人は「こじらせる」からこそ成長できる? 元ニート、芸人、ミニマリストなど「主流の生き方」から逸脱した男性たちの「自意識」や「生存戦略」に迫る『こじらせ男子とお茶をする』12月11日発売

2024.12.11 11:25
株式会社月と文社
文学フリマで大好評! 出版社・月と文社が第3弾書籍として刊行した濃厚インタビュー集
 「どこへ行ってもやっていけない気がした」「人と同じことをするのがいやだった」「自分を理解されてたまるか、と思っていた」――。「こじらせている」と自覚する男性たちの、安定のレールに乗らない生存戦略とは? 元ニート、ミニマリスト、芸人、ひとり出版社経営者など、「主流」から逸脱し、振り切った生き方をしてきた30~50代の男性6人が登場するインタビュー集『こじらせ男子とお茶をする』(月と文社 編)を、東京都中央区築地のひとり出版社・月と文社(つきとふみしゃ)が2024年12月11日に発売しました。本書は、同年12月1日に東京ビッグサイトで開催された「文学フリマ東京」で先行販売し、5時間で47冊を販売する大好評のタイトルとなりました。
「こじらせる」とは、思考停止にならずに立ち止まること?
 人物に対して「こじらせる」という表現を使った有名な本として、雨宮まみさんによる名著『女子をこじらせて』(ポット出版、のちに幻冬舎文庫)がありました。この本が2011年に出版されてから10年以上の時を経て、人のあり方に「こじらせる」という表現を使うことは一般的になってきています。「こじらせる」という言葉のイメージは、使う人によって少しずつ異なってはいますが、生き方や働き方、ジェンダー観に対する「主流」の価値観に違和感を持つことについて、そのように表現することが多いようです。

 本書は、世間一般の安定的なキャリアや、「主流」の生き方を選択せず、あえて自分の信じる道を切り開こうとしてきた、「こじらせている(いた)」という自覚を持つ男性たちへのインタビュー集です。インタビューと文章構成は、月と文社の代表で本書の編集者・発行人である藤川明日香が担当しました。仕事や生き方における自己実現を目指すためにもがき続けていたり、自意識と葛藤し続けている人は、現実的と評されがちな女性よりも男性に多いように感じられたことから、本書では男性をインタビュー対象にしています。

 「こじらせる」というあり方には、「思考停止にならずに立ち止まる」に近い意味合いもあると考えられます。登場する男性たちがいかにしてその状態と向き合い、その後の行動につなげてきたかを紐解くことで、人が自身を見つめるための普遍的な視座が得られるのではないか、という狙いのもと、本書を制作しました。

 インタビューは、その方の「自意識」と「生存戦略」を軸に展開しています。「何者かになるとは」から「オタクであること」まで、彼らならではの自身との向き合い方や世の中へのまなざしに触れられるロングインタビューで、登場する方々を知らなくても、身に覚えのある感覚が思い起こされるような内容となっています。また、一部の男性たちの自宅や仕事場の本棚の写真なども掲載しており、それぞれの方が影響を受けてきたものをうかがうこともできます。

 それぞれの方の語り口をできるだけ生かした文章にしており、実際に本人と「お茶をしている」感覚で読めるような本に仕上げています。年齢・性別を問わず、「こじらせる」という言葉が気になるすべての人にとって、自身を見つめるきっかけや、身近な誰かを理解する手がかりが得られるような一冊です。


<本書に登場する男性たち(敬称略)>
島田潤一郎:ひとり出版社「夏葉社」代表。不器用な生き方を綴った『あしたから出版社』がロングセラー

pha:元“日本一有名なニート”。近著『パーティーが終わって、中年が始まる』が大ヒット中

佐々木典士:ミニマリスト。『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』が世界累計80万部突破のベストセラーに

ファビアン:芸人。吉本興業の第一芸人文芸部で活動。著書はショートショート小説『きょうも芸の夢をみる』

田中 弦:Unipos社長CEO。「人的資本開示のマニアック報告会」で上場企業経営者が大注目する異色の起業家

下平尾 直:ひとり出版社「共和国」代表。文化批判的な書物を圧倒的な熱量で刊行する、存在感際立つ版元
<本書の目次>
立派な人みたいに思われることもあるけど、基本はしょうもない人間なので。…島田潤一郎
「俗な自分」を肯定する/「スター」を見ていたい/都市とトレンドと本/時間をかければ恋愛もできる/中1から人生やり直したい/埼玉を毎週歩いてみる/わからないものをわざわざ読む/いまは認められてるような気がするだけ

