いま、あなたに知ってほしい。メイクが引き起こすポジティブな変化。写真展「dear face −自分と出逢うとき−」開催

2024.10.28 15:30
一般社団法人日本ケアメイク協会
視覚障がい者の方をモデルに、メイクがもたらす心の豊かさが現れた瞬間を写した写真展
一般社団法人日本ケアメイク協会(本社:群馬県高崎市 理事長:山岸加奈子)は、視覚障がい者のための日本発メイク技法「ブラインドメイク」を広める活動として、写真展「dear face −自分と出逢うとき−」を2024年11月1日(金)~11月10日(日)までノーガホテル 上野 東京1階ロビーギャラリー、2階 ライブラリーラウンジにて開催いたします。

本イベントは、今年の
でも好評をいただき、写真展としての本格開催となります。

「ブラインドメイク」とは、視覚障がいを持つ方でも手指の感覚を使い、鏡を使わずに自分でフルメイクができる化粧療法です。この技法は、化粧がクオリティ・オブ・ライフの向上に役立つことに着目した大石華法氏(公益社団法人 国際化粧療法協会会長)によって2010年に考案されました。
現在日本で視覚障がい者として障がい者手帳を保持している方は約30万人。手帳は取得していないものの、生活で視力に不便を感じている方は約160万人とも言われています。
■写真展の目的
当協会は「ブラインドメイク」を視覚に障害をお持ちの方にはもちろん、当事者ではない方々への認知を拡げ、理解を深めていくことを目指しています。
視力障がいの有無にかかわらずメイクをすることで引き出されるのは、視覚的な魅力だけでなく、内面に起こるポジティブな変化です。この写真展では、視覚障がい者の方々をモデルに、メイクがもたらす心の豊かさが現れた瞬間を切り取りました。
写真展をきっかけに、視覚障がいをお持ちの方だけでなく、ご家族や関係者、そして晴眼者であるすべての方々へ、個人差を尊重しあい、多様性が当たり前に存在する社会をともに考える、そんな機会になればと願っております。
■開催概要
タイトル:「dear face −自分と出逢うとき−」
会 場:ノーガホテル 上野 東京 1階 ロビーギャラリー、2階 ライブラリーラウンジ
    (

会 期:2024年11月1日(金)~11月10日(日)0:00~23:59 入場料:無料
主催:一般社団法人日本ケアメイク協会 協力:(株)OSAJI 企画制作:日東電化工業(株)
イベント詳細ページ:
※企画内容は予告なく変更になる可能性がございます

■写真展「dear face −自分と出逢うとき−」開催への想い 1.
また、この写真展は、健やかで美しい皮膚を保つためのスキンケアライフスタイルを提案する敏感肌ブランド「
」のブランドファウンダーであり、当協会の副理事である茂田正和が総合プロデュースしました。
一般社団法人 日本ケアメイク協会 副理事長
写真展総合プロデューサー
茂田 正和



昨今、耳にすることが増えた”ダイバーシティ“という言葉。真に多様性が認められる社会とはどんなものなのでしょうか。人にはそれぞれの性格・体質・能力・思考・容姿があります。そしてそれは、アドバンテージにもコンプレックスにもなり得るもので、それらの特徴=個性を抱えながら、幸福でありたいと願うものなのだと思います。多様性が認められる社会とは、個性という人それぞれの制約条件のもとに、ひとつではない幸福のかたちを実現し得る社会なのではないかと思うのです。

ユニバーサルの本質は、普遍的ですべての人が同じものを共有できるという意味であって、人の多様性を区切って、部分最適させるものではありません。大切なことは困っている人のための装置や設備を作ること以上に、自然と困っている人を支え、困った時に支えてもらえる精神を多くの人が取り戻すことなのだと思います。この写真展はメイクというものが持つ本質的な価値を知る人同士が、身体的特徴を超えてその価値を享受できる社会を目指して、支え合い、尊重し合う瞬間を写したものです。多くの人がユニバーサルの本質を考えるきっかけとなり、人それぞれの多様な幸福が実現する社会に一歩近づくことを、心から願っています。

