カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
3位にTSUTAYA中万々店（高知県）、ベスト10に、TSUTAYAデイズタウンつくば（茨城県）、広島 蔦屋書店（広島県）、二子玉川 蔦屋家電（東京都）がラインクイン
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社（以下、CCC）が運営する「梅田 蔦屋書店」の店長であり、ひとり出版社「書肆汽水域」としても活動を行う北田博充が実行委員長を務め、日本で一番面白い書店フェア企画を競い合う「
」にて、全国154件のエントリーの中から、3位にTSUTAYA中万々店（高知県）『中万々店では1冊も売れてない悲しい俺だけどそれはキミに出会うためだったんださよならなんて言わず今すぐ連れて帰ってくれないかフェア／書店員：鎌倉綾』が選ばれました。
BFCベスト10入りフェア企画
ベスト10には、TSUTAYAデイズタウンつくば（茨城県）『疑似体験職業フェア／書店員：上野恵佑』、二子玉川 蔦屋家電（東京都）『あなたにぴったりの本～16Personalitiesのタイプで選んだとっておきの一冊～コンシェルジュ文庫2024／書店員：松本泰尭』、広島 蔦屋書店（広島県）『3冊の本／書店員：江藤宏樹』がラインクインいたしました。
なお、ベスト10に選ばれた４つの書店フェアは、全国の一部の店舗で今後順次展開してまいります。展開店舗については、決まり次第BFC特設サイト（
）でお知らせいたします。
◆ベスト10ランクイン書店フェアの概要
・
／書店員：鎌倉綾』
■企画ポイント
店頭で注目されずに返本される本に着目し、マッチングアプリ形式で「プロフィール」POPを作成、売れた本の「プロフィール」も展示し、盛り上がっていく様子をアピールしました。予想以上に売れ行きが良く、1か月半ほどで30冊以上の実績を上げ、埋もれていた本の価値を再発見できました。
TSUTAYA中万々店（高知県）書店員：鎌倉綾
・TSUTAYAデイズタウンつくば（茨城県）『
／書店員：上野恵佑』
■企画ポイント
人気の職業から地域性、意外な職業が描かれている小説を選書。本を読む事で少しでも色々な職業を知ってもらい、その職業に就く準備を進める機会になればと思いフェアを考えました。
自分のやりたいことが見つかっていない子供たちに本で疑似体験をし、少しでもやりたい事がみつかればと思います。
TSUTAYAデイズタウンつくば（茨城県）書店員：上野恵佑
TSUTAYAデイズタウンつくば（茨城県）書店員：上野恵佑
TSUTAYAデイズタウンつくば（茨城県）書店員：上野恵佑
TSUTAYAデイズタウンつくば（茨城県）書店員：上野恵佑
・二子玉川 蔦屋家電（東京都）『
／書店員：松本泰尭』
■企画ポイント
蔦屋書店は毎年「コンシェルジュ文庫」フェアを開催。全国のBOOKコンシェルジュが毎年異なるテーマで本を選書。今回のテーマは16タイプの性格診断（16Personalities）。SNSで人気の性格診断に基づき、各コンシェルジュが3冊ずつ計48冊を選書。選書理由やプロフィールを掲載した冊子を無料配布。性格診断サイトへのQRコードを活用し、普段本を読まない人にもアプローチ。多様なコンシェルジュによるカラフルな選書の展開。
二子玉川 蔦屋家電（東京都）書店員：松本泰尭
・広島 蔦屋書店（広島県）『
／書店員：江藤宏樹』
■企画ポイント
「1冊で読むよりも、2冊、3冊読むことで、その世界はより厚みを持ち多義的になる。 ものごとを見る目は常に複数持っていよう」 というテーマのフェアです。 1冊の本から関連する2冊の本を選書し、その3冊を続けて読むことで、1冊だけではわからなかった面白さを感じていただけると思います。
広島 蔦屋書店（広島県）書店員：江藤宏樹
また、2025年3月3日（月）にジュンク堂書店 池袋本店で開催された「BFC」初代チャンピオンベルトの贈呈式では、新日本プロレスの代表取締役社長 兼 選手の棚橋弘至様をスペシャルプレゼンターに迎え、最終選考の審判員である滝口悠生氏（小説家）と久禮亮太氏（フラヌール書店 店主）による選評などが行われました。
スペシャルプレゼンター 棚橋弘至様
スペシャルプレゼンター 棚橋弘至様
僕の読書習慣は、高校時代に国語の成績を上げるため、先生のアドバイスから始まりました。最初に手に取ったのは推理小説。夢中で読み漁るうちに、国語の成績も飛躍的に伸びました。本との出会いが、僕を大きく成長させてくれたのです。
今回、チャンピオンとなった久保田さんは、次回初めての防衛戦です。次回のフェアでは、読書家の方々の予想を超えるようなサプライズがあっても面白いかもしれません。僕も3日後のタイトルマッチに向け、久保田さんと並んでチャンピオンベルトを掲げられるよう、全力で挑みます。
