日本で唯一無二のWebディレクター専用オンラインコミュニティ「WebZoo」誕生秘話。人間力の高い人材を生み出すコミュニティの中身とは?

2024.02.09 11:22
左から、一般社団法人フリーランス連盟 代表 三好友樹さん、株式会社BOTANICO 取締役 松江舞子さん、株式会社ONOMU 代表取締役 小野村 崇さん


株式会社BOTANICOは、デジタルマーケティングをベースにした分析・企画・デザイン・開発を得意とする会社です。クライアントと共に試行錯誤しながら成長していける、そんな関係を築いていけるように細やかなサービスを心がけています。


2022年9月、BOTANICOの新事業としてWebディレクターのためのオンラインコミュニティ「WebZoo」( https://webzoo.jp/ )を立ち上げました。Web業界で需要が高まっているWebディレクターを目指す人、現役Webディレクター、Web業界に携わる人など幅広く在籍しています。勉強会や交流会などで総合的な能力アップや経験のシェアを頻繁に行っています。
今回は、「WebZoo」を立ち上げた株式会社BOTANICOのCOOであり、現役Webディレクターの松江舞子さん、現役Webディレクターの株式会社ONOMU 代表・小野村崇さん、株式会社Lifedgeの創業メンバーであり、一般社団法人フリーランス連盟代表の三好友樹さんの3人にWebZoo誕生の裏側やサービスの魅力について伺いました。
オンラインコミュニティ「WebZoo」で学ぶWebディレクション。必要とされる人材になるには「人間力」を磨くことが大事
「WebZoo」は直訳するとウェブ動物園。その名の通り、エンジニア、デザイナー、ライター、マーケッターなど、Webディレクションに関わる人もそうでない人も、多種多様なメンバーで交流することから、様々な種類の動物が集まる動物園のような環境にできたらという想いが込められています。
WebZooを立ち上げた理由はこれからの時代はより人間力が重視されると感じたからに他なりません。また、Webディレクターはエンジニアやデザイナーと違って明確にこれがディレクターの仕事と言いづらいのが実情で仕事の範囲が広く、何をやるのか、どんなスキルが必要なのか案件によって大きく異なります。ディレクターという存在は、「提案力」「ヒアリング力」「マネジメント力」「業界知識」の4点プラス最重要ともいえる「人間力」を備えた存在です。


ベースとなる人間力があれば、知識は後からいくらでも付けることができます。最新技術を学ぶセミナーはよくありますが、ディレクション能力を磨くのはなかなか難しいもの。そこでWebZooでは、Web業界でこの先10年、20年必要とされる人材になるにはディレクション能力こそ必須と考え、ディレクションに関連するオンライン勉強会を定期開催しています。
WebZoo会員になるとボイスチャットツール「Discord」で会員同士のコミュニケーションや勉強会・交流会などの日程の共有が行われる他、業務中に知った知識やニュースからの最新情報など情報交換が可能です。
会員同士のコミュニケーションツールDiscord


また、オンライン勉強会以外では、会員さんやゲスト講師を巻き込んだリアル座談会を運営側で企画開催したり、後日その動画をクローズ公開したりなど、オンラインだけでは感じられないリアル感も楽しんでいただけるようなコンテンツも提供しています。
交流会で出会った3人の何気ない会話がきっかけ。目的とタイミングが合致し「WebZoo」創設へ
人脈を広げるためにWeb業界で働く人が集まる交流会に行ったり、自身で交流会を開催していた小野村さん。フリーのクリエイターが多数所属するフリーランス連盟を運営する三好さんと小野村さん共催の交流会に松江さんが参加したことが3人の出会い。Web業界での経験が長い3人は、現状のWeb業界の課題や今後のビジョンの話からすぐに意気投合。コロナ禍だったので、オンラインで3人のミーティングが定期的に開催されていました。その中で、フリーランスで活動する人を探している、Webディレクターが不足しているという話が多く出ていて、人を紹介することもありました。


ある時、松江さんがWebディレクターを探すという目的のためにとあるクリエイター交流会に参加したそうです。コロナ禍でリアルな場での交流会に行くのが難しかったので、オンライン交流会で何かないかなと探していたところ、その交流会を発見して参加。そのオンライン交流会の話を小野村さん、三好さんにしたところ、同じようなオンラインコミュニティのWebディレクター版が創りたいという話に展開しました。ただ、その時はWebディレクターのコミュニティで人が集まるのかという懸念はありましたが、需要があるのではないかというディスカッションがスタート。そこから実際に立ち上げてみようという話になりました。


