人類が最初に名付けた色――「赤」の名作を堪能する 新刊『色の物語 赤』

2024.11.07 11:00
翔泳社
株式会社翔泳社(本社:東京都新宿区舟町5、社長:佐々木幹夫)は、書籍『色の物語 赤』(ヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン/原著)を2024年11月11日に発売します。本書は、文化と伝統に深く結びつき、あらゆる原型となる色「赤」について、ポンペイからゴーギャンまで名だたる美術作品とともにたどる1冊です。

「色の物語」シリーズ4冊目は、あらゆる原型となる色「赤」
火と血の色である赤は、人間が最初に名前をつけた色と言われています。洞窟壁画に始まり、生命の輝きから死の哀悼まで、赤は人間のあらゆる感情を宿す特別な色です。古今東西のアーティストたちは赤に魅せられ、興味深い赤の使い方をしています。

本書は、赤を用いた著名な美術作品のビジュアルを多数紹介しながら、文化と伝統に深く結びついてきた色「赤」とアート作品との関係を、気鋭のフランス人美術史研究家が解説します。
赤はさまざまな宗教において善と悪を象徴し、両義性をもちます。そして王の特権を表した色は、革命を象徴する色にもなっていきました。ポンペイの壁画にはじまり、マティスの《赤いアトリエ》やゴーギャンの描いた深紅の犬、モンドリアンやロスコらが描いたさまざまな赤を用いた作品などを収録。
著名な美術作品とともに、感情を揺さぶる赤の魅力を解き明かします。
色の物語 赤(翔泳社)


■構成(抜粋)
アートのなかの赤/赤の世界地図/赤のヴァリエーション/赤いターバンの男(ヤン・ファン・エイク)/赤い服を着た女性の肖像(アーニョロ・ブロンズィーノ)/妻に嘲笑されるヨブ(ジョルジュ・ド・ラ・トゥール)/アレアレア(ポール・ゴーギャン)/赤いアトリエ(アンリ・マティス)/恋人たち(エゴン・シーレ)/赤のコンポジションB (No.II)(ピエト・モンドリアン)/Untitled(マーク・ロスコ)/Red Dots(草間彌生)/肉屋(アンニーバレ・カラッチ)/マリー・ド・エレディアの肖像(エミール・レヴィ)/朱色のフォルム(フランティセック・クプカ)/The Hull(ハイマン・ブルーム)/夏の真昼(マルク・シャガール)ほか
「色の物語」シリーズとは

その色はどこから来て、どこへ向かうのか。古今東西文明のなかで、さまざまな意図で使われてきた「色」の歴史とストーリー、影響力を、名だたるアート作品の美しいビジュアルでたどります。地図や図解、年表等のグラフィックも豊富に盛り込み、多彩な角度からの解説が特徴です。好評既刊「青」、「ピンク」「黒」、本書「赤」に続き「ゴールド」の刊行を予定しています。
■書籍概要
『色の物語 赤』
原著者:ヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン
翻訳:丸山 有美
発売日:2024年11月11日
定価:3,300円(本体3,000円+税10%)
判型:B5変・108ページ
全国の書店、ネット書店などでご購入いただけます
・翔泳社の通販 SEshop:
・Amazon:
■著者プロフィール
ヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン
美術史・モード史研究家。エコール・デュ・ルーヴル、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション卒業。アートとファッション、装飾美術、建築、モード写真、アイデンティティと社会問題におけるファッションの位置づけに関して研究と執筆を行う。キュレーター、ライターとして、ヴィクトリア&アルヴァート美術館の調査事業や展覧会に協力するほか、個人コレクター向けのコンサルタントとしても活躍。ギ・ラロッシュのアーカイヴスの創設を手がけた。
パリでモード史、ファッション理論の教鞭をとる。


■翻訳者プロフィール
丸山 有美 まるやま あみ
フランス語翻訳者・編集者。フランスで日本語講師を経験後、日本で芸術家秘書、シナリオライターや日仏2 か国語podcastの制作・出演などを経て、2008年から2016年までフランス語学習とフランス語圏文化に関する唯一の月刊誌「ふらんす」(白水社)の編集長。2016年よりフリーランス。
ローカライズやブランディングまで含めた各種フランス語文書の翻訳、インタビュー、イベント企画、イラスト制作などを行う。

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