熊本で「奇跡の保育園」とも称されるのびのびした保育を行っています。「保育園は利益を生み出す事業ではない。子育てという営みを通して未来を創る仕事をするところである」と園と保護者が力を合わせてここまでバトンを繋いできましたが、資金不足により存続が危うくなっています。どうか皆さんのお力をお貸しください。
※ページ下部にデイリー新潮による取材記事へのリンクがあります
※つめくさ応援団からの応援メッセージ 続々と届いています
※トップ画像リンクから、歴代の写真と共につめくさオリジナルの歌「青空ラララ」が見られます
自己紹介
はじめまして。NPO法人ひかるつめくさです。認可外保育園「やまなみこども園」(定員130名)、企業主導型認可外保育園「ポランのひろば」(定員100名)、小規模保育園「やまなみこども園ころぼっくる」(定員19名)の 3 園を運営しています。ひかるつめくさの保育
1976年、熊本の片隅で産声をあげた、ほんの小さなあかりのような保育園。始まりは保育士2人、子供が3人の出発でした。どこからも公的補助のない認可外の保育園が奇跡のように48年続き、今や「もう1人生みたくなる保育園」として全国に紹介され、多くの保育園や教育関係者が視察に訪れるようになりました。卒園児が大人になり「自分の子供もここで育てたい!」と2世代に渡って入園する家庭も後を絶ちません。
8年前に小規模保育園のころぼっくる・5年前に企業主導型のポランのひろばの認可を得て、3園は保育内容・運営・人事すべてを共有・共働しあっています。やまなみこども園を母体として、「ころぼっくる」「ポランのひろば」が誕生したのです。
「つめくさのように根っこはひとつ」こうして「ひかるつめくさ」は生まれました。
水前寺江津湖の清らかな水とあふれる緑に見守られながら、子供達が泥んこになって走り回る光景は48年間変わらずここにあります。小さな子でも、どこまでもどこまでも、お散歩は大冒険。花の蜜を吸ってみたり、顔の大きさほどもあるカエルを捕まえたり、職員も「先生」ではなく「ゆかちゃん!」「けい兄!」「おーちゃん!」と、大きな友達になって一緒に遊びます。保護者も園行事の様々な部分で協働し、時には全力で遊び、「よってたかって」子供を育てます。大人が教えるのではなく、「人生のはじまりの乳幼児期にしなければならないことをめいっぱい体験する。遊んで遊んで、おなかをすかしてたっぷり食べ、たっぷりねむる、そんな生活のリズムを大切に全面発達を目指す保育」がひかるつめくさ3園の特色です。
最近ではなかなか経験できなくなった季節の行事もてんこ盛りです。
春には「じゅったんぼ」で田植え前の田んぼで存分に転がり回り、給食室特製のお弁当を持ってどどめ(桑の実)採りに行っては、口も鼻も紫の果汁だらけになって味わい、おやつのジャムも作ります。ばあば直伝の梅干し作りや味噌作り、自分の作ったお味噌をつけた採りたて野菜のおいしさにも目覚めます。野草名人のばあばに食べられる野草を教えてもらいながら探検して、帰ったらお昼ご飯の天ぷらになります。もちろん筍掘りや、時には天草や島原まで潮干狩りの遠征も、夕暮れの江津湖へホタル狩りにも行きます。
夏になると「さらさら公園」と名付けた澄み切った小川や、毎年保護者が手作りするプールで小さい子も大きい子も遊びます。水が怖い子も夏の間にはすっかり平気になってしまいます。夕涼み会ではご近所の方もご招待して夏の一夜を楽しみます。年長組伝統のソーラン節は近くにある昔ながらの商店街にも遠征し、誇り高く舞い踊ります。小さな子供たちはお兄ちゃんお姉ちゃんのその姿を見て、いつかは自分もかっこいいソーランを!と憧れ、受け継ぐのです。年長さんのキャンプでは、お父ちゃんと一緒に2泊3日、ドラム缶風呂に入り、満点の星空を眺めます。秘密の友達もできたり、時には大切なものを守るための戦いがあったりして、帰ってきた顔はお迎えに行ったお母ちゃんが驚くほどたくましくなっています。
