創業99周年、祖父が開発した電位治療器で「介護のいらない社会」の実現へ セルフケアの啓発に新たな風を吹かせる3代目社長 原浩之 一時は経営危機に陥るも、3つの具体策で信頼回復

2024.07.24 11:00
日本全国450店舗の健康ステーション「ハクジュプラザ」の運営、家庭用・医療用電位治療器*「ヘルストロン」の開発・製造販売を行う、株式会社白寿生科学研究所(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 原 浩之)は、今年2024年に創業99周年の節目を迎えました。来年の創業100周年を控えて、当社の思い描く「介護のいらない社会」の実現や、「セルフケア」の啓発といった今後の展望について、3代目社長 原 浩之のプロフィールとともにお届けいたします。


*電位治療器・・・身体に物理的な力を与えるのではなく、複数の電極間に高圧電界を発生させ、その中に身体を置くことで治療をする医療機器です
株式会社白寿生科学研究所 代表取締役社長 原 浩之
【経歴】
1971年 東京都生まれ
1994年 慶應義塾大学経済学部卒後、都銀 勤務
1998年 株式会社白寿生科学研究所入社
2000年 同社 取締役就任。取締役社長室長、取締役営業企画部長、取締役営業本部長を歴任
2020年10月 代表取締役社長(現任)


【役職】
・Hakuju Hall 支配人
・一般社団法人 日本ホームヘルス機器協会 副会長
・国立大学法人東京藝術大学演奏藝術センター評議員
・早稲田大学総合研究機構 グローバル科学知融合研究所 招聘研究員
・琉球リハビリテーション学院理事
・独立リーグ石川ミリオンスターズ取締役


【外部講師 主な講演歴(学生向け寄附講義など)】 
・早稲田大学「CSRマネジメント実践」(2023年12月23日)
・慶應義塾大学 2022年度日吉キャンパス公開講座(2022年10月29日)
・桜美林大学「リーダーシップ論」(2023年10月25日)
・桜美林大学「ビジネス演習(健康産業)」(2023年6月12日)
・桜美林大学「多角的視野からみた健康概論」(2023年4月14日)
 ※講演歴10回以上


【趣味】
・野球、オーケストラ鑑賞
・ヴァイオリン&ヴィオラ演奏
(プロヴァイオリニストとともに、ステージに立つこともあります)


【好きな食べ物】 
・ラーメン(特にチャーシューメン)、焼売
創業~全盛期の経営危機。苦境を乗り越え、信頼回復を実現
■創業者である原 敏之(祖父)が「病弱な母親を自らの手で治したい」という想いからスタート
当社の主力商品である家庭用電位治療器「ヘルストロン」は、昭和3年(1928年)に創業者であり医学博士である原 敏之(原 浩之の祖父)により開発されました。敏之の少年時代、仕事で昼夜多忙を極めていた母は、それが原因でひどい頭痛や不眠、肩こりに悩まされ寝ることもままならず、みるみるとやつれていきました。当時の医療ではなす術がなく、医師からも匙を投げられる始末。唯一の望みが理学療法でしたが、当時は研究が進んでおらず治療として活用できるレベルに達していない状況でした。そこで、「理学療法で母を自らの手で治したい」との強い決心で、敏之は当時開設されたばかりの長崎医大理学療法科で、物理療法を確立するための研究に没頭することになります。そんななか、転機となったのが、ドイツの医学誌に掲載されたとある記事との出会いでした。


「生物の生命と電気」と題されたその記事をヒントに、電圧を人体に作用させる電界療法が作れるのではないかと考えます。研究を進めていくうちにそれがやがて確信へと変わり、昭和3年(1928年)にテスト機として、100万ボルトのヘルストロン1号機を完成させることになります。完成時の公開実験では、参加を予定していた被験者に断られ、実験の実施自体が危ぶまれる事態が生じるも、敏之の母が自ら被験者となることを名乗り出て、実験は成功。その晩から、母の頭痛が取れてよく眠れるようになったといいます。こうして世間の注目を浴びるなか、昭和4年に「福岡総合病院」で一般患者向けに通電治療を開始。しかし、理学療法に対する理解不足や偏見はまだまだ根強く、臨床での実用においても大きな壁がありました。そして、戦後になり、ヘルストロンのさらなる研究のために上京した敏之は、効能効果の理論的・科学的解明に着手。地道な実験や研究を重ねて、昭和38年(1963年)に厚生省(現・厚生労働省)から世界初の電位治療器として「ヘルストロン」の製造承認を取得。昭和39年(1964年)に当社設立にいたりました。


