第61回文藝賞受賞作・待川匙『光のそこで白くねむる』が11月18日発売! 全選考委員が驚嘆、各紙誌で絶賛される衝撃のデビュー作

2024.11.12 17:30
河出書房新社
〈選考委員〉小川哲、町田康、角田光代、村田沙耶香が絶賛。14日には蔵前・透明書店で刊行記念イベントを開催。
株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役社長 小野寺優)は、第61回文藝賞受賞作『光のそこで白くねむる』(税込1,650円)を2024年11月18日に刊行いたします。

■圧倒的な異才が放つ、衝撃的デビュー作『光のそこで白くねむる』
十年ぶりに、坂と崖に囲まれた故郷の田舎町を訪れた「わたし」。墓地へと続く道を進むと、死んだはずの幼馴染「キイちゃん」の声が語りかけてくる。
行方不明の母、蒙昧な神のごとき父、汚言機械と化した祖母……不確かな記憶が流れ込み、平凡な田舎に呪われた異界が立ち上がる。
静謐な戦慄が迸る、第61回文藝賞受賞作!

キイちゃんが、にぃ、と笑った。目に見えない、体も顔もない、ただ意識に入りこんでくるだけの死んだキイちゃんの存在が、それでも、にぃ、と笑った気がした。(中略)
わたしが本当のことを言わないと感じているから、わたしにころされたと思いこんでいるから、大人のわたしがうそをつくならば、子供のキイちゃんも、うそをつき返してやろうとたくらんでいるのだ。(本文より)
『光のそこで白くねむる』店頭用A6POP


■第61回文藝賞受賞者・待川匙
待川匙(まちかわ・さじ)
1993年、徳島県生まれ。滋賀県育ち。
2024年、「光のそこで白くねむる」で第61回文藝賞受賞。

■選考委員による選評より
【選考委員】(左から)小川哲氏、角田光代氏、町田康氏、村田沙耶香氏/撮影:宇壽山貴久子

「パラノイアックな人物の視点を描ききる勇気と高度な文章技術。
新人離れした作品。」小川哲
「誰が存在したかも、語り手の性別すらも明示されないあいまいさ。
たしかなことが何ひとつないからこそ、この小説は強い。」角田光代
「尋常の景色、おそらくは平穏で退屈な田舎の景色をそのまま描いて異常の景色となす不思議の筆力。美事だった。」町田康
「特別な文体と出会う喜びを覚え、言葉自体に強烈に惹きつけられた。
この作品が宿しているものの大きさに、ただただ圧倒された。」村田沙耶香
『光のそこで白くねむる』店頭用A4パネル


■文藝賞受賞作『光のそこで白くねむる』『ハイパーたいくつ』刊行記念鼎談「文藝賞を語る夜」待川匙×松田いりの×町屋良平トークイベント 開催!
第61回文藝賞を『ハイパーたいくつ』で同時受賞した松田いりのさんと2016年に同賞を受賞しデビューした芥川賞作家・町屋良平さん、そして『光のそこで白くねむる』の著者・待川匙さんによるプレミアムなトークイベント「文藝賞を語る夜」が開催決定。
受賞作の読みどころ、創作のきっかけ、文藝賞について、作家としての心構え……などなど、縦横に語り尽くしていただきます。
ぜひこの機会をお見逃しなく!

出演:町屋良平、待川匙、松田いりの
開催日時:11月14日(木) 午後7時30分~午後9時00分 (開場:午後7時)
開催場所:透明書店(東京都台東区寿 3-13-14 1F)
詳細:
■書誌情報
書名:光のそこで白くねむる
著者:待川匙
仕様:四六判/上製/112頁
税込価格:1,650円(本体1,500円) 
発売日:2024年11月18日
ISBN:978-4-309-03938-1
カバー写真:佐伯慎亮
装丁:川名潤
URL:
※電子書籍も同日に販売します。詳細は各電子書籍ストアでご確認ください。





■第61回文藝賞 同時受賞作品
『ハイパーたいくつ』
著者:松田いりの
仕様:四六判/上製/112頁
税込価格:1,650円(本体1,500円) 
発売日:2024年11月18日
ISBN:978-4-309-03937-4
URL:

あわせて読みたい

「第3回日本ホラー映画大賞」の授賞式に選考委員を務める「秘密結社 鷹の爪」の監督「FROGMAN」が登壇!
PR TIMES
小学校受験をめぐる母親たちの葛藤、羨望、孤独…。心の変容をつぶさに描いた28万部超ロングセラー小説、コミカライズ記念カバーで登場!『森に眠る魚』角田光代
PR TIMES
いつもの朝食プラス「Y1000」でウェルネスライフ。管理栄養士が奨める新習慣!
antenna
“今、絶対に聴くべきPodcast見つけよう” 「第6回 JAPAN PODCAST AWARDS」開催決定!
ニッポン放送 NEWS ONLINE
地方移住で理想の暮らしを実現した人たちを表彰するコンテスト 「第1回 ニッポン移住者アワード」 グランプリ受賞者決定!
ニッポン放送 NEWS ONLINE
江戸時代の風情と現代のデザインが融合したオリジナル商品発売
PR TIMES Topics
町屋良平『生きる演技』が第41回織田作之助賞候補に! 現代日本の高校生の青春が、戦時下で実際に起きた「立川米軍俘虜虐殺事件」と交差する物語ーー その衝撃の結末とは? 圧巻の最高到達点、会心の超大作!
PR TIMES
〈祝! 本日発表〉安堂ホセ『DTOPIA(デートピア)』が第172回芥川賞を受賞!
PR TIMES
木製ハンガー専門メーカー中田工芸初一般向け「ファクトリーツアー」開催
PR TIMES Topics
〈デビュー作から3作連続選出〉安堂ホセ『DTOPIA(デートピア)』が第172回芥川賞候補に & 1/26伊藤亜和との対談イベント開催決定!
PR TIMES
姜尚中氏総監修・東洋史研究の集大成『アジア人物史』が、「アジア・ブックアワード 2024」で最優秀図書賞(人文科学・学術部門)を受賞!
PR TIMES
柳美里、佐藤究らが大絶賛! 安堂ホセの圧倒的最高傑作『DTOPIA(デートピア)』が、11月1日ついに発売!〈第46回野間文芸新人賞候補作〉
PR TIMES
新文芸誌「GOAT」がいよいよ発売!モノコン2024「GOAT×monogatary.com文学賞」の大賞&選考委員長特別賞受賞作を全文掲載!
PR TIMES
中公文庫『八日目の蟬』(角田光代・著)が 本屋大賞×JR西日本 presents 「ほな西へいこか本大賞」(イコカ本大賞) 受賞!
PR TIMES
芥川賞作家・若竹千佐子の初エッセイ集『台所で考えた』11月25日発売! 主婦から、夫の死を経て63歳で作家に。何歳になっても面白い! 老いは自由! 人が生きる意味とは? 生活目線、共感必至の36篇
PR TIMES
第15回山田風太郎賞 蝉谷めぐ実『万両役者の扇』に決定!
PR TIMES
「第3回日本ホラー映画大賞」「レジェンドホラー映画祭」のチケットが発売!ホラーファン垂涎の9日間の“祭り”が開催
PR TIMES