形を持たない「感性」や「情緒」をテーマに、新しいカルチャーを創造する「FabCafe Osaka」が、大阪・天満に4月29日(火)にグランドオープン

2025.03.24 09:30
ロフトワーク
淀川の土と飛騨の広葉樹が織りなす、都市の記憶と自然が融合した空間。4月21日(月)~27日(日)のプレオープンで、蒸留器を活用し香りを抽出した、FabCafe Osakaオリジナルドリンクを提供。
株式会社ロフトワーク(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:諏訪光洋)は、「FabCafe Osaka(ファブカフェ オオサカ)」を2025年4月29日に、大阪・天満にグランドオープンします。FabCafeとしては世界13拠点目、日本国内では6拠点目です。
FabCafeは2012年に東京・渋谷に誕生して以来、タイ、スペイン、フランス、メキシコ、マレーシアなど世界中に拠点を広げるクリエイティブコミュニティです。FabCafeは、新しいものづくりを実践する多様なクリエイターとの共創を通じて、パートナーや社会の課題に取り組みます。世界中に広がるFabCafeは、各地域のクリエイティブコミュニティと密接につながり、その地域ならではのものづくりや素材、テクノロジーを活かした多彩なプロジェクトを手がけています。
大阪は「水都大阪」と称されるように、古くから川とともに発展してきた都市です。中でも淀川は、大阪の成長を支えてきた生命線であり、交通・経済・治水という三要素が融合した都市基盤として重要な役割を果たしてきました。FabCafe Osakaは、設計パートナーとして大阪を拠点に活動する井上真彦さん(Marginalio Inc.)を迎え、淀川の土を活用した壁材で大阪の歴史を体現する試みや、飛騨の広葉樹を活用した空間デザインによって都市と自然の融合を目指しています。この特別なマテリアルとデザインを通じて、大阪ならではの文化や歴史、そして未来のクリエイティブシーンを育む場所となることを目指します。
FabCafeは、人が集うカフェに、3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置し、“デジタル”と“リアル”の壁を自由に横断し、未来のイノベーションを生み出してきました。
今回、FabCafe Osakaが提案するのは、形式に縛られない美しさを追求する近代から現代の美術思想「L’Informe(アンフォルム)」を取り入れた体験です。形を持たない「感性」や「情緒」をテーマに、新しいカルチャーをどのように創造し、具現化できるのかに挑戦します。
また、4月29日(火)のグランドオープンに先駆けて、4月21日(月)~4月27日(日)にプレオープンします。プレオープン期間中から、蒸留器を活用し香りを抽出した、FabCafe Osakaオリジナルドリンクを提供します。


水都大阪にちなんだ「水の恵み」を活かしたメニュー
FabCafe Osakaでは、蒸留器を活用し、「香りを抽出する」というプロセスを軸に、新たな飲料体験を提供します。ここでは、土地の風土や自然の恵みを活かした素材選びを大切にし、四季の移ろいを感じられるドリンクを展開します。

ドリンクの開発においては、「素材の香りと情緒を味わう」ことをテーマに、日本各地から厳選したハーブや茶葉、柑橘類を使用し、素材本来の香りと風味を最大限に引き出す工夫を施しています。例えば、飛騨市・トビムシ・ロフトワークで設立した「株式会社飛騨の森でクマは踊る」の社有林で獲れる黒文字やキハダなど、森の要素を感じられる植物を蒸留し、爽やかな香りを楽しめるドリンクを開発。また、徳島産の発酵茶である阿波晩茶と、同じく徳島で自然交配された柑橘「柚香(ゆこう)」を組み合わせ、地域のテロワール(風土)を体験できる一杯に仕上げました。
さらに、バラの蒸留エキスを使用した華やかなドリンクや、バラとほうじ茶を組み合わせたスパークリングドリンクなど、伝統的な素材と現代的な感性を融合させたメニューを展開。単なるカフェドリンクではなく、五感を刺激する「香りと情緒の体験」を生み出すことを目指しています。

FabCafe Osakaは、当面の間、21時まで営業します。蒸留を活用したアルコールドリンクに加え、モクテル(ノンアルコールカクテル)も提供。アルコールを楽しむ方も、ソフトドリンクを楽しむ方も、それぞれに高揚感を感じられる体験を目指します。「飲むこと」そのものを創造的な体験へと昇華させ、新たなカフェ文化を発信していきます。
淀川の土と飛騨の広葉樹が織りなす、都市の記憶と自然が融合した空間
淀川の土を纏う、都市の記憶を宿した空間
FabCafe Osakaの空間づくりにおいて、壁の吹き付け仕上げの材料として、淀川の土(浄水発生土*)を活用します。自然の素材がもたらす独自の質感により、都市の記憶を感じさせる「アンフォルム」な仕上がりを実現し、大阪の文化や歴史を体現する新たなクリエイティブスペースを創出します。

