奥能登でスピリッツ(蒸留酒)を製造する持続可能な拠点を作ります

2024.04.01 00:00
のとジンを創業して3年。OEMで製造してきた個人事業NTGが、本気で、持続可能な生産拠点を奥能登に持つことで過疎が進む地域社会に継続的に貢献していくことに取り組みます。
#AprilDream #能登半島 #SDGs
2021年に首都圏から、能登半島の最先端石川県珠洲市に移住してスタートした「のとジン」の事業。能登半島の魅力をボトルに詰めて多くの方々に知っていただくことを目的に、過疎が進む地域に持続性ある社会の実現を目指して取り組んでいます。海外や国内のOEMでの生産から、地域で生産拠点を持ち貢献度をさらに上げていくことを夢見て取り組んでいます。
私の個人事業NTGは、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「NTG」の夢です。
日本の原風景が残る奥能登の生業をいつまでも
石川県能登半島の先端の地域、奥能登では日本人が古くから大切にしてきた里山里海との共生、お互いを思いやる助け合いの精神、喜びを分け与え楽しみを共有する祭り文化、など、現代社会に生きる私たちが忘れてしまったものを今も大切に受け継いだ生活があります。しかしながら、急激に進む過疎高齢化により、大切な文化が今少しずつ消えていこうとしています。さらに、ここ数年続いてきた、コロナや度重なる地震により、地域社会は分断されてきました。中でも令和6年能登半島地震による被害は途方もなく大きく、多くの人口流出もあり、今後持続可能な社会を実現していくことがとても難しい状況に陥ってしまいました。
地震直後の珠洲市内NTG事務所周辺


しかしながら、初心貫徹、私の個人事業「N T G」は、奥能登の地で蒸留所を建設し、五感の中で最も直接的に作用する「香り」により奥能登を表現する製品を生み出していくことで、地域内の魅力を地域外に伝え、より多くの注目を集め、共感する人々を一人でも多く増やしていくことで、地域への愛を深め、広めていくことを、引き続き目指していきたいと考えています。そうすることが地域社会に持続可能性をもたらし、地域に貢献していくことができると考えているからです。
これまでに生み出したノンアルコール飲料「のトニック」とクラフトジン「のとジン」


「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私はこの夢の実現を本気で目指しています。
だからこそ、今回、この「April Dream」に共感し、賛同させていただきました。
個人事業 N T G が実現したこれまでの歩み
N T Gは、のとジンの頭文字をとった名称であるように、クラフト・ジン「のとジン」の開発、販売からスタートしました。金沢大学能登里山里海S D Gsマイスターでの学びをきっかけに、地域の多くの方と知り合う過程で、地域に根差した香りを提供する植物材料に巡り合いました。過疎高齢化が進み実がなっても使われない柚子の実や榧の実、間伐材で採取され燃料になったり廃棄される月桂樹や黒文字、さらに、廃材や間伐材で製塩される藻塩。こうした経済活動に未活用の材料でクラフト・ジンを作ることを決めました。アップサイクル型の持続可能性の高いコンセプトが、地域社会に課題を抱え、SDGsに力を入れることで解決策を見出そうとしている奥能登地域にマッチしました。
2022年にようやく入荷した最初の「のとジン」1stバッチ


こうして出来上がった、奥能登の里山里海材料を活用したクラフトジン「のとジン」は2023年3月27日、世界三大酒類コンテストのひとつである「インターナショナル ワイン&スピリッツ コンペティション(IWSC)」にて、スピリッツ部門金賞を受賞しました。
世界的に大人気であるゆずの香りが、独特の甘さと爽やかさを与え、乾燥させた榧の実から発せられるキャラメルのような甘みと爽やかさ、そして多くの女性を魅了して止まない黒文字の清涼感に、ウッディなタンニンを感じる月桂樹の爽やかさ。そして、その香りをさらに引き立ててくれる藻塩というバランスが、これまでにないレベルの爽快感と美味しさを作り出し、美しい能登の里山や里海に吹く風を感じるような爽やかな香り豊かな逸品に仕上がったことが評価されたのです。
奥能登を感じさせる商品を作ることができたものの、実際の蒸留は奥能登で実現できたわけではありません。イギリスのウェールズの蒸留所で蒸留したO E M生産でした。「なんだ、日本で作ってないの?」
「単なるいいとこどりじゃん。」
批判を受けることも多くありましたが、それ以上に事業としての継続性に問題がありました。継続して進行する円安、ボトル供給会社による製造遅延や材料費の値上げが相次ぎ、販売が伸びても、出ていく出費がおさまりません。これでは、コストばかりがかかってしまい、実際に地域貢献に至るには程遠い状況でした。
OEM先のイギリス・ウェールズにあるIn the Welsh wind 蒸留所の様子


