通販ブランド「ベルメゾン」を手がけ、女性に寄り添った商品開発を続けるウーマンスマイルカンパニー、株式会社千趣会。「妊娠・出産を迎える女性と家族の日常に笑顔を届けたい」と取り組んでいるマタニティ事業は37年目を迎えました。
その歴史の中で、シリーズ累計販売数が16万枚を超え、現在もマタニティ・ベビージャンルでトップの売上を記録し続けているのが、
です。ロングセラーアイテムを生みだす開発の軌跡と、まだまだ止まらない進化をご紹介します。
「産前」「産後」どちらも楽なワンピースパジャマをつくる
毎日数多く届くお客様の声は、新商品開発の活力であり、大きなヒント。2017年に「2WAY長袖ワンピースパジャマ」が発売される以前にも、マタニティ用の上下パジャマやワンピースを展開していたベルメゾンには、たくさんのメッセージが送られてきていました。そんな中で開発担当者が着目したのは、「ズボンタイプはウエスト回りに締め付け感があって安眠しづらい」「ワンピースタイプは寝ていると裾がまくれ上がってきてしまう」といったお困りの声。
妊娠後期から産後という、体にも心にも、日々の生活にも大きな変化を迎える女性を包むマタニティパジャマこそ、ストレスフリーで楽に着られるものを目指さなければいけない。多くの女性に毎日をもっと快適に過ごしてほしい。そんな想いのもと、新しい商品開発がスタートしました。
商品開発部署では一般的に、「レディース」「キッズ」「メンズ」等、カテゴリー別にチームが分かれるのが当たり前になっている中、実はベルメゾンではマタニティ・ベビーからキッズ・ジュニアまでがひとつのチームで商品開発を行っています。そのため、ジュニアの知見をベビーに活かしたり、その逆も…といった、枠をこえたアイデアが生まれるのもここではよくある話。「2WAY長袖ワンピースパジャマ」がロングセラーとして愛される理由となった当社ならではの新発想が生まれたのも、そんなチーム力に起因しています。
今までにない“大人用ロンパース”誕生までの試行錯誤
ウエストを締め付けないという点では、やはりワンピースタイプがマスト。裾がまくれてしまわないようにするためには、裾を止めるしかない。そんな話し合いの最中に飛び出した「これって、ベビーのロンパースと似てるよね」という何気ないひと言から、商品開発は加速します。
すぐにファーストサンプルを開発し、妊婦さんの体を再現したボディを着けて試着してみたところ、大きなおなかが邪魔をして裾のボタンが付けられない!そこからは、まさにボタンとの闘い。スナップボタンの配置間隔、数、大きさ、強度など、考えるべきポイントはたくさんありました。
一番に考えるべきは、妊婦さんの安全性。裾はボタンの位置によって足元がもたついてしまうこともあるため、ミリ単位でその位置を調整しました。さらに、沐浴や家事をするときにすぐに腕まくりできるように取り付けた袖のロールアップボタン、授乳時にすぐに胸元が開けやすく、かつ止めたすき間からインナーがチラ見えしないボタン配置など、あらゆるシーンを想定したフィッティングとサンプル調整を重ね、納得のデザインが完成しました。
販売開始から、「2WAY長袖ワンピースパジャマ」は大好評。お客様の声が続々と届き、暑い夏にうれしい半袖タイプや、胸元がゆったりと着られるギャザーネックタイプなど、さまざまなニーズをいただきながら商品も誕生してきました。
なかでも、当初はボーダーのみだったカラーバリエーションは、無地、スイーツ柄や花柄など幅広く展開。ここでもチーム一貫の発想や遊び心が顔を出し、ママの“大人用ロンパース”と、赤ちゃんの“ベビー用ロンパース”を同柄で発売しました。キッズで人気の高いリンクコーデが叶うと、多くの反響が得られています。
発売から約7年が経ち、シリーズ累計販売数は16万枚を超えた「2WAY長袖ワンピースパジャマ」。SNSで「産院に入院したら、6人部屋内の5人がベルメゾンのワンピースパジャマを着てる。まさに“妊婦の制服”」といった投稿がされるなどクチコミからも人気が拡大し、現在ではマタニティ・ベビー部門、マタニティパジャマ部門でベルメゾンNo.1の売上を誇る大ヒット商品になりました。
2024年春には、現役助産師さんからもお墨付きをいただけることに
これまで、届いたお客様からの声を反映して改良を重ね、多くの方から愛されてきた「2WAY長袖ワンピースパジャマ」。その特徴についてプロの目から見て評価いただきたいと考え、2024年の春に周産期医療にも重点を置く「姫路聖マリア病院」の現役助産師さんたちに、実際に商品を手に取ってみていただく機会に恵まれました。