秋にはもちろん芋掘り!栗拾い!山登りだって大人でも大変な九重の山に平気な顔で登ります。大イベントの運動会では、小さな子供たちはいつもの保育園での姿が見られるような運動遊び、大きな子供たちは竹馬や跳び箱、縄跳び、逆上がりにも挑戦します。透き通るような青空の下で繰り広げられる野外音楽劇は、心が洗われるような感動を呼びます。
冬の間も室内にこもったりなんてしません。「お散歩行こう!」とわれ先に外に出て、白い息を吐きながら探検です。お餅つき、どんどや、もぐらうち、みんなほっぺを真っ赤にして楽しみます。
そんなひかるつめくさの生活には、いつも音楽があります。
絵を描きながら、お散歩しながら、お掃除しながら、誰かが歌を口ずさみ始めると、ふわりとその輪が広がっていつの間にか大合唱。「お集まりだよー!」の呼びかけではお集まらないそれはそれは自由な人たちも、職員がピアノを弾き始めると引き寄せられるようにその周りに集まって歌い始めるのです。リズム遊びはみんなが楽しみにしている時間。自分たちの番が待ちきれずにウズウズして、出番が来ると曲に合わせて飛び出していきます。アーティスト揃いの職員が作詞・作曲したオリジナルの楽曲もたくさんあり、歌うと一瞬であの日のあの丘に、あの風の場所に立っている、そんな代々の思い出を彩っています。
小さな子供たちは「おいでいっしょにあそぼう会」で、いつも園で歌っている歌、楽しんでいる遊びで、園に併設のホールのステージに立ちます。恥ずかしがり屋さんも、落ち着かずにうろうろしてしまう子も、お母さんの姿を見ると泣いてしまう子も、人前で自分を表現する楽しさを少しずつ覚えます。
年少さんになると、照明も音響も本格的な地域の大ホールで堂々と歌い、大きな声でセリフを述べます。最後を飾る年長さんの音楽劇は、全員がかわるがわる主役を演じます。この年齢の子供達がこんなにも複雑なセリフや歌を覚え、理解し、豊かに表現することにいつも驚かされ、深く感動します。
それぞれの園の年長さんならではの楽しみの中に、1人1人が描いた絵をその年ならではの背景に合わせて作るTシャツがあります。代々「やまT」「ポランT」と呼ばれるこのTシャツは、正装としても普段着としてもお気に入りの1枚になります。卒園した後も、久しぶりに園を訪れるときはやっぱり「やまT」「ポランT」を着て行くんだ、と大切にしています。
卒園の時、職員の皆から子供たちと保護者がもらう言葉があります。
いつでも「ただいま」って帰ってきてね。「おかえり」って言うから。
ここは、子供たちはもちろん、子供に関わる全ての人たちが集う、大きな家族のような場所なのです。解決したい課題
認可園の三分の一以下の運営費で賄う認可外園にとっては、職員の労働時間や給料など、どんなにがんばっても追いつかないことが最大の悩みでした。もともと熊本市内に70あった認可外保育園の多くは認可を受けたり、小規模に移行したり、あるいは力尽きてしまったりしました。生き残った認可外はほんのわずかです。
「保育園は利益を生み出す事業ではない。子育てという営みを通して未来を創る仕事をするところである」という、創立者である山並道枝の精神に深く賛同した職員と保護者が力を合わせて、ここまでバトンを繋いできました。台風によって園舎が大きな被害を受け、閉園寸前まで追い詰められた20数年前には、有志が集まり、バザーでの販売や募金によって乗り越えた経験もあります。使える資源はすべて惜しみなく子供達に注がれてきました。
しかし、今、さらに時代も物価も変わり、高い理想があっても有志だけでは力が及ばない事態に直面しています。
