時に静かに、時に激しいスーパーSUV ランボルギーニ「ウルス SE」登場

2024.07.05 18:40
環境性能を高めるための電動化は自動車社会共通のテーマであり、それはスーパーカーメーカーであっても例外ではない。イタリアのランボルギーニは「コル・タウリ」と銘打った電動化プログラムを推し進めており、今年(2024年)の末までにラインアップの全てのモデルをPHEV化すると宣言している。その第一弾が昨年デビューしたフラッグシップモデルの「レヴェルト」。それに続くモデルが今回発表された「ウルス」のPHEV(プラグインハイブリット)モデル「ウルスSE」だ。
2018年にデビューしたウルス。ランボルギーニがSSUV(スーパースポーツユーティリティビークル)と呼ぶこのクルマのインパクトは大きかった。プラットフォームはフォルクスワーゲングループ内の他ブランドと共有しているが、エッジが効いた鋭いスタイリングはランボルギーニ以外の何者でもなかったからだ。パフォーマンスの面でもSUVとして初めて300km/hの壁を破り、自らのポテンシャルを証明してみせたモデルでもある。
今回のウルスSEはマイナーチェンジのタイミングでラインアップに追加されたモデルであり、よりシャープな形状になったマトリクスLEDのヘッドランプをはじめとして全体的に手が入れられている。インテリアも基本的にはこれまでのデザインが踏襲されているが、10インチから12.3インチへと拡大されたディスプレイやスイッチ類等も改良されている。だが多くのファンが気になっているのはPHEVシステムがインストールされたパワートレーンに違いない。
搭載されるエンジンはおなじみの4.0リッター、V8ツインターボで、エンジン単体で620psという最高出力を誇る。さらに192psもの駆動用モーターが備わることでシステム総計の最高出力は一気に800psまで跳ね上がる。これはウルスの650ps、そして「ウルスS」の666pを大きく上回る数値。電動化によって効率や環境性能を向上させるだけでなく、スーパーカーブランドらしくパフォーマンスの向上も達成している点はさすがである。AWDシステムも刷新されており、センターデフとリアデフを電子制御することでこれまでよりもリア駆動重視の、よりスポーティなドライバビリティを実現しているという。
PHEVモデルの特徴である充電ポートはボディの左サイドに設けられており、25.7kWの容量を持つ走行用バッテリーはリアトランク下部に備え付けられている。EVドライブモードにおける走行可能距離は60km程度と一般的なPHEVモデルより少なめだが、それでもメリットはあるだろう。マンションの地下駐車場に止めているような場合、始動時の唸るような排気音が困るというオーナーにとってはEVで静かにスタートできるのはうれしいはずだ。
最新の洗練されたスタイリングとインテリジェンスな中身を併せ持ったウルスSEは、最も気になるランボルギーニであるに違いない。オーダーはすでにはじまっており、納車は来年になってからと発表されている。
ランボルギーニ ウルスSE  車両本体価格: 3150万円(税込)ボディサイズ | 全長 5123 X 全幅 2022 X 全高 1638 mmホイールベース | 3003 mm車両重量 | 未発表エンジン | V型8気筒ツインターボ + モーター排気量 | 3996 cc最高出力 | 620 ps(456 kW)最大トルク | 800 N・m / 2250 - 4500 rpmトータル最大出力 | 800 ps(588 kW)/ 6000 rpmトータル最大トルク | 800 N・m変速機 | 8速 AT最高速度 | 312 ㎞ / hお問い合わせ先www.lamborghini.com
Text : Takuo Yoshida

あわせて読みたい

【比較試乗】オーソドックスなSUVボディを纏った最強のコンパクトBEVは!?「BMW iX1 vs ミニ・カントリーマンSE vs ジープ・アベンジャー vs メルセデス・ベンツ EQB」
CARSMEET WEB
伝統のSUV開祖がついにフル電動化 メルセデス・ベンツ「G580 with EQテクノロジー」
BRUDER
【老舗茶舗 京はやしや】期間数量限定で和生菓子「いちご琥珀餅」販売
PR TIMES Topics
「マツダの自信作がついに」新たなフラッグシップSUV“CX-80”が登場、後輪駆動ベースのラージプラットフォームを採用
MonoMaxWEB
【新型車ニュース】スバル「クロストレック」e-BOXER受注開始!383万3500円から
MADURO ONLINE
【横浜初上陸】フレンチトーストの専門店「The French Toast Factory」オープン
PR TIMES Topics
【海外試乗】V8+PHEVを積み、よりパワフルでよりエレガントに! 猛牛、新たなる地平へ「ランボルギーニ・ウルス SE」
CARSMEET WEB
世界初のPHEVスーパーSUV「ランボルギーニ・ウルスSE」、オセアニアで初公開
CARSMEET WEB
いつもの朝食プラス「Y1000」でウェルネスライフ。管理栄養士が奨める新習慣!
antenna
速さにも、まろやかさにも効く電動化 シボレー「コルベットE-Ray」
BRUDER
量産型ハイパフォーマンスの最適解。V8+PHEVによる新しい風「フェラーリSF90/ポルシェ・パナメーラ/BMW M5/ランボルギーニ・テメラリオ/マクラーレンW1」
CARSMEET WEB
国立競技場で華々しくデビュー ランボルギーニ「テメラリオ」
BRUDER
国立競技場がランボルギーニに染まった夜|Lamborghini Day Japan 2024
octane.jp
世界の最高峰! 「ランボルギーニ・ウルスSE」、初のプラグインハイブリッドSUVがダイナミックにデビュー
CARSMEET WEB
BMW M5(4WD/8AT)/M5ツーリング(4WD/8AT)【海外試乗記】
webCG
【海外試乗】M社渾身の最新ハイパフォーマー。すべては走りありきのトップガン「BMW M5」
CARSMEET WEB
ランボルギーニ、上海の「エスペリエンツァ・アルテ」で「レヴエルト オペラ・ウニカ」を発表
CARSMEET WEB