リノベる
天童木工の技術を魅せるプライチェアやカンパーナ兄弟の木くず椅子など定番の素材に新しい視点を持ち込んだ20のデザインをセレクト
- サステナビリティと向き合う「グリーンフライデー」に合わせてスタート
- 11/22(金)・23(土)・24(日)は青空のもと『骨董通りの蚤の市』を開催
既存ストックの流通・利活用を推進するリノベーションプラットフォーム運営のリノベる株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:山下 智弘、以下 リノベる)と株式会社イニシャルジャパンは、11月22日(金)と11月23日(土)~12月1日(日)の土日に「リノベる。表参道」にて、『デザイナーの”木”づかい展』を開催します。また11月22日(金)・23日(土)・24(日)の3日間はヴィンテージ雑貨やインテリアを販売する『骨董通りの蚤の市』を開催します。今年は初の試みとして、サスティナブルな消費を考える日「グリーンフライデー」に合わせ、11月22日(金)の17時から開催します。
『デザイナーの”木”づかい展』では、”木”をマテリアルとした家具を「Redesign(再設計)」したプロダクト約20点を展示販売します。”木”は家具の定番素材でありながら、デザイン次第で様々な一面を見せる素材の一つです。来場者は、乾三郎、ピエール・ジャンヌレ、フランク・フェルルクランケン、長坂常など、世界的デザイナーによるヴィンテージ家具のトップピースからアノニマスデザインのヴィンテージピース、現代作家によるコンテンポラリー作品まで、国内外で活躍する多様なデザイナー陣による「”木”づかい」をお楽しみいただけます。
カンパーナ兄弟の木くずを接着した椅子(2003年作品)や、カスパー・ハーマッハの倒木が燃え完成する椅子、ブルータリズムの建築家ユリアン・ランペンスに師事したフランク・フェルルクランケンが自邸のために設計したダイニングセット(1991年作品)など、サスティナブルな思想でデザインされた過去の作品などもラインナップ。椅子は実際に試座し、椅子の質感、素材感、強度なども体感いただけます。※試座の際はスタッフへお声掛けください。「骨董通りの蚤の市」では、ヴィンテージ雑貨や家具を販売する蚤の市をひらき、コーヒー・軽食を楽しめるカフェスペースもご用意します。
■開催背景:消費ではなく継承を前提としたモノとの出会いの機会を。
今回開催するのは、時代や国、文化を超えて引き継いでいきたいプロダクトやデザイン、価値観、哲学、ものづくりの知恵、職人の技術などを紹介するエキシビションです。新しく便利なものに豊かさを感じる時代を経て、私たちは今価値観の分岐点ともいえる場所に立っています。新しい価値基準で豊かさを求める方にモノ選びの発想を広げるヒントを提供したいと企画しました。
リノベるは、長く大切に使うことが、シンプルながら本質的なサスティナビリティであると考え、リノベーション事業に取り組んでいます。これまでの資産を受け継ぎ、次世代へとより良く引き継ぐ。消費ではなく継承を前提としたモノとの出会いの機会をお届けします。ものづくりをする人たち、そして使う人たちへ、作り手であり届け手である私たちの役割を担えたらと思います。
■『デザイナーの”木”づかい展』概要
木材を使用した家具は、紀元前からの歴史を持つと言われています。現在でも、家具の定番素材として多くのプロダクトがつくられ、広く親しまれています。今回は、そんな家具の代表的な素材である木材をマテリアルとしてRedesign(再設計)、Reinterpretation(再解釈)、Reconstruction(再構築)した、革新的な20点のプロダクトを展示・販売します。
これまで多様なバックグラウンドを持つデザイナーが、”木”という素材に真摯に向き合い、自然素材の特性と格闘しながら新たなデザインや技法を生み出してきました。その結果多くの名作が誕生しましたが、彼らの独自の視点と技術を通じて世に送り出されたデザインは、次世代のデザイナーにより再設計、再解釈、再構築されさらなる進化を続けています。木という家具の定番素材を使用し生み出された革新的な家具を通して、木の新たな魅力とデザイナーによる「”木”づかい」をお楽しみください。
開催日時:2024年11月22日(金)17:00~20:00(最終入場19:50)/11月23日(土)~12月1日(日) の土日 11:00~16:00
※11月22日(金)以外の平日はアポイント制で見学可能です。参加希望の方はイニシャルジャパンまでお電話ください
平日アポイントお問い合わせ先:株式会社イニシャルジャパン(担当:横山、志摩)/03-6807-0554
場所:リノベる。表参道 (東京都港区南青山5丁目‐4‐35 たつむら青山ビル)
※東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道駅」B1出口徒歩5分
入場:無料・予約不要
企画協力:Archeologie Studio