人からの評価はその人がそう思いたいだけであって、たまたまだよね、と思ってしまう。…pha
どこへ行ってもやっていけない気がした/カオスな状態を面白がっていた/人からの評価はどこか他人ごと/「恋愛っぽいこと」も書いてみた/「どうしようもなさのリアル」に共感する/役に立たないインターネットが好きだった/親と通じ合えなくても自己肯定感は持てた

モノを捨てまくったら「何者かふう」になれたけど、いまはどんどん普通になっていく。…佐々木典士
「結婚できないですよね」と言われてきた/就活3年やって、自殺寸前に/「自分の言葉」を失っていく/中目黒に住んでもいいことなかった/おぞましいコメントばかりだったけど/できないことがあるほうが、人とつながれる/普通になっても「取り除けない性質」がある/「大金持ちになる道」は選ばなかった/ミニマリストがオワコンになろうが関係ない

強くありたいんです。テレビに出てくる人たち見てたら強い人に憧れるじゃないですか。…ファビアン
自分の本名を知って「人生おもろー」と思った/東大を2回受験して、道に迷ってた/NSCを首席で卒業したけれど/「生きづらさ」の感覚がわからない/「おっさんになったウケそう」と言われるけど/この世を天国だと思いたい/「破天荒」にはなれないから

宇宙でぼくしかやらないようなことをひたすら寝ずにやってたら、「わらしべ長者きたぞ」ってなった。…田中 弦
こじらせてるから、誰もやらないことができた/インターネットを「オタクの遊び」にしたくなかった/和民でバカな話をしてた奴らが上場企業の社長に/コロナで大打撃を受けて、特殊な道にたどり着いた/いまは「超高速わらしべ長者」の感覚/でこぼこなチームが優勝する話が好き/突出キャラでいたいから

最近は達観してきたというか、批判でもなんでもご自由に、こちらは自分を笑いながらやってます、という感じかな。…下平尾 直
偏屈にこじれまくって/「底辺から」世の中が見えてきた/論文は書けても単位はゼロだった/難聴になったから、テレオペをやってみた/面接で2時間しゃべって、出版社に入社/本で社会は変えられなくても、頭の中は変えられる/獄中者から手紙が来た/見えない誰かが自分をつくってくれている/自分を阿呆にする精神を持っていたい


<本書の概要>
『こじらせ男子とお茶をする』
編集:月と文社
イラスト:コナガイ香
装丁:月足智子
定価:2200円(本体2000円+税10%)
判型:新書判
ページ数:280ページ
発売日:2024年12月11日 ※電子書籍版も同時発売
版元ドットコムの書籍概要(各ネット書店へのリンクあり):
取扱書店リスト(随時更新):
<月と文社代表 藤川明日香 略歴>
1974年生まれ。東京工業大学(現・東京科学大学)大学院建築学専攻修了後、1998年に日経BP入社。建築雑誌『日経アーキテクチュア』、米国TIME社発のライフスタイル誌の日本版『REAL SIMPLE JAPAN』編集部などを経て、2008年末より『日経WOMAN』編集部へ。2018年から2023年3月まで『日経WOMAN』編集長を務める 。2023年5月に日経BPを退社し、株式会社月と文社(つきとふみしゃ)を設立。これまでに出版した本は、東京を舞台にしたイラスト&短編集『東京となかよくなりたくて』(絵・satsuki、文・月水 花)、独自の軸を持って生きる5人の女性のインタビュー集『かざらないひと 「私のものさし」で私らしく生きるヒント』。


<会社概要>
商号:株式会社月と文社
住所:104-0045 東京都中央区築地7-16-5-402
設立:2023年5月
資本金:300万円
主な事業:書籍の企画・編集・執筆・出版
代表取締役:藤川明日香
HP:
Instagram:
X:
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