タクシー配車アプリの普及で「なりすまし乗車」問題勃発! 他人が乗ってお金だけ支払う最悪の事態は日本でも起こり得る!!

2024.06.24 06:20
この記事をまとめると
■タクシーではマッチングアプリを活用した配車が増えている
■海外ではマッチングアプリを悪用して他人が呼んだタクシーを奪うケースが増えている
■日本でもなりすましによる悪用が発生する可能性もある
他人が呼んだタクシーを乗っ取る人がいる!?
  世界的に普及しているライドシェアサービスが、4月より国内でも日本型ライドシェアとしてサービスを開始した。まずは都内など大都市からサービスがスタートし、いまもサービス地域の拡大が続いている。
  現状ではタクシーの繁忙時間帯など、稼働時間やサービス地域などが制限されており、タクシーの補完サービス的色合いも強く、実際にタクシー事業者がサービスをバックアップしているのだが、今後、日本においても異業種参入を可能とし、本格的なマッチングサービスとしてのライドシェアへブラッシュアップされていくのかに注目が集まっている。
  筆者も海外へ出かけるとライドシェアのお世話になることが多い。
  インドではウーバーがメインとなりライドシェアサービスが急速に普及したのだが、その普及課程で問題となったのが“なりすまし乗車”である。ドライバーがスマホを介したマッチングサービスによりマッチングした利用者が指定した乗車場所へ向かうと、マッチングした人以外の第三者が「俺が呼んだのだよ」と、なりすまして乗車し、利用してしまうということが多発したのだ。
  キャッシュレス決済なので、支払いはあらかじめ登録されているクレジットカード、つまりマッチングサービスを利用しようとした本当の利用者が支払う羽目になってしまったとのこと(乗車後目的地変更などをして自分の希望する場所へ向かわせていたようだ)。
  そして、その対策としてマッチングが成立すると利用者のもとへPINコード番号のような数字が送られてくるようになった。乗車時にその番号を告げるとドライバーは端末に入力して依頼者かどうかの確認をする。
  インドネシアでもなりすまし乗車が多発するようになったようで、インド同様にコード番号が導入されている。インドネシアでは、最大手タクシー事業者において配車アプリの普及が日本よりも早かったのだが、いまではタクシーでもマッチング成立後にコード番号が送られてくるので、タクシーに乗車した際にはまずコード番号を伝えることになる。
  タイではライドシェアのマッチングアプリでタクシーも呼ぶことができるのだが、コード番号のようなものは送られてこない。なりすまし乗車が問題化していないのだろうか。
乗っ取り行為は日本でもありえる
  日本でも今後はなりすまし乗車が問題となる可能性は否定できないだろう。
  筆者はタクシー配車アプリを使ってタクシーを利用することが多い。配車要請してマッチングし乗車地として登録した場所で待っているとマッチングしたタクシーがくるのだが、乗車時に運転士から氏名などの確認をされたことはほぼなく、むしろこちらから伝えることが多い。
  アプリ配車が普及する以前、無線配車のころは迎えに行ってお客を乗せるときに氏名の確認をするというのが業界の決まりなのだが、それが徹底されていなかった。実際には、すでに無線配車のころからなりすまし乗車はあったが、あくまで車内で料金を決済することになっていたので、支払うのはなりすまして乗車した人となるので、金銭的な問題は発生せず割り込みされたぐらいの問題にしかならなかった……という背景もある。
  しかも、配車アプリを使うときは「目的地は乗車したときに伝える」という選択もできる。さらに、利用者が目的地設定するときは、駅名やホテル名などの施設名で入力できても、運転士側のツールには住所のみしか表示されないようで、必ず目的地の確認をされるのだ。
  また、経由地設定をしなくても乗車時に口頭で伝えれば問題がないなど、システムを見ると日本ならではの性善説に基づいた柔軟性のようなものも散見でき、それは逆になりすまし乗車を誘発させてしまうようにも見える。
  ここのところ、インバウンド(訪日外国人観光客)の悪ふざけを超えた行為がメディアにたびたび取り上げられるようになっている。いままでの日本では想定できないことが平気で日本国内で発生するようになってきているのだ。
  ライドシェア車両やタクシーのなりすまし乗車も、「そんなのありえない」とも言い切れないだろう。乗車時の口頭での確認が徹底できないのなら、コード番号の早期導入を考えたほうがいいと考える。

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