BFCへのエントリーに迷っている書店員の方も、ぜひ一歩踏み出してください。挑戦しなければ何も変わらない。でも挑めば、その経験が必ず自分の力になります。行動することにこそ価値があるのです。
今後のBFCも楽しみにしています。
BFC実行員委員長 北田博充（梅田 蔦屋書店 店長）
BFC実行委員長 北田博充梅田 蔦屋書店 店長)
今回、154件ものエントリーが集まったことが、何より嬉しかったです。書店の現場で働いていると、発注業務やレジ業務など、毎日が本当に忙しく、1日8時間働くだけで疲れ切ってしまうこともあります。そんな中で、これだけ多くの書店員が創意工夫を凝らし、お客さんに喜んでいただこうと企画を生み出していることに、改めて感動しました。私自身、このBFCを通して書店員という仕事の素晴らしさを改めて実感しています。
このチャンピオンシップは、一過性のイベントで終わらせるのではなく、これからも継続して開催していくことで、書店業界全体を盛り上げていきたいと考えています。そして、この活動が「自分も書店員になりたい」と思う若い人たちのきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。私も全力でこの企画を続けていきたいと思っています。
また、この場を通じて、書店員同士のつながりが生まれ、現場がより活気づくことを期待しています。こうしたつながりが、業界全体の活性化につながると信じています。
今後も、書店員の皆さんとともに、より良い未来を創っていけるよう、私も尽力していきます。
●審判員および実行委員によるベスト10フェアの選評
滝口悠生氏（小説家）
滝口悠生氏（小説家）
最終選考には、それぞれの書店が持つ立地や業態の特性に、そこで日々働く書店員さんの知恵と熱意が相乗したフェアが並び立ちました。いずれも書店という場に潜在する熱量を導き出す素晴らしい仕掛けで、選考も熱の入ったものになりましたが、初代チャンピオンを冠するに相応しいブックフェアを選べたと思います。書き手として、そして読み手として、全国に様々な書店があること、そこに様々な書店員さんがいることを、心強く思います。
三宅香帆氏（文芸評論家）※贈呈式にご欠席のため、司会より代読
三宅香帆氏（文芸評論家）
売れない本を売る、というコンセプトに痺れました……！！
なかなかタイミングがなくてお客さんに手に取られなかった本、というのは書き手としてもっとも心痛む状況です。が、そこを「マッチングアプリ」という仕掛けでエンタメに変えて出会いを作るフェアがあるなんて！
素敵すぎます。本との出会いを作る、これこそが書店の力なんだなと改めて感じました。
愛のあるフェアをありがとうございました！これからも応援してます！！
久禮亮太氏（フラヌール書店）
久禮亮太氏（フラヌール書店）
驚いたのは、150を超えるフェアが立候補されたことです。書店での現場経験がある私にとって、フェアの企画・実施の大変さはよく分かります。それだけに、これほど多くの力作が集まり、それぞれ異なる切り口で突き抜けていたことに感動しました。
単なる「実力」だけでなく、将来性を感じさせる企画ばかりで、その可能性を評価することが大切だと改めて実感しました。同じ目線で働く書店員をエンカレッジするものでもあると思います。
「規模が小さい」「売れていない」と遠慮する方もいるかもしれませんが、評価されるのは表面的な要素だけではありません。さらに幅広いエントリーを楽しみにしています！
野上 由人氏（BFC実行委員／NICリテールズ株式会社）
野上 由人氏（BFC実行委員／NICリテールズ株式会社）
今回、第1回の開催で154件ものエントリーが集まったことに驚きと感動です。「こんなに多くの人が参加しているなら、私も挑戦してみようかな」と思う人が増えてくれたら嬉しいです。最初のハードルが下がることで、次回以降はもっと多くの書店員が気軽にエントリーできるのではと思っています。
このプロジェクトが「書店員の技術や職能を世間にアピールし、広めていく場」として、ますます意義を持つものになればと願っています。書店員の職能をを広く伝えていくためにも、この企画は大きな役割を果たしていくはずです。実行委員の立場としても、こうした書店員の魅力をしっかりと世の中にアピールしていきたいと思っています。これからも、書店員の可能性を広げるために尽力していきますので、ぜひ一緒に盛り上げていきましょう！
なお、ベスト10書店フェア一覧や各フェア詳細は、以下のサイトでご覧いただけます。
BFCは、フェアや書店員を全国に広めていくこと、そして、書店員の企画意欲を掻き立て、書店が更に魅力的になり、多くの読者が足を運ぶきっかけになることを目指しており、初代チャンピオンベルトの防衛戦もについて、2025年10月より、防衛戦のチャレンジャー（フェア企画）の応募開始を予定しております。
防衛戦の応募内容の詳細に関しては、BFC特設サイト（