■経営危機から信頼回復までの道のり ~逆風のなか、改革の旗印となって経営方針を転換~
そして、今から21年前の2003年、当社の業績が全盛期を迎えるなか、本社が現在の渋谷ビルへ移転しました。一方で、ヘルストロンの特許切れを契機として、効果以上のことを宣伝する類似品が市場に流通したことなどにより、ヘルストロンに対するネガティブな印象が生まれ、ステークホルダーとの関係構築に支障が生じるなど問題が山積していました。本社移転から4か月後、厚生労働省の知人から、健康機器・健康食品に関する広告規制が今後ますます厳しくなるであろうとの助言を受けたことをきっかけに、代理店任せにしていた経営方針から大きく舵を切ることを決意。それまで流布していた悪評を払拭するため、一定期間、活発な営業活動を自粛しました。会社の業績は半期で3割減(上期72億、下期53億)となり、社内からの大きな反発に直面するも、原は会社の未来のために全国を行脚して社員を説得し、下記の3つの改革を推し進めることで、ステークホルダーからの信頼回復に努めました。


(1)コンプライアンスの遵守~営業ノルマを撤廃し、スタッフの教育体制を整備~
「何にでも効くヘルストロン」という独り歩きしたイメージを払拭するため、認められた効果以外は謳わないことを徹底し、販売文句や広告表記を統一。また、コンプライアンスの遵守をより確実にするため、現場スタッフの営業ノルマを一切なくすことで、売上優先となり効果以外のことを謳った販売が行われないよう徹底しました。また、経営方針・理念をしっかりと理解した知識豊富なスタッフが揃う店舗販売を目指して、スタッフへの教育体制を整備し、積極的に教育活動を行うことで、真にお客様ファーストとなる店舗づくりに取り組みました。


(2)直営店での販売をメインに、志をともにできる代理店と連携し再出発
コンプライアンス遵守を徹底した販売体制を構築するため、代理店任せにしていた販売体制から、直営店での販売をメインとしつつ、志をともにできる代理店と連携して再出発を図りました。また、国内のみならず、海外(台湾・韓国)での販売に関しても現地法人を立ち上げ、保守・保証にも現地でしっかりと対応できるよう、お客様ファーストの経営へ踏み切りました。


(3)生涯を通じてお客様の健康をサポートする、健康情報発信拠点・地域コミュニティーづくり
健康ステーション「ハクジュプラザ」は、ヘルストロンの体験・販売を主眼とした運営から、生涯を通して「健康について学べる健康ステーション」としての役割へ注力するよう方針を転換しました。セルフケアを促す白寿健康哲学の理解浸透を通じて、真にお客様の健康の悩みに寄り添うように徹底。現在は多くの方がリピーターとして来店し、当社が運営する全国450店舗のハクジュプラザには全国毎日7万人が訪れ、1年に計1,400-1,800万人のお客様が訪れます。このようなお客様との信頼関係が認められて各自治体とも連携が進み、地域の健康情報発信拠点として、また地域コミュニティーの場としての役割も担うようになりました。
今後の展望~3つの具体的なアクション~
①「介護のいらない社会」づくりを実現
~ハクジュプラザで「健康」と「笑顔」を繋ぐ~
現在、超高齢化が進む日本において、医療介護などに関連する社会保障費が年々増大しています。日本人の平均寿命と健康寿命の差は男性で8.73年、女性で12.06年*1となっており、健康寿命の延伸を図ることで、社会保障費の抑制に寄与することが期待されます。当社は、人と人とが繋がる「ハクジュプラザ」の場の提供を通じて、社会的フレイル(社会的孤立)の解決に貢献し、人々が要介護状態になることを防ぎ「介護のいらない社会」をつくることで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。


今後の中長期目標としては、(1)ハクジュプラザ1店舗当たりの来客数平均200名の達成(2)全国のハクジュプラザ1,000店舗達成を目指し活動していきます。これまでも目の前のお客様の健康と満足を第一優先に事業を展開してきた白寿生科学研究所。高齢化する店舗スタッフを考慮し、若年層スタッフの積極採用や教育システムの充実化を行ってまいります。


