静岡発の防災謎解きプロジェクト。ゲームを通して防災意識を全国へ。

2024.01.16 14:31
維新エンターテインメント株式会社は2011年創業の静岡のベンチャー企業です。当初は広告制作業がメインの事業でしたが、2013年より謎解きゲーム事業をはじめ、2016年に謎解きゲーム事業に一本化。その後、全国各地で様々な謎解きイベントを実施してきました。その中で、防災意識の高い静岡の土地柄もあり、防災について学べる謎解きゲームが作れないかと思い、2016年に「防災謎解きゲームー地震編」をリリース。それを機に、静岡市内の小学校をはじめ兵庫県や仙台市など様々な場所で防災謎解き講座を実施し、2024年にはもっと防災について学べる場を提供するべく、防災謎解きプロジェクトを始動いたしました。
今回は、なぜ謎解きゲームで防災なのか、誕生秘話とその魅力と効果についてお伝えします。
200以上のイベント1000問以上の作問実績。謎解きゲーム業界の老舗企業「維新エンターテインメント株式会社」
謎解きゲームとは、物語の主人公になって謎を解きながらゲームを進めていく体験型イベントです。「謎」とよばれる問題ははじめは簡単ですが次第に難しくなっていきます。最後の問題は解きごたえがあるものが多く、解き終わったときは大きな達成感に満たされます。2011年頃から流行り始め、いまではテレビやYouTubeなどのメディアや全国の様々な場所で謎解きが行われています。
当社は2013年から謎解きゲーム事業を開始しました。これまで200以上のイベント、1000問以上の作問実績があり、謎解きゲーム業界では老舗の部類に位置する会社です。当社の謎解きは「
」という謎解きキャラクターが謎を解いていくストーリーで、主に謎解きライト層をターゲットとしています。また、店舗型謎解きカフェ「
」を静岡市で運営しており、満席の日も少なくなく、多くの方が謎解きを遊びに来てくれています。
なぜ防災に着目したのか?
当社のある静岡県は防災の意識が高い県です。当社の代表(83年生まれ)は幼少期から「数年後に東海大地震が来るから、防災訓練をしっかりやろう」と言われ続けてきました。そのおかげもあってか、静岡県は比較的防災意識の高い県だと言われています。そんななか東日本大震災、熊本地震など、大きな災害が起き、自分たちにできることはなんだろうと考えるようになりました。
能動的に学ぶから効果的に身につく。謎解きと防災のかけあわせのヒントはそこにあった
謎解きゲームは物語の主人公になって謎を解く能動的なイベントです。そのため、広告キャンペーンや企業の研修など、伝えたいメッセージを強く伝えるためのコンテンツとして活用されている側面があります。自ら行動を起こすことで、ただ座学で学ぶだけよりも強い学習効果が現れることは、アメリカ国立訓練研究所の「ラーニングピラミッド」にも示されています。
また、行政へのヒアリングをすると、防災について学ぶ場面を提供しているものの、座学が多く、深く学べているのか確かではないという意見も多くいただきました。ただ防災講座を聞いているだけでは意味があるのかと。
そこで、防災の知識を謎解きゲームにして、楽しみながら学べるコンテンツが作れないかと考えました。
「防災謎解きゲームー地震編」の誕生秘話
そこで2016年に生まれたのが「防災謎解きゲームー地震編」です。
この謎解きゲームは自宅で遊ぶことができるゲームです。地震の対策・発生・避難の3段階に分かれており、それぞれの場面において地震防災の知識を学ぶことができる仕組みになっています。また、「防災ハンドブック」も同梱しており、ゲームが解き終わった後も、防災知識について復習することができます。
ゲームの内容についてこだわった部分は「自分で考えて行動すること」。災害時はマニュアルは通用しません。その場その場の判断が必要です。しかし教育の場になると、どうしてもマニュアル的にならざるを得ません。もちろん、基本原則はとても大事なことですが、最後は「自分で考えること」をしなければ、命を守ることはできません。謎解きゲームも答えの用意された画一的なゲームではあります。しかし、そこをあえてセオリーを外して考える要素を入れることで、考えて行動することの大切さを学んでほしいと思いました。
リリース後は、静岡市役所で実施していただき、その後加古川市総合防災訓練や仙台防災フォーラムなど、静岡県外でも利用していただきました。イベントで使用する場合は、講座と謎解きゲームをセットで実施する事が多く、現在も各地で防災謎解きの講座イベントを開催しています。
全国各地から講座の要望をいただき、防災謎解きゲームの必要性を強く感じました。参加者の楽しそうに防災を学ぶ姿を見て、もっと他にもコンテンツを増やせないかと思うようになりました。
X(Twitter)やLINEなど、SNSを活用した「防災謎解きキャンペーン」を展開
もっと防災について発信しようと、2023年8月に「防災謎解きキャンペーン」を実施しました。
このキャンペーンでは以下のことを行いました。無料でどこでも遊べるLINE謎解き「たぬき探偵ジェリーと防災の神様」「防災謎解きゲームー水害編」の発売開始毎週開催!ご当地キャラコラボX(Twitter)謎防災謎解き講座を静岡市で開催!防災グッズ4選を公式YouTubeでご紹介謎作り名人は誰だ!? X(Twitter)謎グランプリを開催!
「たぬき探偵ジェリーと防災の神様」はメッセージアプリLINE上だけで完結する無料の謎解きゲームです。全国どこからでも参加可能で、全国の方に遊んでいただきました。謎を解いて防災の知識を学ぶことができるゲームです。
また、全国のご当地キャラとコラボレーションした「ご当地キャラコラボX(Twitter)謎」では、X(Twitter)上で謎解き問題を出題しました。問題は防災にまつわるもので、ご当地キャラとコラボすることで裾野の広がりを期待しています。
防災コンテンツを続々リリース
2024年からは新たに防災啓発のコンテンツを多数リリースしました。
・謎解きゲーム「防災の神様2」
・謎解きで防災を学ぶ「防災インスタ」
・防災謎解きゲームー水害編ー
・能登半島地震への寄付キャンペーン
謎解きゲーム「防災の神様2」
謎を解きながら地震に対する対策を学ぶことができる無料の謎解きゲームです。
たぬき探偵ジェリーのLINEを登録して「防災の神様2」と送るとゲームを遊ぶことができます。(

