【患者さんを癒す空間作りから10年】ホスピタルアートと地域で創る新空間

2024.06.26 09:49
第二川崎幸クリニックが目指す地域医療の未来
第二川崎幸クリニック(神奈川県川崎市幸区都町39-1 院長・関川 浩司)
■抗がん剤治療をしている患者さんの癒しの場を作りたい
-導入のきっかけ
2015年7月、第二川崎幸クリニックを開院する際、がんに対する外来化学療法がスタートすることをきっかけに関川院長の「通院されるがん患者さんへ癒しの場を提供したい」、という想いから元々計画としていなかったホスピタルアートを院内に取り入れることにしました。
緩和ケアも含めたトータルケア(心と体すべてを含む肉体的・精神的なケア)が大切だと常々考えていた関川院長。企画の導入が決まり本格的にホスピタルアートを意識しました。その後、知人でもありアーティストの和井内京子氏にこの企画の趣旨や想いを話し、作品展示についての色々なアドバイスをもらいつつ空間作りを開始していきました。




-通院患者さんの心を癒すオープンギャラリー
(3階 診察室へ続く渡り廊下)


-スウェーデンから学ぶホスピタルアート
ホスピタルアートの先進国であるスウェーデンでは~人は誰でも文化的に最低限保証された生活を送る権利がある~との考えから、スウェーデン政府は公共建築の新築・改築に際して、全体予算の最低1%をアートに充てることを法律で定めています。
昨今わが国でも病院内にアートを取り入れる施設が徐々に多くなってきており、当院もそのコンセプトに倣い2015年の開院以来、「オープンギャラリー」として絵画等の展示を開催しています。




-患者さんを迎える空間作り
当院では、通院する方々の癒しの場を提供することを目的に施設内でオープンギャラリーを開催しています。
これまでの開催では、地域にゆかりのある方・当院に通われている方・ホスピタルアートにご興味のある方々の作品を展示してきました。
通院されるという時間が少しでも癒され、良い空気の中で過ごせること。いつでも新鮮な雰囲気で患者さんをお迎えできる空間を提供できること。その役割がオープンギャラリーの使命と考えています。
■2015年の開院以来つづくオープンギャラリー作品の数々
(過去作品より一部紹介)
-オープンギャラリー過去展示作品
第1回目 森田民雄氏による遺作展
第2回目 和井内哲夫氏による風景画
第3回目 笠原秀韶氏による色鉛筆画
第4回目 国際ロータリークラブに所属する川崎幸ロータリークラブの会員および
     そのご家族の作品展
第5回目 鈴木嵩夫氏による絵画展
第6回目 福島美生虎舟氏による古代文字展
第7回目 伊藤一章氏による愉しい模写作品展
第8回目 庄司はるか氏による布展
第9回目  川崎幸ロータリークラブの会員によるグループ展
第10回目 西森禎子氏と西森氏が創作指揮をとった子どもたちによる絵
【西森禎子と8カ国の子ども展】
第11回目 稲田美嗣氏による日本の美しい墨色の景色を写真で表現された作品展
第12回目 川崎幸ロータリークラブの皆様による作品展
第13回目 川崎市立高等学校 書道部による作品展
第14回目 先斗ポン太氏、浅見ハナ氏の作品展


~新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)により3年半休止~


第15回目 伊藤一章氏による愉しい模写作品展
第16回目 わいないきょうこ氏、浅見ハナ氏、庄司はるか氏による
「そして穏やかな地球」展
第17回目 高梨元秀氏による個展
第18回目 西岡浩史氏による絵画のオープンギャラリー
■第二川崎幸クリニック 関川院長インタビュー
1980年 福島県立医科大学医学部卒
1986年 オランダ王立リンブルグ大学
1990年 大原綜合病院外科部長
2000年 福島県立医科大学外科学第二講座助教授
2006年 川崎幸病院副院長・外科部長
2007年 川崎幸病院消化器病センター長/
     福島県立医科大学臨床教授
2015年 第二川崎幸クリニック院長


院長の一言ブログ:
-展示作品アーティストとのご縁
(左から)関川院長、イラストレーターの先斗ポン太氏、浅見ハナ氏




-癒しの場の提供に賛同・サポートにより実現
第1回目の展示をどなたにお願いしようかと思案していた時期、今回の企画について賛同いただいた知人(医師)の方からご家族の作品を展示させていただける、というお話をいただきました。
また2回目では、先述のアドバイスをいただいたアーティスト兼キュレーターのご家族の作品がたくさんあるので、というご厚意から実現しています。
その後の展示作品アーティストにはプロで活躍されている方から個人で描かれている方など様々ですが、有難いことにこの企画についてご賛同いただき、ご縁がご縁を繋いで実現しています。また皆さまにはホスピタルアートの趣旨をご理解いただきすべてボランティアでご協力をいただいております。