②セルフケア「白寿健康哲学」の理解浸透へ
~若い世代・女性の健康啓発を強化~
当社は、創業以来、セルフケアの思想である「白寿健康哲学」を普く人類に普及することを使命としてまいりました。「白寿健康哲学」とは、「ヘルストロン」による治療とともに、「バランスのとれた食事」「適度な運動」「ゆとりある精神」の三位一体の健康法を自ら実践することで、身体を自然な状態に維持する力(恒常性)に働きかけ、身体をよりよい状態に保つための予防の概念であり、セルフヘルプの重要性を創業者は謳っています。この概念に基づき健康啓発活動を行ってきた当社だからこそ伝えられる、健康の重要さ、また日本が抱える超高齢化社会の現状と課題をより多くの若者に学ぶ場を提供していきたいと考えています。実際に、2020年より大学と連携し、外部講師として原自らが定期的に寄附講義を実施し、「人生100年時代における日本の超高齢化社会における現状と課題」、健康産業企業を牽引する「リーダーシップ論」などそれぞれテーマに沿って講義し、学生と意見交換をする場を設けています。
また、今後、注力していきたい分野は「女性の身体と健康」です。若い世代の無理なダイエットや、乱れた食生活、ストレス社会などが一因となって、多くの女性が低血圧、低体温症、生理不順、不妊症、月経前症候群(PMS)などに悩まされていることを知り、健康啓発活動を行ってきた当社として、見逃すことが出来ない深刻な課題であると考えています。そこで、2023年に子宮頸がん予防啓発「高崎美スタイルマラソン2023」の協賛をはじめ、一般社団法人シンクパールが主催した「第10回NIPPON女性からだ会議®2024」の開催に協力しました。こうした女性の健康活動に対する社会的活動のサポートや若い女子大学生への健康啓発活動に加えて、全国450店舗を展開する健康ステーション「ハクジュプラザ」での事業活動を通じた女性の健康支援などの取り組みが評価され、『女性の健康フレンドリー企業2024 表彰』 中小スタートアップ部門にて優秀賞を受賞しました。白寿生科学研究所は、今後も「女性の身体と健康」をサポートする活動に積極的に取り組んでまいります。


③スポーツ選手・若手音楽家の支援活動
当社は、現在10団体のスポーツチームとのスポンサー契約、スタジアム看板広告の出稿、また、スポーツイベントへの協賛を通して、アスリートやスポーツ選手の活躍を支援しています。また、日本代表として活躍する現役アスリートを雇用し、競技大会等への活動費や大会参加の支援など、競技活動のトータルサポートを行なっています。また、当社が掲げる健康哲学の一つである「ゆとりある精神」を実現するため、2024年に開館21周年を迎える、リクライニングチェアを採用した世界初のクラシックホール“ハクジュホール”を通して、若手音楽家の活躍を支援しています。


文化・スポーツ・社会活動について>>
ハクジュホール公式サイト>>
1 厚生労働省. ”平均寿命と健康寿命”. e-ヘルスネット 2022-12,
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/hale/h-01-002.html#:~:text=%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%AF%BF%E5%91%BD%E3%81%AE%E5%BB%B6%E4%BC%B8%E3%81%A8,%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%90%E5%9B%B32%E3%80%91%E3%80%82
(参照 2024-07-20)


株式会社白寿生科学研究所について
株式会社白寿生科学研究所は、「健康を通して人類の幸福を実現する」を企業理念として、大正14年に創業にした健康総合企業です。創業以来、すべての人に白寿(99歳)まで健康で過ごしほしいとの願いから、身体を自然な状態に保つことで健康維持を目指す「白寿健康哲学」の普及を使命としてまいりました。1963年に厚生省(現・厚生労働省)より承認を受けた世界初の家庭用・医療用電位治療器「ヘルストロン」は、累計100万台以上のベストセラーとして、約5000か所の医療機器・福祉施設に設置されています。また、当社の健康哲学の一つである「バランスのとれた食事」、「ゆとりある精神」を実現するため、健康食品・サプリメントの製造・販売や、リクライニング・シートを導入した世界初のクラシックホール「Hakuju Hall」を運営し、人々の健康のトータルコーディネートを目指しています。現在、全国450店舗で運営している健康ステーション「ハクジュプラザ」では、ヘルストロンや健康食品・サプリメントの販売を行うとともに、地域に根ざした健康情報発信拠点を目指し、地方自治体との連携強化を推進しています。


【会社概要】
会社名:株式会社 白寿生科学研究所
代表:代表取締役社長 原 浩之
本社:東京都渋谷区富ヶ谷1-37-5
電話:03-5478-9161(代表)
創業:1925年(大正14年)
設立:1964年(昭和39年)
資本金:1億円
従業員数:255名(グループ従業員 約700名)
事業内容:家庭用・医療用電位治療器及び健康食品などの開発ならびに製造販売

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