クリア者には素敵な景品が当たるチャンスが。また、令和6年能登半島地震への義援金として、クリア者数×100円を寄付もしています。
謎解きで防災を学ぶ「防災インスタ」
2024年1月1日に遊んで学べる防災インスタをリリース。謎解きをして防災意識を高めるインスタです。謎解き問題だけでなく、その解説やコラムも掲載しており、防災知識を楽しく高めることができます。
防災謎解きゲームー水害編ー
かねてより要望の多かった水害についての知識が学べる「防災謎解きゲームー水害編ー」をリリースしました。昨今水害の被害が増えていますが、水害についての知識も楽しみながら学ぶことで自然と身につけることができます。こちらは自宅で遊べるゲームですので、ご購入していただき遊んでいただけたらと思います。
能登半島地震への寄付キャンペーン
2024年1月1日に起こった能登半島地震への寄付キャンペーンも行っています(2024年1月31日まで)。公式Xの謎解き問題をいいね・リポストの数に応じて寄付をするキャンペーンです。上記の「防災の神様2」のクリア者×100円も寄付いたします。×
今後の展開について
2024年1月1日に能登半島地震が起き、改めて地震の強さを知るとともに、災害に対する知識や対策をしなければならないと強く感じました。災害が起こった直後は意識が高まるものですが、それが過ぎ去っていくとつい忘れがちになってしまいます。そんなときに、少しでも防災について思い出してもらい、防災意識を高められるコンテンツとして役割を果たしていけたらと思い、今後も情報発信は続けていきます。
また、今後も防災謎解きゲームシリーズも拡充していきます。


防災コンテンツについてはこちらにまとめています。
こちらをご覧になった企業様、行政関係者の方で、防災講座や防災コンテンツについてご興味を持たれましたらぜひお気軽にご連絡いただけたらと思います。一緒に防災コンテンツを作ることや、講座を開いて防災知識を広めることなど、お力になれることがたくさんあると思います。


【問い合わせ先】
維新エンターテインメント株式会社
静岡県静岡市駿河区馬渕2丁目2-10
info@ishin-entertainment.com
054-204-3550

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