AI予測分析ツール「Prediction One」 が技術協力するPHRシステム「カルテコ」、疾患発症リスク予測の機能を拡張し、34の疾患予測が可能に

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
　ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、AI予測分析ツール「Prediction　One」が技術協力するPHR（パーソナルヘルスレコード）システム「カルテコ」において、ユーザーの健康診断結果から3年以内の疾患発症リスクがわかる「未来予測レポート」の機能を拡張し、10月31日より新たに34疾患の発症確率が予測できるようになることを、お知らせします。
　「カルテコ」は、メディカル・データ・ビジョン株式会社（以下、MDV）が提供しています。

▲カルテコ画面イメージ

　当社は、MDVの保有する国内最大規模の診療データベースをもとに、「Prediction　One」を用いて各疾患の発症予測モデルの作成を支援しました。従来の「未来予測レポート」は、非AIロジックによって6疾患の発症リスクを予測していましたが、「Prediction One」のAIによる分析によって大幅に予測できる疾患数が増加し、対象疾患は34となります。

　なお、「未来予測レポート」では、対象疾患の発症確率のほか、新たに以下の内容が確認できるようになります。

・健康リスク：対象疾患を発症した場合のQOL（生活の質）への影響度合い
・疾患倍率：同性・同世代と比較した発症リスクの程度
・リスクシミュレーター：生活習慣を見直して検査数値などに変化があった場合の疾患発症リスクの変化状況

　「未来予測レポート」の機能によって自らリスクを把握することは、疾患予防や健康維持のための行動変容や、二次検診を受診する働きかけに繋がります。
　今後も「Prediction One」は、ヘルスケア分野におけるAI活用を推進してまいります。


＜「未来予測レポート」にてリスク予測が可能な34疾患の一覧＞
高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、閉塞性動脈硬化症（下肢）、脳卒中、虚血性心疾患、心不全、緑内障、白内障、急性ストレス反応、逆流性食道炎、胃十二指腸潰瘍、食道がん、胃がん、COPD（慢性閉塞性肺疾患）、肺がん、脂肪肝、慢性肝炎,肝硬変、肝がん、胆嚢炎、慢性膵炎、膵がん、慢性腎不全、小腸大腸のポリープ、大腸がん、子宮内膜症、子宮がん、乳がん、前立腺肥大、前立腺がん、関節リウマチ、悪性リンパ腫

▲カルテコ画面イメージ

＜PHRシステム「カルテコ」 概要＞
■「カルテコ」の主な機能
- 診療記録・健診結果の確認
- 自律神経の計測（自分・家族・いぬ・ねこ）
- 医療費情報の検索・確認
- 未来予測


■利用料金
　原則無料。下記のサービスを利用する場合にはそれぞれ月額料金が発生します。
- 未来予測・お金：550円
- カルテコ共有：220円
- 自律神経を測る（自分・家族）：330円
- 自律神経を測る（いぬ・ねこ）：550円


【メディカル・データ・ビジョン株式会社について】
メディカル・データ・ビジョン株式会社は、国内最大規模の診療データベースを保有し、エビデンス（科学的な根拠）に基づく医療を推進しています。「カルテコ」は、健康・医療情報を患者自ら管理できるPHRシステムです。「カルテコ」を推進することで、エビデンスに基づいて国民が自身で医療を選択できる社会の実現を目指しています。

【「Prediction One」について】
2019年6月に提供開始した、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても数クリックの簡単な操作で予測分析ができる非専門家向けAI予測分析ツールです。
ソニー独自開発の自動モデリングによって高い予測精度を実現し、AIモデル開発における専門性を要する部分を自動化し、業務負担を軽減します。予測とともにその根拠も合わせて提示されるため、次のアクションが取りやすいことも特長の一つです。

※記載されている会社名および商品名、サービス名は各社の商標または登録商標です。