保育士3名が立ち上げた子育ちコンシェルジュサービス「Coanna」産後の親子をそっと側で見守る担任のような存在を目指したい

2023.09.26 12:00
株式会社Coannaは、横浜市の認可保育園で20年勤務していた保育士3名で立ち上げた会社です。保育園でこどもたちと過ごす毎日はとても充実していて、やりがいのある仕事でした。
私たちの務めていた保育園では、こどもたちが育っていく力を信じ、一人ひとりの成長にあった経験や体験を丁寧に積み重ねていくことを大切にする。そして保育士である大人は、『何かを教える』という立場ではなく、共に過ごし共に成長するという『人として対等な関係』の中で関係を築いてきました。
こどもたちには“育つ力”があります。自分でやりたい、試してみたい、好奇心と探求心にあふれているこどもたちに、周りの大人ができることは、気持ちを受け止め、環境を整えることです。
保育園に入園前のこどもたち、保育園に通っていない時間のこどもたちにも、自分たちが大きくなることがワクワクするような体験を届けたい、と思うようになりました。
社会人経験が保育士だけ、というビジネスには全く縁のなかった私たちが、保育園以外の場所でこどもたちの成長にどう関われるか。
子育ちサービスをリリースするまでのストーリーをお伝えします。
保育士でもあり母でもある私たちの思い
どんなに小さな赤ちゃんでも、障害を持っている子でも、一人ひとりに想いがあって、それをどう表現するかもその子それぞれ。
もちろん、想いの全てを正しく理解することはできませんが、何をどう感じてこの行動をしているのだろう、それを一緒に過ごし関わっていくと見えてくるものがあります。
でも、これは仕事としての保育士の視点。
私たちも家に帰れば、我が子がいる母という立場にシフトします。丁寧に寄り添い、子どもの成長を客観的に見ておもしろがれるのは、心にゆとりがある時だけ。
保育士とはいえ、いつも上手に子育てしています、と言えないことも事実です。
どうしてこんなに専門的な関わり方やこどもたちのおもしろさを知っている私たちができないのか。園では興味関心を引き出し、楽しい経験を積み重ねていけるように丁寧に関わっているのに、家庭では待ってあげられず、とりあえずのTVや動画で気を紛らわせているのか。
そんな後ろめたさや罪悪感も持ち合わせていました。
子育てのスタートは、不安や孤独のはじまりでもあるという課題感
これまでと違った生活になることはもちろん、体力的、精神的にも今までのようにいかないことも多く戸惑いや不安の中で始まっていく育児。ほぼ初めての体験に、世の中の保護者は漠然とした不安や孤独を感じながらスタートしているのではないでしょうか。
園での親子との出会いは、産休、育休が明けてからです。入園してからは、こどもたちを真ん中にして、家での様子、園での様子を伝えあいながら、一緒に育っていく姿を見守らることができますが、入園前は家族以外との接点があまりない親子も多くいたように思います。
困ったこと、悩んだことがあったとしても、自分の友人は状況が様々で聞く相手を選ぶのに困ったり、親には素直に聞けなかったりなど、気になることを気軽に話せる相手がいない、という課題があるのではないかと考えました。
産後の親子をそっと側で見守る子育ちコンシェルジュサービスを始めようとした訳
子育て家庭では不安や悩みを解消したい、という想い以上に、誰かと我が子のかわいさや成長を共有することも求められているのでは、と保育園での保護者の関わりの中で感じることがありました。そこで、孤独になりがちな産後の親子に向けたサービスを提供したいと考えました。
保護者を支援し、パパママが笑顔になることが、こどもたちにとっても良い環境になる、と孤独になりがちな産後夫婦の課題を解決できるようなプロダクトを考えていました。
ですが、私たちが保育士としてまず一番に大切にしてきた『こどもたち一人ひとりの興味関心を大切にした園での保育をどの子にも保障したい』という想いから事業を立ち上げたのだと初心に返り、Coannaがすべきはこどもたちの幸せを第一に考えたプロダクトでなければ、と思い直したのです。


保護者を支援する取り組みは様々なところで広がってきています。でも私たちは、何よりもこどもたちが楽しく大きくなっていくことを一番に考え、こどもたちの大きくなりたい気持ちに寄り添った【子育ちコンシェルジュサービスCoanna】を始めようと思いました。
親子を笑顔にするCoannaのサービス
乳児期に特に大切なことは大好きな人との愛着関係です。自分が大切にされていることを感じて大きくなることは何よりも重要です。こどもたちが安心して大きくなるためには家族の関わり方が重要だということになります。
そこでCoannaは、保育の専門家として産後の親子をそっと側で見守るサービスが必要なのだと考えました。それぞれの親子に、保育園の担任がつくようなイメージです。
遊びや離乳食の食べ方など生活に密着したテーマに沿って、ファシリテーターである保育士が親子の様子を見ながら進行し、集まった親子にとって楽しい時間をお届けします。こどもたちにとっては『ワクワク楽しい体験』を届けるサービス、保護者にとっては『自分の子育てを肯定できる時間』を届けるサービスとなります。


赤ちゃんも大きくなりたい自分にワクワクしています。そのワクワクを引き出せるのは、一番身近な家族です。その家族と気軽につながれる存在がいることは親子の漠然とした不安や寂しさを減らしていくはずです。育っていくこどもたちを真ん中に継続的につながっていくことで、一緒に育児を楽しむ仲間のような存在になれるのでは、と思っています。
こどもたちのワクワクする体験とは?
それは大きくなる自分自身です。赤ちゃんは生まれたときから自ら育とうとする力を持っています。周りの大人がすることは、その❝育とうとする力❞を応援することなのです。
興味を持ったこと、好きなことに向かう姿は真剣です。その興味が向く先は様々ですが、どの子にも自分で考えやってみようという意欲があるのも乳幼児期です。この大切な時期に自分で考え、試行錯誤する経験は、自己肯定感を高めることにもつながっていきます。


保育園では大胆にできる泥んこ遊びや絵の具遊び。みんなで収穫を楽しみにする栽培活動など、家庭では手間がかかり躊躇してしまうような経験が手軽にできたり、こどもたち自身が、他のこどもたちと繋がり、得意なことを披露し合ったり、自分の想いを伝えあえるような場所も今後作っていきたいと思っています。
親も子も忙しい毎日で受動的なコンテンツが増えたり、身の回りのことを自分でやりたい気持ちや、自由に遊び、発信する機会が奪われていることからも、「こどもが自分で考えるオリジナルの体験」を繰り返すことは大切です。
大人の価値観にとらわれない自由な発想や想いを大切にし、自分で行動できる能動的な体験をCoannaと一緒に経験することで、一人ひとりが得た力を存分に発揮することができる『こどもまんなかの世界』を目指していきます。


こどもたちのワクワクが家庭からも飛び出し、家族も一緒に楽しく応援できる。そんなプロダクト開発を私たち自身も楽しみながらしているところです。

【Coanna me】 こどもたちの想像の世界が広がるごっこ遊び人形 
【Coanna me baby】出産を控えた保護者に向けたワークショップ 

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