【がん患者のために】治療・ケア・看取り『AI搭載がん相談サービス』を作りたい!

2025.01.22 20:28
がんの治療は情報戦です。ちまたにあふれる情報の中からいかに正しい知識を得ていくかが鍵になります。玉石混交の情報があふれる今、私たちは専門家監修の下、がんに関する最新の正しい情報をAIに学習させた「がん相談サービス『ランタン』」の開発を進めています。『ランタン』開発のための支援をお願いします。困ったときの「がん専門AIアドバイザー『ランタン』」
暗闇を照らす灯(あかり)のように
最新の正しい情報をがん患者に届けたい!
◆『ランタン』とは、いつでもどこでも気楽に、スマホで、がんに関する最新の知見や治療法、体のケア、最期の看取りまで、何でも相談できる、対話型AI搭載相談サービスです。 (WEBサイト版:

◆この原稿を書いている私は、ステージ4の大腸がんです。がんになって3年が経ちました。大腸カメラで検査した当日にがんと告げられ、その10日後には手術、1月後には放射線治療と化学療法が始まり、3カ月後には肺転移のため手術、6カ月後には肝臓転移のための手術と過酷な日々を送ってきました。
がん発覚から1年半後、新たな転移が見つかり、医師からは余命宣告を受け、現在は延命のための化学療法を続けています。
◆がんになって感じたことは、がん治療は情報戦だということです。
「手術をするのか」「抗がん剤をするのか」「放射線をするのか」「何もしないのか」、それを決めるのは、医師ではなく自分です。抗がん剤の副作用や体調不良に対応するのも自分です(もちろん、医師からも様々なアドバイスはありますが)。
あれよあれよという間に、病状は進み、自分が受けている治療法は果たして正解なのか、この病院でいいのか、なぜこの検査を受けるのか、身体の不調にどう対処したらいいのか、最期はどうなるのか、日々、様々な疑問が沸き起こってきます。
情報(=知識)は力です。そして希望です。希望があれば前向きに治療に向き合えます。
◆かつてがんは入院する病気でした。しかし、現在、がんの療養は入院から通院へと大きく変わりました。
また、がんと診断されたことを理由に仕事をやめる患者さんの割合は年々減少し、家での療養が中心になっています。かく言う私も、月に1~2回抗がん剤のために病院に通うだけで、普通に仕事を続けています。

◆家で療養していると、体調不良が起きたときなど、すぐに答えが欲しいものです。
病院で医師と話せる時間はわずかです。何か身体に異変が生じたとき、その場で相談したくても、次回の外来診断まで待つしかなく、その場で悩みを解決する環境はありません。
私の場合も、手術、転移、抗がん剤治療と次々と担当医が変わり、6人の先生と関わってきました。そのため、何か身体に異変が起きたときに、どの先生に相談したらいいのか迷うときもあります。
また、変な質問をしたら、医者の機嫌を損ねるのではないか、そんな思いも出てきます。
そのためおのずとインターネットで検索をするのですが、情報は玉石混交で、調べれば調べるほど「何が本当なのか」不安にかられることがあります。
だからこそ、我々が開発する『ランタン』のような、信頼できる正しい情報原の存在が必要なのです。 (文:田村 美奈)

◆在宅がん療養財団では、がんに関する最新の正しい情報を提供するために、医療やケアの専門家と当事者が集まり、家でのがんの治療とケアの疑問に答え、正しい情報を提供する、対話型生成AI版の「対話型AI搭載相談サービス『ランタン』の開発を進めています。
 ◆がんを患う方には3つの大きな正念場があります。1)最初にがんと言われた時、2)再発や転移を伴う進行がんと言われた時、3)打つ手がないと言われ最期の時を迎える時。
私たち、在宅がん療養財団は、3つの正念場に直面している本人、そしてその周りの家族、友人、医療に関わるすべての方に、『ランタン』を通じて、信頼できる最新の正しい情報と寄り添うケアの情報を届けることを目指しています。私たちが考える「がん相談サービス」とは?
◆このプロジェクトでは、近年技術が飛躍的に進歩している生成AIを活用することで、がんに関する様々な疑問を解決するより便利なサービスを目指しています。
◆具体的には、当財団のメンバーである、がんの創薬研究者である東京大学先端科学技術センターの児玉龍彦名誉教授、国立がん研究センターのサイト「がん情報サービス」の編集に携わった帝京大学医学部内科学講座腫瘍内科の渡邊清高教授、山梨県で先進的な介護施設を運営する「だんだん会」の宮崎和加子理事長(看護師)を始めとした数々のがん治療とケアのエキスパートが中心となり、がん当事者の意見も取り入れながら、世界の最先端の知見と正しい情報を日々、AIに学習させていきます。
◆我々が目指すのは以下の2つです。
1)世界で最新の医学的に検証されている診断と治療の方法を提供する。
2)当事者に寄り添ったケア情報を提供する。
◆現在は、主要ながんの情報を学習させていますが、将来的には30種を超えるがんに関するコンテンツ作り、AIに学習させ、一人一人に寄り添うサービスの開発を進め、信頼性の高い情報への素早いアクセスのニーズに応えていきます。プロジェクト立ち上げの背景
◆当財団では、2020年の立ち上げ以来、がん療養に関する様々な情報提供をしてきました。具体的には、「在宅療養」「最新の医療」「生活ケア」「訪問介護」「看取り」に関するよくある疑問と答えを、専門家監修の下「がんウィット」というWEBサイトで公開してきました。 (在宅がんウィット https://ganwit.jhocc.jp/)
また、Amazonで電子書籍とペーパーバック「家庭でのがん療養:看護・介護・治療で困ったときのQ&A295」も作成しました。


