公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
大切な人とアートをシェアしよう!ペアグッズも揃う、アート・デザイン・ファッション好き必見の展覧会が、3月1日(土)よりアーティゾン美術館で開催。
アーティゾン美術館(東京・京橋)は、2025年3月1日より開催する「ゾフィー・トイバー=アルプとジ ャン・アルプ」展のオンラインチケットを本日より販売開始しました。
テキスタイル・デザイナーとしてキャリアを開始し、緻密な幾何学的形態による構成を、絵画や室内空間へと領域を横断しつつ追求したゾフィー・トイバー=アルプ(1889‒1943)と、詩人としての顔をもちながら、偶然的に生まれる形態に基づき、コラージュやレリーフ、彫刻を制作したその夫、 ジャン・アルプ(1886‒1966)。
本展は、この 20 世紀前半を代表するアーティスト・カップルをめぐり、個々の創作活動を紹介するとともに、両者がそれぞれの制作に及ぼした影響やデュオでの協 働制作の試みに目を向け、カップルというパートナーシップの上にいかなる創作の可能性を見出せるか、再考するものです。ドイツとフランスのアルプ財団をはじめとする国外のコレクションよりトイバー=アルプの作品45点、アルプの作品40点、そして、多様な様態からなる両者のコラボレーショ ン作品14点、計99点を出品予定です。
日本では紹介の機会が限られてきたゾフィー・トイバー=アルプの創作活動を包括的に紹介する貴重な展覧会であり、アートファン必見の内容です。応用芸術から前衛芸術の最前線へと進んだ彼女の作品には、刺繍や家具、装飾品などが含まれ、デザイン、インテリア、ファッションに興味のある方にもお楽しみいただけます。ご家族やお友達、そしてパートナーと一緒に、ぜひご来館ください。
見どころ
1)20 世紀前半の前衛美術シーンを代表するアーティスト・カップルの展覧会
トイバー=アルプとアルプは、ダダや構成主義、シュルレアリスム、デ・ステイル、抽象といった前衛芸術の前線で活動しながら、両者のコラボレーションによる作品も残しています。夫婦というパートナーシップが生んだ創作の可能性に加え、当時の女性アーティストの立場や、芸術ジャンルのヒエラルキーに関する考え方などの視点から、20世紀美術を考察します。
ゾフィー・トイバー=アルプ、ジャン・ アルプ《デッサン(デュオ=デッサン)》1939 年、 アルプ財団、ベルリン/ローラントシュ ヴェルト (C) VG BILD-KUNST, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2024 C4772
ジャン・ アルプ《共同絵画》おそらく1950年頃、アルプ財 団、ベルリン/ローラントシュヴェルト (C) VG BILD-KUNST, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2024 C4772
2)ゾフィー・トイバー=アルプの先駆的な創作活動を包括的に紹介
幾何学的抽象を基盤に多彩な分野で活躍したトイバー=アルプの全貌を紹介。応用芸術から前衛の最前線へと進んだその歩みは、女性アーティストの新たなキャリアモデルとしても重要です。夫アルプに比して、日本では紹介の機会がきわめて限られてきたトイバー=アルプの創作活動が包括的に示される貴重な機会となります。
ゾフィー・トイバー=アルプ 《抽象的なモティーフによる構成(手帳カバー)》1917-18年頃、アールガウ州 立美術館、アーラウ(個人より寄託)
ゾフィー・トイバー=アルプ 《モジュール式家具(グレーの棚)》1929年頃、アルプ財団、クラマール
ゾフィー・トイバー=アルプ 《壺を運ぶ人のいる構成》 1928年、アルプ財団、ベルリン/ローラントシュヴェルト
ゾフィー・トイバー=アルプ 《漸次的な移行》1934年、アルプ財団、 ベルリン/ローラントシュヴェルト
3)“For Arp, Arp is Art”-ジャン・アルプのユニークな創作を再評価
「アルプその人がアート」と評したマルセル・デュシャンの言葉は、さまざまな前衛の動向の間を自在に行き来したアルプのユニークな立ち位置を端的に物語るものです。本展では 20 世紀美術におけるその重要性と今日に通じる意義を再考します。
ジャン・アルプ《7 アルパーデン:アルプ・ アルバム(『メルツ』第 5 号)I口髭=帽子》1923年、アルプ財団、ベルリン/ローラントシュヴェルト (C) VG BILDKUNST, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2024 C4772
ジャン・アルプ《花の頭部をもつトルソ》 1924年、アルプ財団、クラマール (C) VG BILD-KUNST, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2024 C4772
ジャン・アルプ《無題(デッサン・デ シレ)》1934年、アルプ財団、ベルリ ン/ローラントシュヴェルト (C) VG BILD-KUNST, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2024 C4772
ジャン・アルプ《貝殻=帽子》1965年、アルプ美術館バーンホフ・ローラン ズエック Photo: Mick Vincenz
ゾフィーとジャンのアートを日常に――お揃いで楽しむオリジナルグッズ
20世紀を代表するアーティストカップル、ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプの作品にインスパイアされたオリジナルグッズが登場!展覧会限定デザインのバッグやキーホルダー、グラスなど、友達や家族、パートナーとお揃いで楽しめるアイテムを取り揃えました。
お揃いのアイテムを、展覧会の特別な記念として日常に取り入れてみませんか?
ゆらゆらグラス 各¥803(税込)
アーティゾン美術館 ミュージアムショップ
〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-2 アーティゾン美術館 2階
営業時間:10:00―18:00(祝日を除く金曜日は20:00まで)
定休日:美術館休館日
*ミュージアムショップは展覧会チケットがなくてもご利用いただけます。
オンラインショップ:
*オンラインショップでも3月1日(土)より順次販売します。
同時開催
アーティゾン美術館ではひとつのチケットで同時開催の展覧会もご鑑賞いただけます。
硲伊之助展硲伊之助(1895-1977)は画家・陶芸家・コレクターであり、日本初のマティス、ピカソ、ブラック展の立役者でもあります。本展は約60点の作品と関連作約15点を展示する東京初の回顧展です。
石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト19世紀から20世紀にかけての西洋近代美術や、抽象表現を中心とする20世紀初頭から現代までの美術、そして日本の近現代美術など、石橋財団コレクションの代表作のなかから様々な魅力をご紹介します。
【開催概要】
展覧会名: ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ
主 催: 公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
後 援: ドイツ連邦共和国大使館、ゲーテ・インスティトゥート東京
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、在日スイス大使館
会 場: アーティゾン美術館 6階展示室
会 期: 2025年3月1日[土] - 6月1日[日]
開館時間: 10:00―18:00(毎週金曜日は20:00まで)*入館は閉館の30分前まで
休 館 日: 月曜日(5月5日は開館)、5月7日
スペシャルサイト:
入館料(税込): 日時指定予約制
ウェブ予約チケット1,800円、窓口販売チケット2,000円、学生無料(要ウェブ予約)
*予約枠に空きがあれば、美術館窓口でもチケットをご購入いただけます。
*中学生以下の方はウェブ予約不要です。
*この料金で同時開催の展覧会を全てご覧いただけます。
同時開催: 硲伊之助展(5階 展示室)
石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト(4階 展示室)
アーティゾン美術館 〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-2
Tel: 国内 050-5541-8600 海外 047-316-2772(ハローダイヤル)www.artizon.museum
アクセス:JR東京駅(八重洲中央口)、東京メトロ銀座線・京橋駅(6番、7番出口)、東京メトロ・銀座線/東西線/都営浅草線・日本橋駅(B1出口)から徒歩5分