宮沢賢治の物語「虔十公園林」から着想企画展「みんなでつくる未来の公園 ヘラルボニーと宮沢賢治」

2025.02.12 11:02
東京建物株式会社
BAG-Brillia Art Gallery-で2月21日(金)より開催

東京建物株式会社は、2025年2月21日(金)から2025年3月20日(木)まで、東京建物京橋ビル1階の「BAG-Brillia Art Gallery-(バッグ ブリリア アート ギャラリー、以下「BAG」)」で企画展「みんなでつくる未来の公園 ヘラルボニーと宮沢賢治」を開催します。
本展は、「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー「株式会社ヘラルボニー」代表の松田崇弥・文登兄弟が、同郷岩手県出身の宮沢賢治の物語「虔十公園林(けんじゅうこうえんりん)」から着想を得て企画しました。主人公の虔十は、周囲から「少し足りない」と思われていた青年で、植物が育ちにくい土壌の中で杉苗700本を植え続けました。物語の中で杉の木は虔十の死後も育ち続け、「虔十公園林」として子ども達の遊び場になりました。
「虔十公園林」には、先入観や常識に囚われることなく「100年後の文化をつくる」というヘラルボニーの挑戦すべきテーマに通ずる要素があります。また、虔十が作り上げた公園林は現代社会における多様性の象徴とも捉えられ、ヘラルボニーの目指す共生社会の理念とも一致します。
本展では、「虔十公園林」の物語から読みとれる、信念を曲げない、価値を決めつけないなどの視点や問いを来場者と共有し、展示されるヘラルボニーのアーティスト作品を核にしながら、未来の「虔十公園林」の世界を共に作り上げることをテーマとしています。来場者は、展示スペースの一部を使って絵を描くことができ、これにはひとりひとりの気づきや行動が未来につながることへの願いが込められています。
同時に本展は架空の存在である「虔十公園林」をこの社会の中でいつか実現させたいというヘラルボニーの決意表明でもあります。
● 展示内容
・ BAG内展示スペース「+2」
展覧会の入口となる「+2」では、宮沢賢治の物語「虔十公園林」を読んだ時に得られる問いを来場者と共有し、ヘラルボニーの歩みと共に展示します。

