ホイールディスクのデザイン次第でクルマの印象は180度変わる! じつは見た目だけじゃなく機能面でも重要な要素だった

2024.09.13 13:00
この記事をまとめると
■自動車用のホイールのリムを支える円盤状の部分を「ホイールディスク」という
■ホイールディスクのデザインがホイールの表情を決める
■ホイールディスクのデザインには大きくわけて4つのスタイルが存在する
ホイールのもっとも重要なパートが「ホイールディスク」
  自動車用のホイールは、タイヤをはめ込むリムの部分と、そのリムを支える円盤状の部分で構成されている。この円盤状の部分を、ホイールディスクという。
  車軸とタイヤの間に働く力は、このホイールディスクに支えられているので、剛性・強度が非常に重要な部分になる。
  同時に、このホイールディスクがホイールの表情を決めるので、ホイールディスクのデザイン、カラーがホイールの商品性をもっとも左右するといってもいい。そんなホイールディスクのデザインだが、大きくわけると4つのパターンがある。
スポークホイール
  5~7本、あるいは8本以上(マルチスポーク)の細長い棒=スポークで構成されるタイプのホイールディスク。シンプルなデザインで、軽さと剛性を両立させやすい。放熱性も高く、スポーティな車種との相性がいい。
メッシュホイール
  メッシュホイールは、スポークが網目状(メッシュ)にレイアウトされてるタイプのホイールディスク。スポーティでありつつ、高級感や大人っぽさも表現しやすく、セダンやSUV、ミニバンなどに向いている。
ディッシュホイール
  ディッシュホイールは、ホイールディスクが円盤状に広がっていて、基本的にスポーク部がないデザインになっている。スポークのように線ではなく、面で表情が作れるので、個性を発揮しやすいが、重量面では不利。車重の重いクルマや、SUVに似合うとされる。
フィンホイール
  フィンホイールは細いスポークを20~30本とたくさん使っているホイールのこと。スポークが細いので繊細さがあり、ラグジュアリカーやレトロな感じのクルマに似合うホイールディスク。
ディスクがセットされる位置でも印象はガラリと変わる
  また、ホイールディスクは、その取付位置でリムの深さも変わってくる。
  深い奥行きを出すために、リムの深さが深いディープリムに対応するのは、「O Disk」と呼ばれ、ビッグキャリパーの装着を前提に、ホイールディスク裏のスペースが深く確保されているのが「R Disk」。その中間の標準的なホイールディスクの位置が「A Disk」といわれている。
  これらとは別に、グループCのレーシングカーには、ホイールの表面にフラットなディスクを装着して、空気抵抗を低減させるエアロホイールが採用されていた。
  タイヤは大きな回転体なので、タイヤの周囲はかなり空気の流れが乱れやすい。そこで、タイヤとホイールによる乱気流を減らすために、ホイールリムカバーが考案された。
  このホイールリムカバー、空力的には優れていたが、ブレーキの冷却性に難があり、タイヤ交換作業にもデメリットがあったので、数年で衰退……。
  余談だが、ホイールハウスがCdに与える影響は大きいので、Cカーではリヤのタイヤやサスに直接風が当たらないよう、リヤタイヤをスパッツで覆い隠し、Cdを低減するデザインも取り入れられた。量産車では、ホンダの初代インサイトがリアスパッツを採用している。また、リヤスパッツは、リヤのダウンフォースも最大30%もアップすることもわかっている。
  市販車用のホイールでも、ボルクレーシング370や、ホシノインパルのプロメッシュグループCは、このグループCカーのエアロホイールのテイストを取り入れたデザインで注目を集めた。
  一方で、2022年にF1マシンのタイヤが13インチから18インチにサイズアップした際、F1のホイールにホイールリムカバーが復活(F1も1990~2009年にホイールリムカバーを装着していたが、2010年以降禁止されていた)。
  もしかしたら、市販車用ホイールでも、今後ホイールリムカバーが流行りだすかもしれない⁉

あわせて読みたい

目指したのは「セロー」のようなe-Bike!クロスセクションの「eEDIT 275」に試乗
&GP
せっかくの新品タイヤなのになんだこの目立つ印! タイヤに付いてる「赤」や「黄」のペイントの意味
WEB CARTOP
ロキソニンにまつわる素朴な疑問を薬の作り手が解決! 小さな錠剤に込められた想いとは
antenna
ドリキン土屋圭市さんも太鼓判を押す「しなるホイール」! ホイール交換でまるで走りが変わるホンダアクセスの「MS-050」っていったい何だ?
WEB CARTOP
【Wheel Catalog 2024 Winter】アウディの思想に寄り添い高め合う、魅惑のスポーツホイール「アドバンレーシング・RZ-DF2」
CARSMEET WEB
【BAREFOOT DREAMS】スタイリスト金子綾氏とのコラボレーションボックス発売
PR TIMES Topics
最悪走行中にホイールが割れるまである! 見た目とサイズだけでの「ホイール選び」は危険でしかない
WEB CARTOP
【Wheel Catalog 2024 Winter】すべてのカーライフを個性的に彩る、ウェッズ流2ピースマジック「マーベリック・1613M」
CARSMEET WEB
もちぷる新食感の新商品『スティックわらびもち』発売
PR TIMES Topics
史上最もエアロダイナミクスに優れたアウディ! 「アウディA6 スポーツバック e-tron」
CARSMEET WEB
【Wheel Catalog 2024 Winter】剛性と軽量化の最適解でより研ぎ澄まされた走りへ「BBS FI-R Evo」
CARSMEET WEB
mitera organicsシリーズ第三弾フェミニンオイル「mitera organics feminine oil」誕生
PR TIMES Topics
タワーバーにブレースバーとクルマのボディ剛性を増すパーツ! そんなに効果があるならなぜメーカーは標準採用しないのか?
WEB CARTOP
最高出力406psの「ターボSE」も登場!ロータス、ミッドシップスポーツ「エミーラ」の2025年モデルを発表!
CARSMEET WEB
あなたの動画を自然に翻訳!「AI動画翻訳くん」とは?
antenna
これぞウェッズの真骨頂! 「クレンツェ」30周年を記念した新しくも原点回帰の1本「ヴェルサム」の圧倒的な存在感
WEB CARTOP
「安さだけが取り柄」のように言われてきた「鉄ちんホイール」を見直すときがきたか! いま「スチール+ホイールキャップ」でキメるクルマがじわりキテる!!
WEB CARTOP
【HASHIBAMI】新作フラワーバックルシリーズ全3型を販売開始
PR TIMES Topics
5.2リッターのV12ツインターボエンジンを搭載する新型「アストンマーティン・ヴァンキッシュ」が上陸
webCG
故きを温ねて新しきを創出した新時代のクラシカルメッシュ「マーベリック 1613M」
CARSMEET WEB
山形県初のプリン専門店「山形プリン」開業6周年を記念した特別ギフトセット数量限定販売
PR TIMES Topics