株式会社武蔵野は創業以来60年以上、世の中のニーズに合わせて進化を続けてきました。代表の小山昇は、30年前から新卒採用の必要性を感じ採用活動を始めてから、
現在も続けています。成功や失敗を繰り返しながらもノウハウをため続け、2018年に『採用コンサルティング事業Kimete』をスタート。
その立ち上げをした現取締役の小嶺淳が2024年8月5日に初の著書を出版しました。
このストーリーでは、『すごい採用の教科書』を企画し出版するまでのチャレンジについて、Kimeteの広報として担当してきた長瀬彩花が振り返ります。
「すごい採用の教科書」著者紹介
株式会社武蔵野 取締役 小嶺淳。2003年に新卒で入社し9カ月で課長に抜擢される。
経営サポート事業部では新規事業の立ち上げや、商品・新サービスの開発を推進。自身が企画した内定者研修は年間で300社1,000名が参加する。2018年5月にKimeteを立ち上げ。Kimete流の採用戦略を全国の企業に提供。人の輝き方発見ツール(適性検査)の開発や提供の推進役も担っている。
経営不振から、日本経営品質賞を受賞する企業にまで躍進。
株式会社武蔵野は、現役の代表取締役社長でもある小山昇が、先代から引き継ぎ1989年に3代目の社長となったことで、経営不振からの脱却や社員の育成が実現し変化していきました。
その成果として、2000年度・2010年度と計2回、日本経営品質賞を受賞しています。
それらの経験を基に「経営コンサルティング事業」を発足させ、現在も武蔵野流の経営ノウハウを実践型プログラムとして提供しています。
今では売上75億円、従業員数800名を超える企業へと成長しました。
この成長の裏には、1993年から始めた新卒採用ノウハウを提供する『採用コンサルティングサービスKimete』も重要な役割を担っています。
内定辞退・早期退職を防ぐ、新卒採用の本質と解決策
世の中の採用コンサルティングサービスでは、採用活動の代行(集客、合否連絡、イベント運営、学生管理など)をするものが多く、「仕事を代わりに請け負う」ようなサービスが主になっています。
そのため、代行サービスを長く使っている企業様は、『そのサービスをやめてしまうと自社にノウハウが残らない』『代行によってある程度の数は採用が出来ても、内定中や入社後のフォローが出来ず退職に繋がってしまう』などの課題を抱えることがよくあります。
新卒採用の目的は「長期的に活躍してくれる人を採用し定着させること」です。
一時的な戦力の補填であれば中途で十分なのです。
つまり新卒採用をする以上、内定辞退や退職に繋がってしまっては、どんなに内定や入社の数が集まっていても意味がありません。自社の採用スキルを磨き、長期的に
安定的に採用できる組織になることが大切です。
Kimeteのサービスでは、作業の代行はほとんどしません。採用計画の作成や求める人物像の策定など、お客様の新卒採用の基盤を強くするためのお手伝いをしています。
つまり、「長期的な採用戦略の構築」が主な提供価値です。
そのため、企業様の採用担当者の育成、内定者の育成、辞めない人材の採用の仕方を実際に訪問をしながら手取り足取りお伝えし、改善やノウハウ蓄積のサポートをしているのです。
もちろん、決して代行型のサービスを使うのは良くないという話ではなく、Kimeteでは使い分けをおすすめしています。自社の社員だからこそ出来る魅力づけはノウハウを蓄積し、どうしてもマンパワーが足りず手が回らないメール送信などは代行を使うなどです。
各社様ごと状況が違いますので、それに合わせたサービスや採用計画をご提案できることがKimeteの強みです。
「Kimete事業を立ち上げた責任者」であり、「新卒入社の社員」である小嶺淳が出版する大きな意味
私は、今回の「すごい採用の教科書」には大きな意味があるのではないかと私は考えています。なぜなら著者名が「小嶺淳」だからです。
株式会社武蔵野の代表取締役社長である小山は、全部で約80冊の書籍を出版してきました。現在76歳ですがいまだに書籍を出版し続けています。
本来であれば、いつも通り小山が出版すればよいのですが、今回は弊社の取締役である小嶺淳が出版をしています。