-コロナにより3年半休止。再開のきっかけ
再開のタイミングをいつから始めたら良いのかとても悩んでいました。このためコロナの位置づけが5類感染症になってから数ヶ月は社会情勢などの様子を見ていました。そんな中、以前ご協力いただいた方に「コロナ期間中も絵は描かれていましたか?」と聞いてみたところ「新しく作品を描いているよ」とのことでした。
コロナ対策で医療機関では施設環境も大きく変化していた中で、この方は院内の状況をよくご存知であり、この取り組みについてコロナ前にもサポートを頂いていたことから、再度展示をお願いしたいと申し出たところ、快く承諾いただき2023年10月、コロナ禍後久しぶりの再開となりました。
(コロナ禍後、3年半ぶりに再開した伊藤一章氏による愉しい模写作品展)
■「思いがけない出会い。素敵なアーティストに巡り合えた」ー寄せられる声ー
(わいないきょうこ氏、浅見ハナ氏、庄司はるか氏による「そして穏やかな地球」展)




-オープンギャラリーに届くご覧になった方からのお声
毎回アンケートを実施しているのですが「心が癒される」「優しい色・絵」、さらには「思いがけず素敵なアーティストさんと巡り合えて嬉しい」「展示を通して初めて知った」等のお声をいただいています。
中にはホームページでのお知らせをチェックし、楽しみに足を運んでくださっている方もいらっしゃいます。




-医療スタッフからの声
本年6月の展示準備の際に、循環器内科の診察室へ繋がる廊下へ飾る絵を選んでいたところ、担当医師に絵について訊いてみると「通院中の患者さんは病気で気持ちが沈みがち。この色の使い方は、とても力強さを感じ元気になってもらえると思う」と話していました。医師や看護師らの医療スタッフも空き時間に見ており、展示作品を通じたコミュニケーションが生まれるのも嬉しく感じます。
■【まもなく迎える開院10年目】医療的な役割と地域と創る新空間
(毎月第二土曜日に開催される「さいわいサタデーアフタヌーンコンサート」)


-医療機関でもあり、人が集まる憩いの場として
この10年、当院では通院される患者さんのための空間作りを意識してきました。
コロナ前は定期的に健康・病気に関する講演会等を開催し、受診とは関係なく足を運んでいただくことも多くありましたが、コロナで院内は一時閉鎖的になりました。
コロナ禍後は「地域の方々の心を癒す場も提供したい」、という想いが以前よりも強くなり、ギャラリーの再開だけではなく、本年4月からは当院の3階ラウンジで定期的にプロ奏者による演奏会を無料で開催することとなりました。こちらはどなたでもご参加いただけるもので、すでにリピーターのファンの方もいるように感じます。
今後は通院患者さんだけでなく、オープンギャラリーやコンサートを目的に足を運んでいただき地域の方が集えるパブリックスペースにしていきたいと考えています。
と言いましても医療施設内でのコロナ対策は患者さんを守るためにも継続しなければならず当分の間はマスク着用にて来院していただかなければならない事はご理解いただきたいと思います。




-次世代への提供の場にも
医療施設にはパブリックスペースも必要で「文化を発信」するのも大切と考えています。絵・音楽などの展示・開催場所として次世代のアーティストへ利用していただくことにより、医療の提供だけではなく、心が休まるスペースを患者さんだけでなく地域の方にもご利用いただきたいと考えています。
(だいにかわさきさいわいくりにっく)
(神奈川県川崎市幸区都町39-1 院長・関川 浩司)は、
・断らない医療
・患者主体の医療
・地域に根ざし、地域に貢献する医療
の3つを理念に掲げ、旧川崎幸病院の跡地に開設された外科(大腸肛門外科、乳腺外科、食道外科、肝胆膵外科、呼吸器外科、減量外科、一般外科)、消化器系総合診療科、消化器内科、循環器系総合診療科、心臓病センター(循環器内科、心臓外科)、大動脈センター、脳神経外科、脳血管センター、脊椎・脊髄専門外来、婦人科、泌尿器科、美容外科センター、下肢静脈瘤センター、痛み外来、漢方外来さらには日帰り手術センター、 日帰り化学療法センターなど多岐にわたる総合専門外来です。

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