FabCafe Osakaがオープンするのは、自動車整備工場の跡地です。そのため、鉄骨のブレースや、増改築の繰り返しによる壁の凹凸、露出したスイッチプレートなどの特徴的な設備が残されていました。私たちは、これらの要素を活かしながら、新たなFabCafe Osakaの空間として生まれ変わらせることを目指しました。そのため、従来の左官技術とは異なる吹き付け技法を採用し、元自動車整備工場の面影を残しつつ新旧が重なり合うデザインを実現しました。

*浄水発生土とは、浄水場の水処理過程で発生した上水汚泥を、機械式もしくは自然乾燥により脱水させた状態の土のことです
土壁の制作中の様子

【よみもの】森と土から生まれたFabCafe Osakaの空間づくり
「アンフォルム」を体現する空間デザイン
FabCafe Osakaの空間デザインには、デザインプロジェクト「elements」や東横堀川沿いのパブリックスペース「β本町橋」などを手掛ける井上真彦さん(Marginalio Inc.) をパートナーに迎えました。使用する木材には、 岐阜県飛騨市の広葉樹を採用。一本ごとに異なる曲がりやねじれを持つ広葉樹は、規格化された材とは異なり、人の身体や空間との関係性の中で“快適さ”を発見していく素材です。今回の空間では、あえて 「曲がり木」を活かしたベンチを設計しました。直線的な形状ではなく、座る人の体格や姿勢によって異なるフィット感を生み出し、それぞれに異なる心地よさをもたらします。この不均一な感覚こそが、「アンフォルム」の思想を体現しています。

また、広葉樹林は高木・中低木・下草といった多層構造を持ち、落葉や根の働きによって 土壌を育み、生態系の多様性を支える森でもあります。一つのルールで整然と管理されるのではなく、多様な形が絡み合いながら共存する。そこには、「かたちに縛られない美しさ=アンフォルム」 というFabCafe Osakaが大切にする価値観が宿っています。木材のコーディネーション・家具製作・ディレクションは、 「株式会社飛騨の森でクマは踊る(ヒダクマ)」 が担当。 森と都市、自然と身体を、かたちではなく感性でつなぐ 空間が、ここに生まれました。
感覚に直接訴えかけるような身体的なイベントを開催
今後、FabCafe Osakaでは、蒸留器を活用したドリンクのワークショップや、五感を刺激する食に関するイベントを開催していきます。また、人々が交流できるイベントを5月以降に開催していく予定です。会社や立ち位置の違いを越えて「クリエイティブ界隈のキャリアデザイン試行論」を語り合う「喫茶シランケド」や、AI時代における人間の感性や創造性の重要性を問いかけ、自然と文化をテーマに掲げる「Aru Society(アル・ソサイエティ)」などを開催します。

FabCafe Osakaのコンセプトである「アンフォルム」の思想に基づき、情緒・感情・味覚など、身体に直接訴えかけるフィジカルな体験を通じて、クリエイターや来場者が集い、新たな発想が生まれるコミュニティの場を目指します。

店舗概要
店舗名:FabCafe Osaka(ファブカフェ オオサカ)
所在地:大阪府大阪市北区天神橋2丁目2−4
敷地面積:111.74m²
出店予定日:2025年4月29日(予定)※4月21日(月)~4月27日(日)プレオープン
11:00-15:00(4月21日-4月23日)
17:00-21:00(4月24日-4月26日)
11:00-21:00(4月27日)
席数:48席
アクセス:
[電車でのアクセス]
・JR東西線 大阪天満宮駅から徒歩5分
・Osaka Metro谷町線/堺筋線 南森町駅から徒歩5分
・京阪本線/Osaka Metro堺筋線 北浜駅から徒歩10分
SNS


FabCafeについて
FabCafeは、世界中に拠点を持つクリエイティブコミュニティです。人が集うカフェに、3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置。“デジタル”と“リアル”の壁を自由に横断し、未来のイノベーションを生み出します。地域のクリエイターやアーティスト、企業とともに、食、アート、バイオ、AIから教育まで、ものづくりの枠を超えたラボ活動も行っています。
ロフトワークについて
ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。ものづくりを起点に、その土地ならではの資源やテクノロジーを更新する「FabCafe(ファブカフェ)」、素材と技術開発領域でのイノベーションを目指す「MTRL(マテリアル)」、クリエイターと企業の共創プラットフォーム「AWRD(アワード)」などを運営。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。
お問い合わせ先

FabCafe Osakaについて
info_fabcafe.osaka@loftwork.com

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