G1行政書士法人が受付窓口と相続事務を担う「遺産相続手続まごころ代行センター」は、相続人様より委任を受けて、様々な相続手続きの代行をしています。
創業当初より、一貫してWEBから集客をしており、士業スタッフに混ざって「WEBチーム」が、集客と相続情報の発信に注力しています。
そんなわたしたちが、WEBではなく「アナログ」での営業に乗り出し、ノベルティとして『これで書けちゃう遺言書』という日めくりカレンダーを制作した経緯について、カレンダーの企画からプロデュースまで担当した、WEBチーム・広報の武田尚子よりお話させていただきます。
相続初心者だったからこそあふれ出るアイデア。その根源は「相続を、もっと身近に!」
わたし自身、相続に何の接点もない「相続初心者」として行政書士法人に入所しました。
だからこそ、「いずれは必ず全員が親の相続人になるのに、知らないことが多すぎる!」という学びの日々で、相続について知れば知るほど「もっと多くの人に知ってほしい!」という思いが強くなり、それがわたしの仕事の信念となりました。
いかに多くの人に相続との接点を持ってもらうかを常に模索するなかで、そこから様々な相続コンテンツも生まれました。
スタッフブログや、SNSでシリーズ化している相続ネタ、そして現在ウォーカープラスで連載中の『〈マンガ〉相田家と一緒に学ぶ!家族を亡くした後の相続手続き』などもわたしの発案です。
▼遺産相続手続まごころ代行センター コンテンツ紹介特設ページ
そんな中、所内では「提携事業者をさらに開拓し、当センターでできることの幅を広げよう」という動きがあり、2023年の秋に「営業チーム」が発足しました。
主に葬祭関連事業者の方々とお話しするのですが、2週間が経ったころ、「自分たちのことを覚えてもらうための何かグッズを作りたい!」という声があがったんです。
日めくりカレンダーで「遺言書」を日常に溶け込ませるというアイデア
事務所全員で出し合ったアイデアから、ふと「日めくりカレンダー」にピンときました。
そこから真っ先に考えたのが、弊所の主業務である「相続手続き」をテーマにしたものです。
死亡後のやるべきことがカレンダーになっていると、わかりやすいしおもしろいなーと思って構想を練ってみたんですが、これだと「今まさに相続が発生している人」しかターゲットにならず、他にもいろいろと実用面で行き詰るところがあって、テーマからやり直すことにしました。
その次にひらめいたのが、「遺言書」です。
遺言書をテーマにすることで、対象となる人も一気に広がりますし、何より、遺言書の作成に対する啓もう活動は、弊所にとっても大きな社会的テーマ(使命!)なんです。
「遺言書があれば、こんなことにならなかったのに…」という現場を何度も目にしている弊所の専門家は、口をそろえて「遺言書は全員が書いておいた方がいい!」と言います。ですが、どれだけその必要性を伝えたとしても、当人に意識がないと、なかなか「遺言書を書こう!」とはなりません。
そんな気持ちをそっと後押ししてくれるものとして、カレンダーはとても相性がいいように感じました。また、カレンダーという実用性があるからこそ、
・日常に溶け込んで遺言書を伝えるツールになる
・書き方まで学べる内容にしたらおもしろいんじゃないか?