やまなみ本園の老朽化も進みました。雨漏りや風の吹き込みなど、応急処置で対応していましたが、外壁や床、いざという時に子供達が安全に避難するためのすべり台も、もう何年も持たないと診断され、なるべく早く大改修をしなければならなくなりました。
ポランのひろばの園舎は四分の三の建設費が公費で出ましたが、土地と残りの建設費は工面しなければなりませんでした。そのうえ園児が100名になると、ホールがどうしても必要です。現状は姉妹園であるやまなみこども園併設のホールまで遠征したり、年長さんの狭い部屋で隣の子とぶつかり合いながらリズム遊びをしています。窮屈な思いをしている子供たちのためにも、思いっきり歌い、のびのびと手足を動かせる広いホールができて、ポランのひろばの施設は完成すると考えています。
やまなみ本園のホールは子供達の保育だけでなく、夕涼みやバザーなど地域の交流の場としても活躍しています。熊本地震の時は10日間私設避難所として開放され、確実に地域に根付いてきました。ポランのひろばのホールも同じように地域の交流の場としてより多くの方々が集う場所になればと願っています。
今なんとかしなければ大切につないできたこの場が消えてしまう事態に直面して、
現役保護者・保護者OB・卒園児・職員によるひかるつめくさ応援団を結成し、持続可能な法人運営について検討し、その1つとしてクラウドファンディングに取り組むことになりました。
やまなみこども園 園舎の現状
避難用すべり台の劣化が進行・・・認定品のため、補修ではなく交換が必須である
外壁・屋根・・・破損や亀裂により雨漏りしている
水回り・・・乳児室のトイレなど水回りの老朽化
内装・・・床・壁・天井・建具の劣化
ポランのひろば ホール建設
建築工事費、外構工事費の不足
このプロジェクトで実現したいこと
・やまなみ園舎の改修費 合計2250万円(概算)
避難用すべり台工事 500万円
仮設(足場・養生)工事 250万円
屋根・樋工事 250万円
外壁工事 600万円
水回り工事 450万円
内装工事 200万円
・ポランのひろば ホール建設資金 合計4050万円
建築工事費 後期分 2850万円
外構工事費 1200万円
支援いただいた資金は、まず、いざという時に子供たちの安全を守る避難用すべり台の工事に使わせていただきます。
ファーストゴール達成後は、その他に必要な整備に向けてネクストゴールを目指します。スケジュール
3月 ひかるつめくさ基金準備委員会立ち上げ
5月 ひかるつめくさ応援団結成
7月1日 クラウドファンディング開始
8月31日 クラウドファンディング終了
10月 工事着工 リターン実施 資金の使い道
避難用すべり台工事費
広報費
リターン品(エコバッグ、トートバッグ)準備費
リターン品(お米)準備費
リターン品(工事仮囲い)準備費
リターン発送費最後に
この50年の笑顔を次の50年へ繋ぎ、子供たちが「ただいま」と帰ってくる場所を存続させることが私たちの夢です。
しかし私たちの力だけでは、未来への架け橋を築くことはできません。
あなたの手を差し伸べていただけたら、私たちは可能性を信じて歩み続けることができます。
今回のクラウドファンディングでは、
ただ建物を建てるだけ、ただ補修するだけではありません。
それは子どもたちが夢を育み、希望を抱く場所です。
地域の絆を深め、未来を創造する場所です。
あなたの優しい手を伸ばして、子供たちの未来を明るく照らす光となってください。
彼らが成長し、夢を追い求めることができるよう、あなたの力と温かさをどうぞお貸しください。
ホームページでも、園の特色や、保育で大切にしていることを紹介しています。ぜひ遊びに来てください!
デイリー新潮 2023年11月25日
「もう一人産みたくなる」奇跡の保育園「やまなみこども園」は何がスゴい?
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。