■『デザイナーの”木”づかい展』展示品例
・1970's Plywood Chair|天童木工/乾三郎
木工のために乾三郎がデザインした名作プライチェア。現在も販売されているプライウッド製ではなく、1970年から僅か1年間のみ製造されたアクリル製の貴重なモデルに加え同年代のプライウッドモデル、ファブリックモデルと合わせ3脚を同時出品。「デザインの力による」再生に焦点を当てる。
・2003's Favela Chair|Estudio Campana(カンパーナ兄弟/デザイナーデュオ)
無数の木材のスクラップを接着して作った椅子『Favela Chair(ファヴェーラチェア)』。Favela=貧民街をテーマに作られた作品です。そのデザインは整合性がなく不規則でカオティックで、当時のブラジルの社会性を示した作品と言われています。
・1970's Sculpted Solid Wood Chair|Jose Zanine Caldas(ジョゼ・ザニーネ・カルダス)
ジョゼ・ザニーネ・カルダスの1970年代の作品。1本の木を削り出し彫刻と家具の融合を実現しました。
・Ausgebrannt Stool / Storage|Kaspar Hamacher(カスパー・ハーマッハ/アーティスト)
ドイツ語で燃え尽きたという意味を持つ「Ausgebrannt」シリーズ。燃やして脚をつくるというアイディアと、炎を操る繊細な作業から生み出されています。火の痕跡と木材の柔和な表情の対比が美しい作品です。中央に開けられたくぼみは、ストレージとしても機能します。
・2009's School Desk Set|長坂常(ナガサカジョウ/建築家)
Flat Projectの一環としてヴィンテージの学校机をベースに企画されたFlat Table&Chair。一点もののアートピース。Flat Projectとは世界のあらゆる凸凹をフラットにしてゆくプロジェクトです。ただフラットにするのではなく、色を混ぜたエポキシを凸凹に流し込みフラットにします。それによって、まるで海のように深さによって色の濃淡がかわり特殊なテクスチャを生みます。
1970's Plywood Chair|天童木工/乾三郎
2003's Favela Chair|Estudio Campana(カンパーナ兄弟/デザイナーデュオ)
1970's Sculpted Solid Wood Chair|Jose Zanine Caldas(ジョゼ・ザニーネ・カルダス)
・Ausgebrannt Stool / Storage|Kaspar Hamacher(カスパー・ハーマッハ/アーティスト)
・2009's School Desk Set|長坂常(ナガサカジョウ/建築家)
■スーベニアショップをオープン
『デザイナーの”木”づかい展』内では、「時代を超えて愛されるモノづくり」に通ずる、サスティナブルなアイテムを購入できるスーベニアショップを開きます。廃プラスチックをアップサイクルするクリエイティブ集団「rise」の家具や、端材を使った名作家具のミニチュアや、廃棄物や端切れを原料にした雑貨など、サスティナブルなアイテムをセレクトしました。
展示・販売アイテム例:
・rise (ライス/アメリカ人クリエイティブ集団)/ベトナム
STREET TABLE (Terra)/STREET STOOL (Terra)/STREET STOOL (TPP+)
riseはベトナム・ホーチミンを拠点に活動するクリエイティブスタジオです。食事どきになると路上にプラスチックのテーブルセットが広がる、ベトナムのストリートカルチャーからインスピレーションを受けて生まれたMãiの家具から、ローテーブルとスツール各色を出品します。廃プラスチックをアップサイクルし、ホーチミン郊外の小さな工房で1点ずつ手作業でつくられています。
・バラウナ工房(家具工房)/ブラジル
Miniature Model
バラウナ工房は1986年にブラジル・サンパウロにて設立された家具工房です。バラウナ工房と建築家の共同プロジェクトの一つとして代表的なのが、マルセロ・フェハス、リナ・ボ・バルディが共同で手がけた「SESCポンペイア文化センター」です。バラウナ工房は現在も変わらずに職人の手作業で丁寧に制作を続けています。端材を使ったミニチュアのキリンチェアを出品。
・oops(ウップス/アップサイクルプロジェクト)/日本(長野県)
Porch/Bag/Cushion for Stool
アップサイクルプロジェクトoops(ウップス)は様々なクリエイターと関わりながら廃棄物や端切れを原料にし新たなものを作り出すブランド。ブランド名にはone off productions(1点もの)やout of productions(生産中止)の頭文字をとり、マスプロダクトに警鐘を鳴らすとともに新たなモノづくりの可能性を示唆しています。ポーチ、バッグ、クッションなどを出品。
・yaso/日本(長野県)
Tea/Fragrance/Apothecary