と、どんどん構想が膨らんでいきました。
伝えたいことが山ほどある遺言書の書き方。手のひらサイズのカレンダーに収めることに苦戦
「カレンダーとしての普段使いができつつも、遺言書が学べて書ける」がテーマですので、カレンダーのサイズ感は全員一致で「手のひらサイズ」と決まっていました。
(結果的に、1辺が10㎝四方のサイズに仕上がりました)
そのため、当然ですが「1ページ(1日ごと)に載せられる内容がかなり限定されてしまうこと」に躓きました。
まず私がある程度原案となるようなたたき台を作り、そのあと、相続チーム(相続手続きの代行を担う要のチーム)にブラッシュアップをしてもらったんですが、「どれだけ載せる情報を削ぎ落とすか」を延々に議論していましたね。
遺言書の書き方について詳しく説明しだすと、本1冊、数時間のセミナーができてしまうほど、伝えることはたくさんあります。
なのに、わたしたちは真逆の形で遺言書について伝えようとしている…
しかも31日で遺言書が書けてしまう内容にする…
自分たちで決めたコンセプトなのに、その縛りにだいぶ苦戦しました。
だからこそ、みんなで試行錯誤し、削ぎ落した結果、かなりいいものに仕上がったと思います。
遺言書を書くうえで「知っておいてほしいこと」は、正直まだまだありますが、ふとした瞬間にこのカレンダーを見て、「遺言書、書いてみようかな」と思ったときに、十分書き終えることができる内容には仕上がっています。
一度はあきらめかけた…「でも、やっぱり作りたい!」全ての制作工程を内部で行うことを決断
デザイン面でも苦労がありました。
WEBチームにはイラストレーターもおり、またデザイナーとの連携もあるのですが、だれもカレンダーを作ったことがなかったため、「プロの力を借りて、いいものを作りたい!」という想いがありました。
とはいえ、なかなか弊所の熱い想いを汲み取ってくれる事業者様と巡り合えず、一度はカレンダー制作の優先順位も下げようかという話にもなりました。
ですが内容は決まっていて、あとは作るだけの段階まで来ていたので、最終的にはデザインを外部に託すことなく、すべて内製することに決めました。
そうした決断は、WEBチームがあるからこそで、日頃から弊所には、「相続コンテンツには絶対に手を抜かず、細部にまでこだわって作る」といったマインドが浸透しており、そこに「相続のプロ」としての意識があるようにも感じます。
スケジュールがだいぶタイトだったのですが、行政書士、イラストレーター、そしてデザイナーの全員と密に連携をとって、急ピッチで仕上げ、印刷会社さんにも協力をいただきながら、なんとか期日通りに完成させることができました。
実はタイトルもなかなか決まらず、スタッフ5、6人が数日かけて、全員がしっくりくるものを考えて名付けました。
『これで書けちゃう遺言書』とても気に入っています。
こうして、相当なこだわりを持って「相続の現場」から生まれた日めくりカレンダーが完成したのです。
「かわいい」「おもしろい」といった多方面からの反響が大きな自信に
まずプレスリリースにて告知をし、毎日新聞社様より連絡をいただき、記事にしていただけました。
また、営業チーム発足後に最初に提携を実現した株式会社八木研様よりお声掛けいただき、大規模ショッピングモール内での「終活なんでも相談会」や、パシフィコ横浜での展示会(フューネラルビジネスフェア2024)での出店の機会をいただき、早速ご来場の方に日めくりカレンダーを配布することができました。
「かわいい」「おもしろい」といった声の他に「売ってほしい」という声も一定数あり、今後の展開も検討を進めているところです。
また、WEBを見てお問い合わせいただいた方もおりました。1部お送りさせていただいたのですが、「遺言書の書き方がわかる本はたくさん出ているけれども、どれも難しくて、カレンダーなら!」と思ってのご連絡だったということが、とても印象的でした。
WEBから飛び出し作ったアナログコンテンツ。今後も相続を身近に感じられるコンテンツ作りを!
WEB上でのコンテンツでは、「いいね」などのエンゲージメントでしか反応を見ることのできなかったですが、今回アナログ営業をきっかけに相続に関するグッズを制作し、喜んでもらえた声を直に聞くのはとても貴重な経験でした。また同時に、「新しいもの」「気軽なもの」で相続について学べることに興味・関心がある人は、想像以上に多いということもわかりました。
この「おもしろい!」は、相続と皆さんをつなぐ接点にすぎません。
そこを入り口として、相続について知ってもらい、将来相続の当事者になったときに困らない・慌てないように、今後も様々なコンテンツを通して貢献していきたいと思っています。
まずは、『これで書けちゃう遺言書』のさらなる展開を模索するとともに、その時々のニーズに応じて、新たなコンテンツ、グッズ展開を継続していきます。
▼『これで書けちゃう遺言書』プレスリリース
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