魅力ある製品を生み出すのが第一段階なら、その製品を国内製造にして、生産数を伸ばしていくのが第二段階。のとジンの事業は、今、第二段階に入ろうとしています。


現在は、ノンアルコール飲料でも奥能登を表現することを目指し、ノンアルコール炭酸飲料「のトニック」を開発し、販売を開始しました。製造拠点は石川県と、佐賀県で行っています。
また、能登の月桂樹をふんだんに活用した「ヴィクトリー・ウォッカ」の製造拠点は、東京田園調布のBlue Rabbit蒸留所で行っています。生産を少しずつ国内に移し、いよいよこの春から、のとジンも、国内製造に切り替わります。千葉県野田市のTL Pearce蒸留所で製造を開始しました。
能登の月桂樹が香る「ヴィクトリー・ウォッカ」


こうして魅力的な製品を次々と生み出しながら、第三段階として最終的には、奥能登で製造拠点を持つことで、さらに自由な発想で、さらに柔軟に奥能登を表現する製品を作り出していきたい、という夢を実現したいと考えています。
夢の実現に向けた具体的なアクション
地域課題を解決する製品を、地域から生み出し、製造して、地域に貢献する、という本当の意味で、サステナブルな地域貢献型の製造拠点である蒸留所を建設すること。その生業により、地域社会が持続可能になり、この魅力的な社会の価値を、地域外の方々にも知っていただき、評価いただき、より多くの方々と一緒に、この地域社会を守っていくこと。それが、私の個人事業「N T G」の夢なのです。
奥能登の魅力を伝えるNTGの活動が地域のTVニュースでも話題に


この春、これまで3年間続けてきた副業でのリモートワークを終えるべく、東京での会社を退職しました。東京から移住し3年、リモートワークでの副業を続けてきて3年、これからは本気の生業として、本業とすることを選択しました。「もうこれ以上時間をかけられない」。能登半島地震があったからこそ、決断できたことでした。
東京のIT企業を2024年3月に退職


昨年から、奥能登地域での生産拠点となる土地や物件の検証を進めてまいりました。立地候補もあり、具体的な建設計画までいきそうだった中で、能登半島地震を迎えてしまい、購入を検討していた物件も被害に遭い、全ては白紙になってしまいました。しかしながら、選定のプロセスで、どのような法令要件を満たしていく必要があるのか、どのような条件が必要なのか、などの知識を集積してきました。


また、新しい製品のアイデアも次々と生まれてきています。そうしたアイデアは、製造免許の必要ないノンアルコール飲料の「のトニック」から、実験的に試作を始めています。また、国内の実績ある蒸溜所とのコラボレーションを通じて、新しい製品へのチャレンジを続けています。Blue Rabbit蒸留所との「ヴィクトリー・ウォッカ」、TL Pearce蒸留所との「国内製造のとジン」など、より魅力的な製品作りに挑戦しています。
2024年、発売予定の国内蒸留による「のとジン」


「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私はこの夢の実現を本気で目指しています。だからこそ、この「April Dream」に参加し、一人でも多くの方と、この夢を分かち合いたいと思った次第です。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。あなたと、この夢が分かち合えたら最高にうれしく思います。
NTG代表 松田 行正 (まつだ ゆきまさ)
◼️ 応援者のコメント:
過疎の街に突然やってきた移住者が、いつのまにか作り上げたお酒、それが「のとジン」。地震の後も飄々と営業を続け、次なる大きな目標に向かう姿は、爽やかな香りとしっかりしたボディを持つ「のとジン」を想起させます。
「のとジン」は、能登人の希望であり、いつか必ず能登人の誇りとなるお酒です。私もひとりの能登人として「のとジン」を応援します。
一般社団法人能登乃國百年之計 理事 岩城 慶太郎氏

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