▶ブラインドメイクの訴求活動に取り組むOSAJI(オサジ)ディレクターの想い
■写真展の図録を販売
写真展「dear face −自分と出逢うとき−」の開催を記念し、写真展では伝えきれない表情を図録にて収録。20代から70代の視覚に障がいを持った男女6名がモデルとして参加しています。
■図録販売
タイトル:「dear face −自分と出逢うとき−」
販売場所:ノーガホテル 上野 東京 2F ライブラリーラウンジ(東京都台東区東上野2丁目21−10)
販売開始:2024年11月1日(金) 定 価:2,500円 (税込) 
仕 様:A4判/60ページ(表紙4P/本文56P) 発 行:一般社団法人 日本ケアメイク協会

<参加者の声>
◯大好きだったお化粧をしなくなって12年経ちました
 その間2度ほど化粧品関係の方が開く視覚障がい者向けの化粧講座に参加しましたが、
 その時は出来ていても次の日は同じように出来なくて、ファンデーションを塗るだけの毎日でした
 そんな中、フルメイクをして頂けると聞いて今回参加させて頂きました
 久しぶりのお化粧に心が踊り出してワクワク感でいっぱい
 お化粧をして下さった方が、使っている道具と色、そしてどこを変えてくれているのかを
 教えて下さって、頭の中で想像しながら一緒に楽しむ事が出来ました
 幸せのひとときをありがとうございます


◯顔に色を載せることを恐れてだんだんとメイクをしなくなっていました
 現実を焦りながらも前に進めなくなりそうになっていた時に、このお誘いが心動かしたのです
 そしてメイクしていただいていくうちに自然に笑顔になっている自分がいました
 見えていたころはメイクをするという行動を自分の心のバロメーターにしていました
 この日また、ここで思い出しました
 心は化粧をするという行為で、アップできるのだとそして、行動につながるのだと、
 再認識できました
 これからは、教わったブラインドメイクを活用し心を覗くこととしましょう


■写真展「dear face −自分と出逢うとき−」開催への想い 2.
一般社団法人 日本ケアメイク協会 理事長
山岸 加奈子



視覚障がい者にとって自身でメイクをすることは、ハードルが高い生活習慣のひとつです。
当事者の中には化粧を試み、周りの人から口紅のはみだしや色のムラを指摘されて自信を失い、外出ができなくなった人もいます。また、メイクに興味を持つ学生時代に、友人とのメイクの話題に交われず、寂しい思いをする人も多くいます。ブラインドメイクは、両手を左右対称に同時に動かすことで鏡を見なくてもフルメイクができる化粧方法です。目が見えないことで化粧をあきらめていた人が、自身でメイクが出来るようになり、自己肯定感を高め、自信を持って社会参加することができるようになります。
「顔を上げて人と話せるようになった」「周りから声をかけられることが増えた」「恋をしたくなった」「新たなことにチャレンジしたくなった」など、メイクによって前向きな精神的変化が表れるのです。
ブラインドメイクの存在を知り、自信を持って社会参加ができる視覚障がい者がひとりでも増えるように、このブラインドメイクの意義を多くの人に知っていただきたいと願っています。

【メディア関係者様 お問い合わせ先】
株式会社OSAJI コーポレート広報担当:酒井
メールアドレス:yoko.sakai@osaji.inc
一般社団法人 日本ケアメイク協会
日本ケアメイク協会は、メイクをしたい視覚障がい者にブラインドメイクの存在を伝えその技術を学ぶ環境を提供するため活動しています。
ブラインドメイクを視覚障がい者に指導することのできる「化粧訓練士」の養成、認定を中心に行っている組織です。
ブラインドメイクの情報が拡散される仕組みを作り、多くの視覚障がいを持った当事者やその近親者に情報を伝達していきます。
ホームページURL:

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