やっぱり安心なのはドイツと日本!? インドネシアのVIPが乗るクルマは「レクサス」と「メルセデス」多し!

2024.08.09 06:20
この記事をまとめると
■2024年7月18日から28日の会期でガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS2024)が開催された
■GIIAS2024の開幕式にはインドネシア副大統領が会場を訪れた
■インドネシアの閣僚はメルセデス・ベンツやレクサスに乗っていることが多いようだ
インドネシア副大統領がGIIAS2024を訪問
  インドネシアにおける2大自動車ショーとなる、GIIAS(ガイキンド・インドネシア国際オートショー)や、IIMS(インドネシア国際モーターショー)では、開幕式に所管大臣などの閣僚が出席することが恒例となっている。2024年7月18日から28日の会期で開催されたGIIAS2024においては、事前情報ではジョコ・ウィドド大統領が会場を訪れるとのことであった。ところが当日朝になり、出展関係者からアマルフ・アミン副大統領が会場を訪れるとの情報が寄せられた。
  朝食を済ませてホテルから会場をめざすと、会場正面玄関付近には迷彩服を着て自動小銃を持った多数の兵士がいた。大統領がくるときにはもしもの事態に備え、対空高射砲のようなものまで用意されたりするのだが、それがないところを見ると、大統領ではないがセキュリティレベルの高さから、副大統領がくるというのは間違いないようであった。
  例年は開幕日の午前9時ごろから、副大統領などのVIPが到着次第開幕式はスタートしていた。しかし、今回は中国メーカーを中心に出展社が多くなったこともあり、開幕式終了後のおよそ半日でプレスカンファレンスをこなすことができなくなったのか、開幕式前日をプレスデーとして、丸1日プレスカンファレンスを行っていた。それでも開幕日の朝一番で開幕式が行われるのかと思っていると、今回は午前11時ごろから行われるとのことであった。
  VIPが会場に到着する1時間ほど前になると、セキュリティ上の理由から会場への出入りができなくなる。開幕日はとにかく朝早めに会場に入っておかないと、出入りがシャットダウンされなくとも、時間が経てば経つほど会場に入るのに時間を要することになるからである。
  筆者はインドネシア語がわからないので、インドネシア語で行われる開幕式に出席してもあまり意味がない。しかも、開幕式が行われる会場のホールへの出入りも制限されるので途中退席もままならなくなってしまう。したがって、開幕式の間は車両などの展示会場が空いているので、車両撮影などを行っている。本当はVIPが到着するときの車列を撮影したいのだが、リスクが高いので泣く泣く諦めていた。
クルマのナンバーを見れば乗っている閣僚がわかる
  今回、開幕式が始まったころに会場正面玄関近くを通ると、玄関近くに副大統領車両のメルセデス・ベンツSクラス(もちろん防弾装甲仕様の『ガード』)が停まっていた。事情通によると、ナンバープレートの数字を見るとどの閣僚のクルマなのかがわかるとのこと。ちなみに「1番」が大統領とのこと。停まっていたベンツは「2番」なので、副大統領車両ということになる。一般閣僚になるとレクサス(最近はLMが多いようだ)なども目立ってくる。
  自動車関連も所管する大臣が中国車を公用車に使っているとの情報があったが、これは聞く限りでは当該中国メーカーが大臣に「贈呈」したものとのこと。しかもその大臣は義理で数回使ったようだが、その後は使っていないとのことであった。中国メーカーが所管大臣に贈呈した背景は追って知るべし。
  一昔前の日本のように、乗っているクルマがそのままその人のステイタスを表すとされるインドネシアでは、残念ながら自ら進んで中国車を選ぶということは、VIPクラスでは少なくともないようだ。しかも、中国一汽のホンチ(紅旗)ブランドでもない限り、「防弾装甲仕様」という面でも疑問が残るだろう(前述した大臣が乗っていたとされる中国車は一般的なクロスオーバーSUVタイプのBEVであった)。
  副大統領の警護車両はメルセデス・ベンツGクラスばかりかと思いきや、意外にもGLSクラスが目立っていた。カンガルーバンパーのようなごついものを装着したGLSクラスはなかなか見ることができないので珍しく思っていた。
  開幕式には閣僚以外も多数のさまざまな「偉い人」が会場を訪れるが、その人たちの乗りつけたクルマを見ると、メルセデス・ベンツといったドイツ系高級ブランドではなく、レクサス車が明らかに多いのも特徴的であった。

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