もともとこの「すごい採用の教科書」は、Kimeteを更に広めていくためのツールにしたいという思いで、出版の企画がスタートしました。その時から小山ではなく小嶺の名前で提案しています。
この企画について小山に相談する際、「俺が書く」と言うのではないかと思っていました。しかし、小山は意外にもあっさりと小嶺の出版を許可しました。
担当者の私としては、嬉しい反面、もしかしたら「やっぱり俺が書く」と小山が言い出すかもしれないと、ドキドキしながら刊行の準備をしていました。
しかし、そんなことは無く着々と出版の準備が進んでいきました。
なぜ小山が小嶺の出版を許諾したのか。その理由には、二つの背景が関係しているのではないかと私は考えています。それは小嶺が「新卒入社の社員である事」と
「Kimete事業部を立ち上げた責任者である事」です。
責任者としてKimete事業を立ち上げ、新入社員の定着率を倍増させた小嶺の手腕
小嶺は2003年に新卒として入社しました。
そして入社から9カ月で課長に抜擢され、6年で部長、12年で本部長、18年で統括本部長とキャリアを積み上げ、2023年には社長賞を受賞し、2024年に取締役に就任しています。もともと何か特別な勉強をしていた訳でも、いわゆる高学歴なわけでもなく、入社してひたむきに仕事と向き合ってきた成果です。
「新卒で入社した活躍している社員が著者である」ということは、新卒採用を語る書籍を出版する上で、読者にとっても武蔵野の社員にとっても、強い説得力と魅力になっていると感じます。だからこそ、小山もそれを見越して、小嶺の出版を許諾したのではないかと思っています。
そしてKimete事業部を立ち上げた責任者であるというところについても同様の力を持つと思います。
小嶺は、2013年に新卒採用の担当者となり、それまで総務と兼任にしていた採用担当を専任に変更しました。これにより、その年以降に採用した新卒社員の定着率が格段に上がっています。(25%前後から55%に成長)
その後、2018年にKimete事業部と名付け、自社の新卒採用を行う他、そのノウハウをサービスとしてお客様にも提供する部署として独立させました。4人ほどでスタートしたチームは徐々に大きくなり現在では約40人の大所帯となりました。
そして、新たな適性検査マルコポーロを導入し、採用活動にて「自社に合う人材を採用できる」ということはもちろん、「適材適所な人材配置ができる」&「個々に適した教育ができる」人材マネジメントツールとしてお客様のニーズを獲得しています。
人材不足により、新しく採用することはもちろん、すでにいる社員を守ることも重要視される現代において、Kimeteというサービスを作り上げ育ててきた小嶺に対し、
小山は一目置いていて、だからこそ著者としての出版を許したのではないかと思うのです。
時代とともに変化する採用ノウハウ。それを支える若手社員の奮闘
つまり、この「すごい採用の教科書」は、武蔵野にとってただの採用に関する書籍ではなく、小山なりの小嶺への感謝と労いがこもった社員に夢を与える一冊なのではないかと思います。
書籍では、1993年から30年以上かけて積み上げてきた新卒採用のノウハウを惜しみなく公開しています。小山からは「出しすぎだ」と言われたほどです。
もちろん、掲載しているノウハウは時代に合わせてアップデートし続けています。
昨年成果が出たことが今年は上手くいかないなんてことも当たり前にありますし、反対に数年前にやめたことを現代では再開した方が上手くいくなんてこともあります。
株式会社武蔵野では、新卒入社1-3年目の若手社員が、採用担当者として日々奮闘しながら、学生や内定者の声に耳を澄まして一人一人と向き合い、小さなことから大きなことまで改善を繰り返しています。時代は変わり、学生は変わり、取り巻く環境も変わっています。
小嶺を含む歴代の採用担当者が、必死に汗を流しながら積み上げてきたノウハウを「これでもか!」と詰め込んだのがこの1冊なのです。
この書籍を通して、Kimeteのミッションである「世の中のミスマッチをなくす」の実現に一歩でも近づくことができれば嬉しい限りです。
また、採用活動に悩む企業様の現場改善のきっかけやヒントになれば幸いです。
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