富士フイルムイメージングシステムズがバス情報サイネージに取り組む理由 ~MORA(モーラ)を通じて地域公共交通活性化を目指す~

2024.07.02 10:00
東京都品川区の「富士フイルムイメージングシステムズ株式会社」は約30年来、駅や空港等の公共交通機関における情報サービスを展開してきた会社です。 大判の写真出力を用いて駅構内の広告物や時刻表・運賃表・路面表示などを制作し、付帯するデザイン・筐体・工事も一貫してサービス提供。いずれも設置環境や顧客ニーズに合わせた1点モノで設計・制作しています。 なぜ出力サービスを展開する富士フイルムイメージングシステムズがバス情報サイネージに注力しているか、本サービスの進捗や今後の展望について、ご説明します。
ソリューション力で成功へ導く、プリントサービスからデジタルサイネージへわかりやすさを追求
富士フイルムイメージグシステムズの情報サービスの特長は、顧客の独自課題を起点とした一点モノで表示システムを設計し、導入後の成功体験へ導く「ソリューション力」
公共交通機関における案内表示のデジタル化に合わせ、2007年頃から富士フイルムイメージングシステムズはデジタルサイネージへサービス領域を拡大してきました。
以降、プリントサービスで培った情報伝達力 (デザイン性・視認性)・設計力・全国工事網・広告ネットワークを武器に、個別設計によるサイネージシステムの実績を積み上げてきた。
きっかけは利用者と事業者がかかえる課題。バス情報が分りやすく表示するサイネージシステム「MORA(モ―ラ)」誕生
バス情報のオープンデータ化や標準的なバス情報フォーマット(GTFS)の普及に伴い、運行情報をわかりやすく表示するデジタルサイネージシステム「MORA (モーラ)」を2022年にリリース。バス運行情報のリアルタイム配信を中心に、お客様ごとに最適なデジタルバス案内板を、企画から導入・運用までトータルでサポ―トしています。


バス事業者は全国で約2000社以上にのぼり、複数のバス事業者で1つの地域交通を支えるエリアが多いことは日本のバス交通の特徴です。そのため、多くのバス停では、バス事業者単位の時刻表やお知らせの印刷物が乱立しており、利用者は目的の便を探しにくい環境になっています。また、バス事業者にとって、バス停掲示物の更新やお問い合わせ対応は深刻な労務負荷です。
当たり前とされてきたバス情報の分かりにくさ。バス情報を起点に、地域交通活性化へ貢献したい
「電車は検索しやすいけれど、バスを検索するのは難しい」情報の大量性・複雑性・不規則性からバスの情報がわかりにくいことは、当たり前とされてきました。
複雑なバス情報を地域単位で束ねることで、利用者はバスの種類に関係なく、目的地へ一番早く移動できる便を探しやすくなります。
MORAでは、複数バス会社の運行情報を統合して、利用者にわかりやすく運行情報を提供します。また、ダイヤ改正による情報更新は、バス事業者が運用中の情報サービスとデータ連携させ、新たな運用業務を追加せず、効率的な運用を図ります。さらに、バス利用者による活用頻度が高まることで、新たな広告メディアとしての付加価値創出が見込めます。


MORAは、まちの新たな情報循環を生み、地域バス交通維持発展への貢献を目指します。この挑戦には、プリントサービスで培った情報伝達のノウハウと事業ネットワークが生かせるものと考え、取組みを加速させております。
プリントサービスで培った経験・技術・ネットワークを活かし、バス情報サービスへ参入
当社にはバス情報サービスに参入する際の強みがいくつかありました。
➀情報伝達力 (デザイン性・視認性)
➁配信システムの柔軟性
➂全国工事網
➃広告代理店様とのネットワーク

情報伝達力
 ⇒デザインや文字設計等、多角的に視認性の高い案内画面を設計。配信システムの柔軟性
⇒バス事業者が利用中の情報サービスとデータ連携し、ダイヤ改正運用を効率化。全国工事網
⇒土木や電気を含めた全国工事対応。導入後の機材保守もサポート。広告代理店様とのネットワーク
⇒交通広告の出力事業で築いたネットワークで、地域毎に個別の広告販売スキーム 
   を構築。広告の配信機能だけでなく販売機能も提供。
バス事業者ごとに異なる運用で課題に直面。お客様単位の個別設計に舵を切る。
バス情報サービスへの参入は障壁が高いことが一般的です。情報の大量性・複雑性・不規則性 情報更新業務の属人化
等の要因が挙げられます。


運行情報のオープンデータ化や標準化に伴い、情報処理のハードルは下がりましたが、バス会社間の仕様や運用の違いから、導入実績が出来ても、同様のシステムでは他のお客様向けへ水平展開することが困難でした。


そこで、MORAのシステム構成はお客様単位で個別設計する方針に舵を切ることに。しかし、時刻表や遅延予測等の一次情報の知見が不足しており、バス会社との議論に難航しました。現在は、一次情報に関する有識者やサービス事業者と定期的に情報交換する環境を作り、日々新たな課題に直面しながら知見を蓄積しています。
サイネージオリジナルの運行情報配信で、利用者の利便性と事業者の業務効率を両立させることが、MORA導入後の成功体験に導く肝ですので、配信システムの構築には時間をかけて進行しています。
全国に拡がる導入事例。地域バスの維持・発展につながる評価のお声
2022年3月から導入が始まり、現在まで全国で11社のバス事業者様にMORAをご利用頂いております。
導入効果として、
・バス利用者様から係員へのお問い合わせ減少
・バス停印刷物の更新作業削減
・案内板利用者の増加
・市内事業者の広告発信でまちの活性化 
などの評価を頂戴しております。
※詳しくはこちらをご参照ください。
JR前橋駅 バスターミナル
西日本鉄道 薬院駅前バス停
北大阪急行 箕面萱野駅 バスターミナル
デジタル×プリントの情報サービスで、まちづくりに貢献を
MORAは引き続き「交通結節点における総合案内」「停留所におけるデジタルバス停」の両面からのアプローチで、バス利用者さまおよびバス事業者さま双方にメリットのあるサービスとして導入拡大を図ってまいります。


今後のサービス拡張として、非電源環境のバス停における小型表示機モデルの追加バス以外の交通情報を網羅し、交通結節点における総合案内機能の向上写真関連企業としてフォトサービスを取り入れ、まちの回遊性向上に向けた機能追加
等を現在進行中です。


デジタル×プリントの情報サービスで、まちづくりにおける情報発信分野で確かな地位を確立するべく、今後もサービスアップに努めて参ります。これからの動向にぜひご注目ください。


■MORA FOR BUS STOP
URL:
■バス停ソリューション
URL:

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