日頃から妊婦さんや産婦さんと接し、健診や入院の際にも直接身体に触れてお世話をされることの多い助産師さん。妊婦さん・産婦さんが健康で快適に過ごせるか、また助産師さん目線からケアをしやすいか…など、現場のプロならではの目線で商品を見ていただけることに、商品開発部のメンバーもドキドキだったのですが…。
「袖が濡れない工夫がされている」「シンプルなデザインがいい」「綿100%素材で通年使用ができる」など、商品開発においてお客様の声を反映してきた内容が、助産師さんの口からも「これがいい!」と評価いただける結果になりました。
助産師さんからのコメント
●袖が濡れない工夫がされているため、沐浴時にも便利です。また、退院後も家事をしやすく、育児と家事を両立させるための利便性が高いです。(助産師歴27年目 Uさん)
●授乳口にスナップボタンや小さな飾りボタンが付いていると、誤飲の心配があるため、取れやすい小さなボタンは避けたいです。このパジャマでは、大きめのものがしっかり留められているところがいいなと思います。(助産師歴9年目 Tさん)
●病院内はエアコンが常に稼働しており、一年中快適な温度に保たれています。そのため、綿100%のパジャマは通年使用できる素材として最適です。冬は羽織を追加することで体温調節が可能です。(助産師歴18年目 Mさん)
いただいたお客様の声の反映を繰り返し反映して商品を改良してきた結果、このように現場のプロにも評価をいただけたことで、喜びと不安を行き来することも多いデリケートな時期を過ごされる妊娠期~産後の女性に向けて、これまで以上に自信をもって商品をおすすめしたい、更にラインナップを充実させて快適に過ごしていただきたいと、商品開発部のメンバーの想いも新たになりました。
2024年12月20日に発売される「なめらか素材のマタニティサイズ開襟2WAY長袖ワンピースパジャマ」は、「2WAY長袖ワンピースパジャマ」をベースにした新デザイン商品。レーヨン混の綿素材を生地に使ったテロンとしたシルエットと、すっきりした首元と抜け感をプラスするオープンカラーが特長で、カジュアルさもありがなら上質感も演出する着こなしができるアイテムに仕上がっています。
さらに2025年1月には、これまで「M~L」「L~LL」の2サイズ展開だった「2WAY長袖ワンピースパジャマ」に「S~M」「LL~3L」「3L~4L」「4~5L」の4サイズが加わり、全6サイズに拡充します。
ここでも大きいサイズのファッションブランド「ラ フィット」を取り扱うベルメゾンの知見を最大限に活かしながら、サンプル製作とフィッティングで緻密にサイズ感を検討。ただ寸法を変えるのではなく、より快適に、より楽に過ごせるようにと、「S~M」サイズなら襟元や総丈を思い切って小さく、大きなサイズは総丈をそのままに腕回りや背中回りを広げるなど、“違和感のない着心地”にこだわって調整を重ねています。
■青木プランナー
「2WAY長袖ワンピースパジャマ」は、当社社員にも愛用者が多い人気アイテムです。実際に使用した感想や、令和ママならではのトレンド感など、お客様だけでなくママ社員の意見なども参考にしながら、さまざまな発展ニーズを探っています。「まだ世にないものをつくるのだから、とりあえずやってみよう」「あって困らない機能や工夫はどんどん検討していこう」というフットワークの軽さも当社の大きな魅力のひとつ。多くの方それぞれの“快適”に寄り添う可能性を今後も見つけていきたいです。
■多田バイヤー
お客様の願いを叶えたいと生まれた商品が、「第2子を妊娠したからまたこのパジャマを使いたい」と言っていただけるほどの、定番のロングセラー商品になったことはとても感慨深いものがあります。2025年1月発売の新サイズもそうですが、普段から一緒に仕事をしているチームのメンバーはもちろん、ブランドの垣根を越えて積み重ねた知見を共有できること、多くのお客様の声を参考にできることこそ、私たちの強み。特にこの「2WAY長袖ワンピースパジャマ」は、お客様とベルメゾンが力を合わせて開発したと言っても過言ではないもの。これからも大事にしていきたい商品です。
ベルメゾンはこれからもお客様と共に
妊娠、出産という女性のライフステージの中でも大きな変化を迎える大切な時期に、長時間身に着けることになる産前産後のパジャマ。多様な発想が生まれやすいチーム体制の中で開発し、また実際にご愛用いただいたお客様からのご意見を商品改良に反映し続けることで、「マタニティサイズ2WAY長袖ワンピースパジャマ」は長く愛される商品に成長を続けてきました。
ベルメゾンはこれからもお客様に寄り添い、お客様と共に成長を続けていきます。
■販売サイト:ベルメゾン