・ BAG内展示スペース「+1」
「虔十公園林」の主人公虔十の思いを、ヘラルボニーを通して再解釈し、誰もが共に楽しめる100年後の虔十林公園をみんなで作る(描く)というコンセプトを表現した展示空間とします。
                     田崎 飛鳥
      「森の道-青い森」(左)、「森の道-赤い森」(中)、「森の道-赤い森2」(右)
● 参加作家プロフィール
・田崎 飛鳥(Asuka Tazaki) 岩手県/個人
陸前高田市在住。彼には生まれながらにして、脳性麻痺による知的障害がある。幼いころから絵本や画集に興味を持ち、彫金作家の父、實さんの勧めで絵を描き始めるとその才能は伸びていき、アート展では賞を受賞するまでに。東日本大震災の津波により、自宅、今まで描いてきた約200点の絵、親しんできた豊かな自然とそこに住む人々…かけがえのない大切なものを一瞬で失い、あまりの衝撃と悲しみから、ショックで一度筆を置いてしまったが、父からの言葉で再び筆を取り、今まで多くの観る人の心を動かしてきた。
・ 内山.K(Uchiyama.K) 三重県/希望の園
100種類以上の0.5ミリペンで描かれる「〇〇の地図」シリーズは、ラメペンで描き込まれた箇所がキラキラと輝き、秘密の宝地図のようでもある。作品に下書きは存在せず、まるで細胞が増殖するように生き物や数字、時には鬼をもモチーフとして数珠繋ぎで描いていく。そのあまりの緻密さに思わずため息が漏れてしまう。普段は人見知りで寡黙な彼だが、作品紹介を振られると普段の姿からは信じられないほど流暢に語る一面があり、それがなんとも愛らしい。
・輪島 貫太(Kanta Wajima) 石川県/金沢アート工房
石川県金沢市生まれ。2歳のころ、動物に興味を持ったことをきっかけに、絵を描くようになる。 成長とともに落語、おもちゃ、アニメ、みんなのうた、トリビアなど、その時々で興味あるものを集合させて描くのが好き。絵の中に登場するキャラクターとしては、本人と妹の他にオリジナルのキャラクターを描き込むことが多い。将来の夢は、自分の絵やキャラクターたちを使ったアニメーションを作ること。アニメのキャスティングやシナリオを考えながら日々創作活動に励んでいる。
・ 小林 覚(Satoru Kobayashi)岩手県/るんびにい美術館
養護学校の中等部に在学中、あらゆる文字を独自のルールで変形させて書くようになる。はじめは周囲も困惑し、直そうと苦心したが、やがて複数の教諭らがその文字を彼の独創的な「造形表現」として捉え、積極的に制作を支えたことで、彼の表現は多くの人に喜びを与えるアートとして羽ばたき始めた。
・ 高橋 南(Minami Takahashi)岩手県/るんびにい美術館
クーピーペンシルやクレヨンを塗り重ねることで作り上げられた作品は、一見すると、素早い鉛筆の動きを要する激しい制作態度を連想させる。しかし実は、彼女の制作は非常にゆっくりと穏やかである。彼女の描き出すひとつひとつの色は、お互いに混じり合うことなく、それぞれにその美しさを主張しながら画面の上に現れ、激しさと静けさが不思議に同居しており、心を惹きつけられずにはいられない。
・ 佐々木 早苗(Sanae Sasaki)岩手県/るんびにい美術館
絵画のみならず織り物、切り紙、刺繍など、いずれも緻密で色彩と構成の妙に富む様々な表現を生み出し続けている。彼女は一つの仕事に数か月から数年集中して取り組んだあと、不意にやめて別の仕事に移るのが常。現在彼女が打ち込んでいるのは、丸く切り抜いた紙をいくつもの色で同心円状に彩色し、塗り終わった紙を壁に並べて貼っていくこと。
● 会期中のイベント開催について
・ ワークショップ:『みんなで彩る、公園の景色』作家・田崎飛鳥とつくる創作アートワークショップ
BAG内展示スペース「+1」の壁面にかける作品を創作します。
日時:2月22日(土)、2月23日(日) 11:00~12:30、13:30~15:00、15:30~17:00
※ 作家の体調不良等不測の事態が発生した場合にはイベントを中止する場合がございます。あらかじめご了承ください。
・ トークイベント:椿鬼奴さんと語る!宮沢賢治の考える「ほんとうのさいわい」とは?
日時:3月7日(金)18:00~20:00
・ ワークショップ:社会の当たり前を問い直す 宮沢賢治と一緒に考える、これからのビジネスの哲学
日時:3月14日(金)19:00~21:00
※ 車椅子をご利用のお客様もご来場いただけます。文字起こしアプリや筆談ボードもご用意しています。
※ イベントは予定であり、今後変更の可能性があります。詳細はBAG公式サイト(
)をご参照ください。
● 開催概要
● ヘラルボニーについて
「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー。障害のある作家が描く2,000点以上のアート作品をIP(知的財産)ライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築。ライフスタイルブランド「HERALBONY」の運営をはじめ、企業との共創やクリエイティブを通じた企画・プロデュース、社員研修プログラムを提供するほか、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」の主催など、アートを軸に多角的な事業を展開しています。2024年9月より海外初の子会社としてフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立。
● BAG-Brillia Art Gallery-について
2021年10月に、東京都中央区京橋にオープンした、東京建物のアートギャラリーです。「+1」「+2」という2つの展示スペースで構成されています。
東京建物は、建物の提供だけでなく、さまざまなサービスを通して豊かな暮らしを提案する“住まいのトータル・ブランド”としてマンションブランド「Brillia」を展開してきました。建物やデザイン、インテリア選びなどはクリエイティブな活動であることから、さまざまなアート作品には暮らしを豊かにするきっかけや可能性が秘められていると考えています。
今後もBAG-Brillia Art Gallery-では、アートがもつ「空間を洗練させる力」に注目し、さまざまな視点から、日々の暮らしを彩る一つの体験となる企画を考案していきます。
 公式サイト:
本活動は、公益社団法人企業メセナ協議会より芸術・文化支援による豊かな社会づくりの取り組みとして認定されました。本活動の認定は2023年に引き続き2年目となります。



● プレスキットダウンロードURL
【本件リリースに関するお問い合わせ】
「未来の公園展」 広報事務局(株式会社クオラス内) 担当:大下、鈴木
e-mail: brilliaartgallery.unei@pj.quaras.co.jp

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