◆次なる目標は「AI搭載対話型がん相談サービス『ランタン』」の開発です。様々な企業、そして団体の支援により、基本の形(テスト版)はすでにできました。

これまでは、日本財団を始めとする、様々な企業の援助により、開発を進めてきました。
しかし、『ランタン』を一般公開するためには、膨大な開発費用、維持費用が必要です。そのため、より多くの方に支援していただけるように、今回、クラウドファンディングに挑戦しました。
◆がんは他人事ではありません。日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性62.1%、女性48.9%(2020年データ)。今やがんは2人に1人はかかる病気になっています。一人でも多くのがん患者が、よりよい情報を得、希望を見出し、生活の質を上げるためにも、がんという情報戦の武器となる、本サービスを応援していただけるとありがたいです。
◆2025年4月の一般公開を目指し、開発を進めています。今後は数件の質問に関しては無料とし、上限なく質問したい方にはサブスク課金をお願いする予定です。現在の準備状況
◆現在、これらのコンテンツや最新の医療情報、基本的ながん情報を知識ベースとした、生成AI対話型システムのプロトタイプ版(Lantern_0.25)をクラウドファンドにあわせてLINEとWEBサイトで公開しました。
(WEBサイト版:

(LINE版:下記QRコードからご利用下さい)
◆独自コンテンツを知識ベースとすることで、生成AIの問題点であるハルシネーションや、また科学的に根拠のない治療情報を抑えることに成功しています。
◆このプロジェクトでは、今後より正確ながんの情報や治療方法、精密で個人に寄り添った回答が可能となるシステム開発を目指しています。
◆なお本プロジェクトは、2024年度日本財団「がんの患者・家族の在宅療養を支える対話型AI相談サービス」助成事業として採択されており、2025年度公益・福祉事業助成に申請中です。リターンについて
◆【お気持ち】3,000円、10,000円 
『ランタン』の開発費用として活用させていただきます
・お礼のメッセージ(ご支援へお礼のメールをお送りします)(2025年4月)
◆【書籍】15,000円
・『家庭での「がん療養」看護・介護・治療で困ったときのQ&A』ペーパーバック版(324P)とお礼のメールをお送りします(2025年4月以降)
◆【オリジナルTシャツ】15,000円
・財団オリジナルTシャツとお礼のメールをお送りします(サイズ:S/M/L)(2025年4月以降)
◆【財団会長である児玉龍彦(医師)によるご質問へのご質問への個別メール回答】30,000円
・がんの療養にかかわる個人的なご質問(1問)に対し、代表の児玉がメールにて、個別に回答をお送りします
(ご相談詳細の連絡先は、別途個別に事務局からメールでご連絡申し上げます)
◆【財団会長である児玉龍彦(医師)によるオンライン個別相談:1時間】100,000円
・がんの療養にかかわるご相談(ランタン利用規約に準じる内容)について、会長の児玉が1時間のオンライン面談をさせていただきます
(※セカンドオピニオン・診療に代わるものではありません)(Zoomを使用します)(2025年4月以降)スケジュール
◆2025年1月 クラウドファンディング開始、プロトタイプ(テスト)版の公開
◆2025年3月 クラウドファンディング終了
◆2025年4月 本サービスを開始・リターン対応開始
◆2026年4月  精密版の公開最後に伝えたいこと
◆情報技術の進歩により、誰でも最新の知識が得られる時代が始まろうとしています。『ランタン』はがん療養の暗闇を照らす灯(あかり)となるよう、最新の信頼できる情報をみなさんに提供していきます。
◆このプロジェクトは、特に情報が必要となる「最初にがんと言われた時」「再発や転移を伴う進行がんと言われた時」「うつ手がないと言われ、最後の時を迎える時」といった3つの正念場に直面しているご本人、そしてその周りの家族、友人や知人、医療に関わるすべての方に、共通の信頼できる正しい最新の情報を届けることを目指しています。
◆さまざまな情報が氾濫する中、納得の上、安心して療養ができる手助けとなるよう、本プロジェクトを成功させたいと一同邁進しております。ご支援の程どうぞよろしくお願いいたします。
一般財団法人 在宅がん療養財団 一同
事務局 石川弘  佐藤修/田村美奈 油井昌由樹(株式会社セル)/土居リナ(東大先端研)
ロゴ・イラスト 清須史門

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