松江さんはこれまでベンチャーやスタートアップの少数精鋭の会社で幅広い業務をこなしてきた経験から知識や技術だけではなく、人対人のコミュニケーションが必要だなと感じています。デザイナーはデザインだけ作っていればいいわけではありませんし、広告担当は広告運用だけをしていればいいわけではありません。結局、Web業界で活躍するには「ディレクション力」が必要です。でも、Webディレクターについて勉強する機会は少ない上に、セミナーがあったとしても高額だったりします。そもそも、スポットでWebディレクター向けのセミナーはあるけれど、コミュニティはないなと思った松江さん。気軽に交流できるWebディレクターのコミュニティがあってもいいのではないかと思ったのがWebZooを立ち上げる一番のきっかけだと話します。
小野村さんはご自身がクリエイター交流会を100回以上開催してきて、クリエイター・エンジニアが集まるコミュニティを作りたいと思っていましたが、仕事をやりながら、イベントも企画しながらで思うように進んでいませんでした。そんな時に松江さんからWebディレクターのためのコミュニティが作りたいという話があって想いが合致。この3人ならできるという強い確信があったそうです。
三好さんはこれまでのSES事業や自社サービスなどの経験から、事業を運営するマネージャー層が手薄だなと感じていました。他のSESやWeb業界の会社を見てもマネージャー層つまりディレクター層は不足していたのです。マネージャー層を生え抜きで育成していければベストですが、経験値を積むのに時間がかかるので、即戦力の人材を探しています。Webディレクターのコミュニティの中で人材が育成できたら、その方達とも仕事ができたらいいなと考えていました。3人の目的とタイミングが合致したのでWebZoo創設が決まりました。
Discordへの移行やシステムリニューアルなど、構想から立ち上げまでの慌ただしい日々。
立ち上げようと決めてから実際のサービス開始まで約3ヶ月。2023年4月から定例会議が始まり、Webサイト制作、キャラクター制作とどんどん進んでいきました。発起人の3人の周りにはクリエイターやエンジニアがたくさんいるため、実作業に入るのが早かったのでしょう。松江さんがディレクションをして進め、7月にはサービスがプレオープン状態にあったそうです。


オープンまではスムーズだったのですが、サービスリリース早々にコミュニケーションツールの変更を余儀なくされました。リリース当初は会員同士のコミュニケーションツールは「Slack」を使用。2022年9月にSlackの料金体系が変更になると、コミュニティが大きくなるに従って費用がかさんでしまうことに。そこで、他のコミュニケーションツールということで現在も使用している「Discord」というものに移行しました。サイトの修正や会員へのアナウンスで苦労されたそうです。SlackからDiscordへの移行に伴って退会してしまう人も出てくるのではないかと心配もつきまといます。普段の仕事で使っている人が多いのはSlackだと思うので、使いやすいのかSlackの方が会員の発言は多かった気がすると当時を振り返る小野村さん。無料のサービスが有料化するのはよくあることなので、会員サイトが必要という話はリリース当初からありました。


2023年12月、WebZooのシステムがリニューアルして、当初考えていた個々の会員サイトができたり、仕事の案件が発注側も受注側も使いやすくなったりと大幅に使いやすくなりました。
これからの需要拡大にともなうWebディレクターの必要性
今後ますますWebディレクターの需要が増加すると松江さんは予想しています。そうなるとWebディレクターのコミュニティ「WebZoo」のニーズも高まるはず。WebZoo発足時はコロナ禍でリモートワークが主流で、オンラインのコミュニティのニーズが増えました。フリーランスになる人が増え、副業でWeb系の仕事に携わる人も増加。Web業界未経験でWeb業界に興味があるという人も増えました。オープン当初はフリーランスや副業の方、未経験の方も勉強や仲間作りができればいいなと思っていたそう。これからはAIの普及によってより人間力が必要になる時代。AIに取って替われる仕事は淘汰されてしまいます。ディレクションができる人はどの企業も欲しいけど経験がある人が少ないので、採用に苦戦していることが多いのが現実です。現場の作業をやらずにいきなりディレクターになるというのは難しいもの。だから、Webディレクターとして仕事をするまでには時間がかかるし、業務内容が見えづらいのでなりたいという人もあまりいませんでした。最近では、Webディレクターという言葉ができて、徐々に浸透してきたので目指したいという人もいます。昔のWebディレクターはエンジニアやデザイナーを経験して、その先になるものというイメージでしたが、今はいきなりディレクター採用する会社もあれば、エンジニアは将来AIに取って替わられてしまい仕事がなくなるかもしれないから、今から勉強してフリーランスでWebディレクターになりたいと希望する方もいます。時代の流れから見てもこれからWebディレクターの需要は増えていくでしょう。


WebZooでは需要が増えていくであろうWebディレクターのニーズにマッチするようなオンライン勉強会を毎月開催しています。WebZooの勉強会は講師が一方的に話すだけではなくて、講師に直接質問ができたり、受講者が発言することもあったりと参加型のものが多いです。積極的に勉強会や交流会に参加していくことで未経験からWebディレクターになってフリーランスで活躍していけるような環境は整っています。
オンライン・オフライン両方で広がる唯一無二のコミュニティに
日本で他にWebディレクターのコミュニティはないので、それが大きくなっていくのが楽しみと話す小野村さん。「オンラインなので日本全国の方と繋がれるので、情報交換も案件も無限の可能性を秘めています。全国各地でオフライン交流会を開催するのも面白そうですね。」
三好さんはやるからには唯一無二のコミュニティにしたいと考えています。「ディレクターを生み出していくという価値を創っているコミュニティでありたいですね。あと、ベースはオンラインコミュニティですが、オフラインの交流もありのハイブリッド型にして濃密な接点があるからこそ強い結束のコミュニティになると思います。会員同士が繋がってスピンオフ交流会を開催していたり、案件の受発注が行われているくらいが理想です。」
WebZooの特徴は有名な外部講師の勉強会が毎月行われているということです。講師との繋がりを増やして、勉強会の内容をブラッシュアップしていきたいと語る松江さん。「スポンサー企業を増やしていきたいですね。未経験からWebディレクターになるとすると制作会社での実務経験がない人が多いので、有名な方や経験豊富なディレクターと話す機会が少ないのですが、WebZooの勉強会に参加すれば直接相談やディスカッションができるわけです。講師以外にも経験を積んだディレクターがたくさんいて、聞き放題という環境はかなり貴重な機会だと思います。」
Webディレクターを目指す、みんなのコミュニティWebZoo(ウェブズー)

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