直木賞『ともぐい』の河崎秋子、最新小説『銀色のステイヤー』7月31日発売 波乱の日常と爽やかなラストが胸を打つ、新たな馬文学!

2024.07.31 12:30
株式会社KADOKAWA
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)は、河崎秋子氏の最新長編小説『銀色のステイヤー』を2024年7月31日(水)に発売しました。
■3つのおすすめポイント
- 第170回直木三十五賞受賞作『ともぐい』で猟師と熊との死闘を描いた著者が今回題材にしたのは競走馬。一頭の「ヤンチャ坊主」なサラブレッドを中心に、取り巻く人々を描きます。
- 著者は過去に、馬を題材にした小説『颶風の王(ぐふうのおう)』で2015年度JRA賞馬事文化賞を受賞。競馬界とのご縁ができ、今作は生産馬牧場や厩舎、調教師や競馬関係者への取材を重ね執筆しました。
- 競馬に詳しくなくても、馬と過ごす日々の煌めきをきっと感じるはず。自らの職責を全うすること、相手を信頼することの尊さ、勝負に向けた情熱、レースの興奮に、胸打たれること間違いなしです。
『銀色のステイヤー』書店店頭用パネル画像

■一足早くお読みいただいた書店員さんからのコメントをご紹介
一頭の馬をめぐる、それぞれの真剣な想いが、じんわりと肌に伝わってくるようでした。
人と馬。言葉はなくても、気持ちは伝わる。その心と心が通い合う奇跡に胸が高鳴り震えました。
読後も、競走馬のファーンが、颯爽と風を切りながら走り続ける姿が胸にずっと残っています!
私にとって本作は、心に豊かな風があふれ、信念の芽が伸びていく成長小説でした
――紀伊國屋書店 福岡本店 宗岡敦子さん

蹄の音、息遣い、汗が匂い立つような興奮と歓喜が迫ってきて躍動感に胸を震わせました。
1頭のヤンチャな競走馬をめぐり悲喜こもごも、泣いて笑って一気読み。
牧場の空高い風景と競馬場の緊張感が目の前に浮かび上がってきました。
――未来屋書店 入間店 佐々木知香子さん

馬を出す牧場、そして競走馬に育てる調教師、馬主。TVや、他の少しロマンスを入れた小説ではわからない細かな馬の世界がノンフィクションのようだ。そして、それぞれに性格も違うし、大切なのはこの主人公ファーンのように、人間にはある程度しかコントロールできない馬の性格だ。
人々の情熱、競馬という社会がこんなに複雑で大きいと初めてしりました。
――ジュンク堂書店 三宮店 三瓶ひとみさん

北の牧場で産まれたドラ夫、のちのシルバーファーン。危なっかしい仔馬から、観るものを魅了する競走馬へと成長する姿に、胸の高鳴りが止まらない。親譲りの高い身体能力があるけれど、なかなかのヤンチャ坊主ってところがまた魅力的です。どうか無事に怪我なく走ってくれと物語の一員になったかのように見守りました。
競走馬の行き着く先を考えると、馬を扱う人々の葛藤は如何ばかりか。競走馬を終えた、その先まで想像したことがなかったので綺麗事ではない現実に戸惑いも感じました。
馬を育てることもそうだけれど、人を育てることもまた難しいこと。
きっと変われる力は、誰もが持ちうるのだと信じさせてくれました。
物語を駆け抜け、今とても感動しています!
――未来屋書店 大日店 石坂華月さん

■著者よりメッセージ
人に愛されようが愛されまいが、その馬はただ走る。そして人を変えていく。
――河崎秋子
『銀色のステイヤー』書店店頭用POP画像


最新作『銀色のステイヤー』について

一頭の馬が、 私たちの人生を変えた。
『ともぐい』の直木賞作家、最新作!

◆あらすじ
非凡な力を秘めながらも気性難を抱える競走馬・シルバーファーンが、
騎手、馬主、調教師、調教助手、牧場スタッフ、取り巻く人々の運命を変えていく。
北海道・日高の競走馬生産牧場で、「幻の三冠馬」と呼ばれた父馬・シダロングランの血を引いて産まれたシルバーファーン。
牧場主の菊地俊二は、ファーンの身体能力に期待をかけつつも、性格の難しさに課題を感じていた。この馬が最も懐いている牧場従業員のアヤが問題児であることも、悩みの種である。
馬主となったのは、広瀬という競馬には詳しくない夫人。茨城県・美浦にある厩舎を擁する二本松調教師とともに牧場を見学に訪れ、ファーンの購入を決めた。不安を覚える調教助手の鉄子(本名:大橋姫菜)に、二本松は担当を任せることを告げる。
ファーンは、俊二の兄である菊地俊基騎手とのコンビで、手のかかるヤンチャ坊主ではあるものの順調に戦績を重ねていくが、あるレースで運命が急転し……。
手に汗握る競走展開、人と馬の絆。
わずか数分のレース時間には、全てが詰まっている。

「――それでいいよ。最高だ、お前。」
一頭の馬がこんなにも、人生を豊かにしてくれる。
『ともぐい』で第170回直木賞を受賞した著者による、感動の馬物語!


◆書誌情報
作品名:銀色のステイヤー
著者名:河崎秋子
発売日:2024年7月31日(水)※電子書籍同日配信
定 価:1,870円(本体1,700円+税)
頁 数:320頁
体 裁:四六判並製 単行本
装 丁:池田進吾(next door design)
ISBN:9784041141700
発 行:株式会社KADOKAWA
初 出:「小説 野性時代」2023年5月号~24年3月号
詳 細:
(出版書誌データベースより) 

著者プロフィール
河崎 秋子(かわさき あきこ)
1979年北海道別海町生まれ。2012年「東陬遺事」で北海道新聞文学賞(創作・評論部門)受賞。14年『颶風の王』で三浦綾子文学賞、同作で2015年度JRA賞馬事文化賞、19年『肉弾』で第21回大藪春彦賞、20年『土に贖う』で第39回新田次郎文学賞、24年『ともぐい』で第170回直木賞を受賞。その他の作品に『鳩護』『絞め殺しの樹』『鯨の岬』『介護者D』『清浄島』『愚か者の石』などがある。

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