。スマートなソリューションとシームレスなデザインを融合させたスタイリッシュで直感的な空間が、より調和のとれた毎日を実現します。家での快適さを高めるために、Z世代の21%は音楽を利用して適切な環境をつくり出していると回答しています。
※スマートホームハーモニーとは、AIやIoTを活用して家電や照明、ブラインドなどをネットワークで連携させることで、ボタンに触れるだけで操作したりムードを変えたりできるシステムのこと
幸せホルモンを増やすインテリア- 鮮やかな色、大きなパターン、そして気分を高めるデザインを思いっきり空間に詰め込んでいます。日本全体で37%の人が家で頻繁に楽しさを体験していますが、家に自分のアイデンティティを反映できていると感じる人のあいだでは楽しさを体験している傾向が高まります。(48%まで増加)
Belen Frauはさらに以下のように述べています。
「私たちは家の最新トレンドをこれらのイマジナリールームに落とし込むことで、新しいアイデアを刺激し、素晴らしいデザインが手の届かないものではないことを示したいと考えています。革新的なトレンドでさえ、私たちの生活空間に反映することができます」


Life at Home Report 2024の調査方法
この調査は、Ingka Holding B.V.(Ingkaグループ)に代わってYouGovが実施したものです。YouGov社は、国際的な調査およびデータ分析グループです。39ヵ国の18歳以上の合計38,630人(日本は1,009人)を対象に調査を実施しました。調査は2024年5月から6月の期間に各国のオンラインパネルを通じて行われました。


イケア・ジャパン 公式HP 
イケア・ジャパン ニュースルーム 

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