グローバルな業界エキスパートの知見を素早く気軽にご活用いただくOIC directの開発ストーリー

2024.03.01 10:00
「技術」を軸に一企業の枠を超えたイノベーションを実現し、新規事業の創出や既存事業の拡大に繋げていく。
が行うのは、「技術」の価値を創造することにフォーカスした支援です。私たちは、世界105か国、250万に及ぶ大学やスタートアップ、企業などの技術者ネットワークを活用し、創業以来800社を超える企業に延べ5000以上ものプロジェクトを通じて、技術を核とした価値創造の支援を行なってきました。
今回お伝えするのは、専門家コミュニティーから得られる外部知見をお客様が持つ課題の解決に役立てるための弊社独自のプラットフォーム、「
」にまつわるサービス開発のストーリー。20以上の産業領域で活躍する、世界の大手企業のマネージャー層2万名以上が参画するコミュニティーをより気軽に利用できるサービス「
」の開発に込めた担当者の思いと、お客様の声をお伝えします。
OIカウンシル推進室 室長
外部知見の活用とは
ナインシグマでは、外部知見の活用を通じてお客様の技術を事業化につなげる活動を支援するため、独自の業界エキスパートプラットフォームである「
」を2020年に立ち上げ、これを使ったサービス「
」を開始しています。具体的には、お客様が持つ技術に関して業界エキスパートから知見を寄せてもらい、それを課題解決に役立ててもらうというもの。実際のサービス提供のプロセスは以下のようになっています。理系を専門とし、研究開発経験を持つ弊社コンサルタントが、お客様の技術と課題をヒアリングし、理解した上でアンケート票を作成OIカウンシルの業界エキスパートへアンケートを投げかけ、回答を収集コンサルタントが回答を整理・分析し、報告書として提出
お客様の技術を示したうえで7~10問程度の質問に答えてもらい、それに対するエキスパート各人の専門性や業務経験に基づいた知見を得ていただく、BtoBアンケートです。
アンケートというと、一般の消費者調査などに使用されるようなto C向けのものをイメージされる方も多いと思いますが、OIC surveyではアンケートの回答者がグローバルの大手企業のマネージャー層。表面的な感想に留まらない、エキスパートそれぞれの専門分野で培った知識や技術を踏まえた詳細な回答を得られるのが特徴です。OIC surveyはそのサービス提供開始以降、延べ3000件以上の調査を実施してきました。
エキスパートの知見をより気軽にシンプルに
こうしてOIC surveyのサービス実績を積み、OIカウンシルに参加いただく世界中のエキスパートの人数も増える中、エキスパートの知見を「もっと気軽に多くのお客様にご活用いただけないか」という思いが、OIカウンシルの開発をリードする庄野の中に芽生え始めました。
まず考えたのは、お客様自らがエキスパートへのアンケートを作成し、自由に質問してもらえるようにできないかということでした。前述のOIC surveyの流れで示す1と3を省略し、2をお客様自身が行うことで、より気軽に、そしてよりリーズナブルにご活用いただけるのではないかと考えたのです。
そこで、これまでのアンケート実績をもとに目的別のアンケートテンプレートを作成。同時にお客様が直接OIカウンシルのコミュニティーにアクセスできるWebサイトも立ち上げ、そこからエキスパートに直接アンケートを投げかけて回答を閲覧できる仕組みを構築しました。
Webサイトから直接アンケートを投げかけ
低価格と付加価値の両立
しかし、新サービスの立ち上げへ向けて実施したトライアルに対するお客様のフィードバックは散々なものでした。サービスのコンセプトについては好感触を得ていたため、トライアルでは多くのアンケートを作成していただいたものの、実際の回答に対するお客様の印象はネガティブなものがほとんどでした。


このフィードバックを受け、庄野は「『気軽に』と『素早く』というサービスを目指し、サービス工程の簡素化を図ったものの、お客様にとって本当に気軽に使いやすくなっていなかった。それが、結果的に中途半端でコストパフォーマンスが悪いサービスという印象に繋がってしまったのだと思います」と、振り返ります。
庄野を中心にサービス内容をディスカッション


アンケートで聞く内容が専門的であるほど、それをどう伝えて理解してもらうかが重要。 OIC survey では、ナインシグマのコンサルタントがお客様とのコミュニケーションの中で技術の特徴を把握していました。そして、技術の提供価値を見出したうえで幅広い分野のエキスパートに理解してもらえる表現に「翻訳」して作成していたアンケートであったからこそ、示唆深い回答をエキスパートから導き出せていたのだと改めて気付いた瞬間でした。アンケートのテンプレート化では、技術を伝え、理解してもらうプロセスを維持することができていなかったのです。


この気づきを経て、庄野はアンケートテンプレートを廃止し、お客様が作成したアンケートのブラッシュアップをコンサルタントが行うというオペレーションへ変更しました。また、質問数を1,2問程度とし、エキスパートに聞きたいことを明確化しやすい形式にアンケートを変更しました。これにより、初めてサービスを利用するお客様でもアンケート添削のサポートが受けられるため、サービス利用に対する心理的なハードルを下げることができたのです。加えてアンケートの質問数を抑え、お客様が質問を考える際の難易度を極力下げることで、使い勝手の良いサービスを実現することができました。


そして2023年1月、新サービスを提供開始。業界エキスパートにダイレクトにアクセスして知見を得てもらうという意味を込めて、「OIC direct」というサービス名にしました。
“自分たちが認識できていない技術や情報を得てプロジェクトを着実に前へ“
サービスを開始してから約1年。OIC directはこれまで弊社やOIカウンシルをご存知なかったお客様に多くご活用いただけるまでに成長しました。そして、当初の想定通り、外部知見を活用して技術を素早く事業につなげていく活動の裾野を広げるという目標を達成できつつあるという実感があります。


実際にご利用いただいた積水化学工業様からは、「『新規事業』ではなくて『一つの事業』とするために、『海外有識者の生の声』は非常に重要です。本当に顧客がいるのか、顧客に価値提供ができるのか、は必ず問われるため、想定ターゲットへヒアリングしたと言える情報が入手できるのはとても良いです。今、議論されていることや自分たちが認識できていない技術や情報を得て、プロジェクトを着実に進めていきます」という
をいただきました。同社では社内の知見も業界コネクションも十分にない状況から新規事業の企画立ち上げをされる中、当初から有識者の声を社外に求めるとのお考えをお持ちでした。しかし国内であれば社内ネットワークをたどることもできたものの、海外の有識者へのコンタクトが難しいという課題に直面し、私たちにお声がけいただいたというのがOIC directを活用いただいた経緯でした。得られた回答結果に対しては、「自社内だけでは着想にすら及ばない内容であり、『今後こういう機能が必要』『今後これはやる必要がある』というヒントが数々得られたことは収穫でした」という感想をいただきました。
技術にもっと活躍の場を
「技術の価値を見出し、世の中に活かすことで技術がもっと活躍する未来を作りたい」と庄野は言います。ナインシグマでは、オープンイノベーションを通じて「技術にもっと活躍の場を」持たせることをビジョンに掲げており、今回のOIC directの開発はビジョンを実現する大きな一歩となります。技術を深く理解し、「技術が持つ本当の価値は何か」をお客様と一緒に考えながら、理想とする未来へ向けたご支援に邁進していきます。

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