場所によっては130万円以上安いガソリン車と同等の支払いで乗れる! いま「スバル・ソルテラ」への乗り換えがアリだった

2024.03.23 12:00
ガソリン車に対するメリットも多い電気自動車
  スバルは高い技術力を備えたメーカーで、SUVのフォレスターから高性能スポーツセダンのWRX S4まで、車種を多彩に用意している。
  このなかでとくに環境性能の優れた車種として注目されるのが、電気自動車のソルテラだ。エンジンを搭載せず、充電された電気でモーターを駆動するため、走行段階では二酸化炭素や排出ガスを発生させない。したがって、太陽光や風力によって発電された電気でソルテラを走らせると、二酸化炭素の発生を完全に抑えられる。
  電気自動車には、優れた環境性能以外にもさまざまなメリットがある。エンジンを搭載しないから、ノイズも格段に小さく静かに走る。深夜の住宅街で車庫入れを行うときも、周囲の迷惑になりにくい。走行段階で窒素酸化物や一酸化炭素を発生させないため、屋内の駐車場で移動させても、人体へのダメージが生じない。
  さらにスバル車では、AWD(4輪駆動)を中心に駆動力を綿密に制御して走行安定性を向上させており、モーター駆動ではさらに優れた効果を発揮する。モーターはエンジンよりも駆動力の増減を素早く行えるため、4輪独立ブレーキ制御も含めて、きわめて綿密な走りのコントロールが可能だ。
  危険を避ける操作も正確で、スバルが重視する安全性を一層引き上げている。ソルテラは、エンジンを搭載する従来のクルマでは得られない走行性能を発揮する。
  給油所(ガソリンスタンド)に出かける必要がないことも電気自動車のメリットだ。とくに最近は、燃費の向上などによって給油所の数が減った。1994年には、全国に6万カ所以上の給油所があったが、いまは約2万8000カ所だから、30年前の半分以下だ。読者の皆さんも、以前に比べて自宅周辺の給油所が少なくなり、給油が面倒になったことを実感しておられると思う。
  その点で電気自動車ならわざわざ出かけずとも手軽に充電できる。時間と燃料代を費やして給油所まで出かける必要はない。
  ソルテラの場合、総電力量が71.4kWhに達する駆動用リチウムイオン電池を搭載するため、満充電でAWDのET-HSが487km、2WDのET-SSであれば567kmを走行できる。車庫で充電して、遠方まで出かけられるのだ。
ガソリン車からソルテラに乗り替える損得勘定
  そこで、ガソリンエンジン車から、電気自動車のソルテラに乗り替えるときの出費などを考えてみたい。電気自動車の購入では、国や自治体が交付する補助金を受け取ることも可能で、出費を抑える手段も多い。
  まずはグレードの選定だが、ソルテラはET-HS(4WD)を取り上げる。価格は715万円だ。比較するガソリンエンジン車はレガシィアウトバックで、グレードは440万円のリミテッドとする。
  ソルテラについては、申請によって国から補助金の交付を受けられる。補助金額は65万円で、ソルテラET-HSの車両価格から差し引いた実質価格は650万円に下がる。これにより、ソルテラET-HSとレガシィアウトバックリミテッドの実質価格差も210万円に縮まる。
  自治体によっては、国とは別に補助金の交付を受けられる場合がある。例えば東京都では45万円、千代田区も20万円を交付している。この場合の補助金額は合計130万円に達する。電気自動車を購入するときは、都道府県と市区町村のホームページなどを確認して、なるべく多くの補助金を受け取れるように工夫したい。
  本稿では地域によって差が生じる自治体の補助金は除いて、国からの交付のみで話を進める。
  電気自動車では、購入時に納める税額も少ない。環境性能割と自動車重量税は徴収されない。レガシィアウトバックリミテッドは、環境性能割と自動車重量税を合計すると15万7200円だ。購入時に納める上記の税額の違いも含めると、ソルテラET-HSとレガシィアウトバックリミテッドの最終的な実質価格差は約195万円に縮まる。前述の自治体からの補助金も交付される場合は、さらに実質価格差が少なくなるわけだ。
  次は残価設定ローンを使って購入するときの支払い額を見てみたい。残価設定ローンとは、契約時に数年後の残価(残存価値)を設定して、これを除いた金額を分割返済するローンだ。残価は返済されずに据え置かれるため、返済期間を終えても車両は自分の所有にならないが、月々の返済額は安く抑えられる。そして返済終了時には、車両の返却だけでなく、残価を支払って買い取ることも可能だ。
  5年間の均等払い(ボーナス加算をしない返済方法)で残価設定ローンを利用した場合、ソルテラET-HSでは、月々の返済額は5万8900円(頭金0円/残価設定217万960円/初回支払額6万3836円/実質年率3.9%)になる。レガシィアウトバックリミテッドは3万4900円(頭金0円/残価設定139万2970円/初回支払額4万87円/実質年率3.9%)だ。月々の返済額はソルテラが2万4000円高いが、前述の補助金はユーザーに交付される。
  ソルテラは総電力量が71.4kWhに達する駆動用リチウムイオン電池を搭載したこともあり、割安なレガシィアウトバックに比べると車両価格は高い。しかし、補助金の交付を受けたり、残価設定ローンを利用すると意外に購入しやすい。
  モーター駆動による静かな走り、余裕のある動力性能、優れた走行安定性、自宅における手軽な充電などのメリットも考えると、選ぶ価値も高いだろう。まずはスバルの販売店でソルテラを試乗して、電気自動車の新しい走りを味わってみたい。

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