Nシステムって何? 設置目的やオービスとの違いや見分け方を解説!

2023.10.17 17:00
この記事をまとめると
■高速道路や幹線道路などに設置されるNシステム
■形状はオービスと似ているが、その役割は異なる
■Nシステムの設置目的や見分け方について詳しく解説
Nシステムとは?
  高速道路や幹線道路を走行中、どうしても気になるのがオービスを含む速度違反自動取締装置やNシステム。形状が似ている2つのシステムはどちらもスピード違反を取り締まるものと思っている方もいるでしょうがそれは間違いです。
  今回は知っているようでよくわからないNシステムについて解説しつつ、速度違反自動取締装置との違いも説明しましょう。
  Nシステムとは、警察が道路に設置している自動車ナンバー自動読取装置のこと。全国に1690台が設置されている(2015年5月現在)とされています。
  基本的に手配車両の追跡に用いられ、犯罪捜査の有力なツール。外観がこのNシステムに似ているオービス(自動速度違反取締装置)もありますが、基本的に速度は計測していません。
  また2018年9月から導入されている可搬型Nシステムはナンバーを読み取るだけでなく車検切れの車両を補足する機能が装備されました。
Nシステムとオービスの違いや見分け方は?
  一般道や高速道路上でドライバーがその存在を意識してしまうのがオービス。オービスを改めて説明すると自動車の速度違反を自動で取り締まる装置。法定速度を基準に一定の速度違反を検知するとカメラでナンバープレートとドライバーを撮影します。
  主要目的が異なるNシステムとオービスですが、道路に設置されている両者は設置場所や形状が似ているため見わけにくいと思うドライバーも多いのではないでしょうか。
  そもそもNシステムは機種によっては車両のスピードを計測する機能がないと言われており、速度違反自動取締装置はNシステムと違い全車撮影するわけでなくスピード違反の車両のみ撮影。また速度違反自動取締装置は設置場所より手前に予告看板を設けていることも異なる部分ですが、似てはいますがよく見ると見た目の違いももちろんあります。
Nシステムは撮影されているかわかる?
  Nシステムといえばクルマのナンバープレート“だけ”を撮影すると思っている方もいるでしょうがカメラの眼下だけではなく、路肩を含む道路上のすべての車両を撮影しています。
  ただし撮影時には速度違反自動取締装置とは違い光を発することはありません。
  Nシステムの眼下通行時、光ったように感じるときがあるかもしれませんが、それは同システムの赤外線が周囲の光に反射することによって見える現象です。
じつは覆面パトカーや白バイが隠れている可能性も!
  Nシステムは速度取締機ではないので、たとえ制限速度をオーバーして通過しても、同システムの撮影によって速度違反が検挙される心配はありません。
  そのため、こうしたことを知っている人は、速度違反自動取締装置の手前では減速しますが、「Nシステムの下は、いい勢い(!?)で通過しても、問題なし」として、元気よく駆け抜けていくツワモノも多いようです。これが意外な落とし穴だったりすることも……。
  たしかに、Nシステムでは速度は計測していません。しかし、当たり前ですが警察の施設内には、このNシステムが撮影した画像を監視している部署があるわけで、そこでモニターを監視している担当者が、「○○道、何キロポスト付近を、制限速度を大きく上まわるペースで走っている、△色のスポーツカーを発見」と、現場付近のパトカーや白バイに知らせていないとは限らないのです。
  いや、むしろ筆者の周囲の関係者からは、高速道路などでNシステムの下を勢いよく通過すると、その数キロ先で待ち構えていたように覆面パトカー、もしくはパトカーが現れる、という話をよく耳にします。
  また、高速道路などでは、「速度自動取締機設置路線」という警告板が表示されている区間に、このNシステムが設置されていて、Nシステムを速度違反自動取締装置だと勘違いしたドライバーが、Nシステム通過後に、ペースを上げた頃合いに、本当の速度違反自動取締装置が待ち構えていて、うれしくない有料記念撮影ということも!
バイクのナンバープレートは検知できる?
  前面にナンバープレートがないことやフルフェイスヘルメット着用時、顔の判別が困難なことなどを理由にバイクは速度違反自動取締装置に撮影されても捕まりにくいと言われています。
  同様に従来のNシステムもバイクのナンバーを読み取ることができないといわれていました。
  しかし2018年から導入が始まった可搬型Nシステムは背面からの撮影ができるようになったことでバイクのナンバーも読み取りも可能になったと見られています。
ナンバーを隠すと違法?
  基本、Nシステムにクルマのナンバーを読み取られても困るドライバーはいないはずですが、それでも監視されるのは正直うれしくはありません。それならばナンバーをなんらかの方法で隠せばいいのでは、と思うドライバーもいると思いますがナンバープレートをきちんと識別できないと懲役刑や罰金刑に処せられます。
  平成28年4月1日からはナンバープレートの表示義務が明確化。ナンバープレートについて、カバーなどで被覆することやシール等を貼り付けること、汚れた状態とすること、折り返すことなどが明確に禁止されました。
  それらが守られていない場合、道路運送車両法第19条をはじめとする法律により最大で1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金が課せられることがありますのでご注意を!
スピードの出しすぎによる事故に気を付けよう
  Nシステムが速度違反を取り締まらないからといってスピードの出しすぎは大きな事故に繋がる危険がありません。
  スピードを出しすぎることで視野が狭くなるだけでなくブレーキの停止距離も長くなってしまいますし、そもそもスピード違反は死亡事故の確率を高めてしまう危険な行為。
  走行中、速度違反自動取締装置かNシステムかと違いを認識するより、取り締まりにならない速度で運転することを心がけましょう。
まとめ
  犯罪捜査に用いられるNシステム。以前、筆者に警察関係者が「Nシステムや防犯カメラがあることで犯罪検挙率が格段に上がった」と言っていましたが、一般ドライバーからするとオービスと見分けがつきにくいやっかいな装置。また行動を監視されていると感じることで、本音を言えばありがたい装置ではありません。
  改めてですがNシステムはスピード違反を取り締まるものではありません。だからといって同システム設置場所でスピードを気にせず走行して良いわけではありませんが、本来の使用目的を認識し、高速道路などで焦らず走行することを心がけましょう。

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