yaso -ヤソ- は、八ヶ岳の麓である長野県茅野市を拠点に、地域の林業事業体と提携しながら森林資源の利活用に取り組むプロジェクトです。『森と寄り添う暮らし』をコンセプトに、間伐や剪定の過程で出てきた樹木をお茶・お香・精油・インテリアなどの商品に展開することで新たな価値をつけ、森林へ還元する循環サイクルを目指しています。
■『骨董通りの蚤の市』概要
「リノベる。表参道」エントランスにヴィンテージ雑貨などを販売する蚤の市を開き、コーヒーや軽食を楽しめるカフェスペースもご用意します。今年は初の試みとして、サスティナブルな消費を考える日「グリーンフライデー」に合わせ、金曜日の夜からお楽しみいただけます。
日時:2024年11月22日(金)17:00~20:00/11月23日(土)24日(日) 11:00~16:00
場所:リノベる。表参道
来場:無料・予約不要
出店:Archeologie Studio、SANDS furniture、PORTER SERVICES、yaso、Saten Proustなど
昨年開催したマーケットの様子
■インテリアプロジェクト『Re:Re:Re:のRe project』とは
本イベントは、リノベるが昨年からスタートしたインテリアプロジェクト『Re:Re:Re:のRe project』の活動です。『Re:Re:Re:のRe project』という名前には、人々の手を渡り、時代を超えて受け継がれていくモノへの敬意を込めました。作り手から発信された思いへ、私たちなりの返信を返すような気持ちでエキシビションを編んでいきます。また、作り手から使い手へ、前の使い手から次の使い手へ、メールの返信が続いていくように、ストーリーをつないでいきます。私たちは、受け継がれ、長く愛さる理由を探り発信することで、「モノ」が単なる「物」ではなくなる瞬間をお届けしたいと思っています。
■会社概要
・リノベる株式会社
リノベるは、ミッション「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に。」の実現に向け、個人・法人が保有する既存ストックの流通・利活用を推進しながら、サプライヤーであるリノベーション事業者とのマッチングを実現する統合型リノベーションプラットフォームを構築しています。全国500社のパートナー企業と連携し、個人顧客向けに国内No.1の実績(※1)を持つ中古マンション探しとリノベーションのワンストップサービス「リノベる。」や、法人顧客向けにCRE戦略(※2)推進と有効活用ソリューションをワンストップで提供する「都市創造事業」を展開。また、サプライヤーには、リノベーションに最適化された経営・運営・DX支援も行っています。
既存の不動産ストックを利活用するリノベーションは、新築に比べてCO²排出量を削減できるサステナブルな選択肢です。さらに、性能向上リノベーションを通じて建物の省エネ化・断熱化を図ることで、エネルギー由来のCO²排出量をより一層削減することが可能です(※3)。2023年11月には、政府系ファンド「脱炭素化支援機構」の住宅・不動産・建設分野での第一号出資案件として認定されました。
リノベるは、個人、法人、サプライヤーそれぞれが抱える課題を3つのプラットフォームで連携し、価値に変えて成長を加速させ、循環型社会やカーボンニュートラル社会の実現を目指しています。
会社名:リノベる株式会社
代 表:代表取締役 山下 智弘
資本金:490,837,966円
設 立:2010年4月
所在地:本社 東京都港区南青山5丁目4-35 たつむら青山ビル
事業内容:住宅リノベーションプラットフォーム、CREリノベーションプラットフォーム、産業支援プラットフォームからなる、統合型リノベーション・プラットフォーム運営
コーポレートサイトURL:
※1 リフォーム産業新聞1574号(2023/10/23発行)『マンションリフォーム売上ランキング2023』にて、ワンストップサービスを手掛ける事業者として首位
※2 国土交通省「CRE戦略実践のためのガイドライン」(2010年改訂版)(全3章)
「CRE戦略とは、企業不動産について、「企業価値向上」の観点から、経営戦略的視点に立って見直しを行い、不動産投資の効率性を最大限向上させていこうという考え方である。」
※3 リノベる株式会社「賃貸レジデンス「コンフォリア高島平」で産学共同研究を実施 リノベーションで建て替えに比べCO2排出量を75%、廃棄物排出量を96%削減。省エネリノベーションによる効果は、40年間のCO2排出量を5%約1,000t削減」(2023/12/7)
Objet d’ art / Archeolgie Studioなどヴィンテージ家具を扱うギャラリーを展開。主な取り扱いデザイナーは、シャルロット・ペリアン、ジャン・プルーヴェ、ピエール・ジャンヌレ、ディーター・ラムスなどのモダニズム期から戦後に活躍した国内外のデザイナーから、Ben Storms、Thomas Serruys、x+l などのコンテンポラリー作品まで扱う。