駐車場が狭くてデカイクルマはNG! でもいいモデルには乗りたい! 悩ましき都会住まいにオススメのひと味違う幅狭車7選

2023.03.13 11:40
この記事をまとめると
■クルマの車幅は年々広がる傾向にある
■5ナンバー規格は全幅1700mmとなっており、現行車は1695mmであることが多い
■本稿では駐車場が狭いオーナーに最適な5ナンバーサイズのコンパクトカーを紹介する
狭い駐車場オーナーに捧げるオススメコンパクトカー
  いつの間にかクルマの車幅がどんどん広がっている。側面衝突の安全性や車内空間の確保など、さまざまな理由はあれど、たとえば初代が全幅1610mmだったVWゴルフがいまや1800mm、車幅を5ナンバー規格の1700mmに抑えてきた国民車のトヨタ・カローラも超スタイリッシュになった12代目(2019年~)で全幅1745mmに。15代目まで国内専用車として日本の路上、使い勝手に合わせて全幅1800mmを守り抜いてきたトヨタ・クラウンも、クロスオーバーモデルでスタートした16代目ではその掟を破り、全幅は1840mmまで広がっているのだ。
  筆者の感覚では、全幅1800mm+なら日本の走行環境、駐車環境でまず困らないと思っているのだが(愛車の車幅は1800mm、全長も影響するが……)、自宅の駐車環境、自宅付近の道幅によっては、できるだけ車幅の狭いクルマが使いやすい、いや、そうでないと駐車場に収まらない人もいるはずだ。
  そこで、車幅が狭めのクルマを紹介したいのだが、ただ車幅が狭ければいいってもんじゃない。だったら軽自動車一択(車幅は1475mmまで)になるではないか。ここでは、車幅は狭くても、積極的に選ぶべき”いいクルマ”たちをピックアップしてみた(軽乗用車含む)。
  まずは、新車で買えるクルマとして最小限のボディサイズで”どんな道でもスイスイ走れる”が売りの、メルセデス・ベンツのクルマ作りのノウハウを生かして開発されたマイクロコンパクトカーのスマートだ。スマート フォーフォーを例に挙げれば、全長3550mm、全幅1665mmとコンパクトかつ幅狭だ。軽自動車並みのサイズにして軽自動車とは違う輸入車の世界を味わえるというわけだ。
  車幅が狭く、しかし内外装を含めとびっきりオシャレなクルマに乗りたい……なら、パリが仕立てたコンパクトカー、ルノー・トゥインゴがある。ボディサイズは全長3645mm、全幅1650mm。じつは、いまでは上記のスマートと基本構造を共有する兄弟車なのである。
  幅狭のクルマを必要としてはいるものの、実用車ではなくふたり乗りでもいいからスポーティなクルマがいい……というなら、日本が誇る軽自動車のジャンルで、ホンダS660なきあと孤高の存在となった軽オープンスポーツのダイハツ・コペンはどうだろう。全幅はもちろん1475mm。しかし、その中身は本格スポーツカーそのもの。いや、街なかでも、低速域でもスポーツできる格好のオープンスポーツカーなのである。
コンパクトカーでもスポーツカーやミニバンが選び放題!?
  ところで、車幅の狭いクルマ=5ナンバー車の車幅は最大1700mm以下と定められている。
  よって、多くの小型車、5ナンバー車の車幅は規格いっぱいギリギリの1695mmとされているのがフツーだが、もちろんそれ以下でもいいわけだ。たとえば、実用車として”とてもいい”ハイトワゴン、自動車専門家からの評価も高いプチバンのスズキ・ソリオがある。5ナンバーサイズの小型車だから車幅を1695mmにしてもいいはずなのだが、そこをスズキは1645mmとして、今回のお題のように、「駐車場が激狭!」なユーザーにも安心して使ってもらえる独自の車両規格としているのだ(同種のトヨタ・ルーミー、兄弟車のダイハツ・トールも)。
  しかし、幅狭ボディにして、さすがハイトワゴンだけあって、室内空間、荷室空間は想像以上に広大。走りもこのクラス、価格とは思えない上質さがあり、新たに加わったハイブリッドなら一段とスムースな走りと燃費性能を誇っているのだ。
  幅狭かつ、いま大流行のSUVタイプがいい……というなら、これまたスズキのクロスビーがある。最低地上高の余裕に加え、4WDを選べば走破性にかかわる機能も充実。メカニカル感たっぷりのインパネ、荷室まわりのタフな仕立てもなかなかと言っていい。
  中古車まで視野を広げれば、ネオクラシックモデルの中に、最新の同型車とは比べ物にならないほど車幅が狭かったクルマがある。たとえばスポーツカーファンの永遠の憧れ、ポルシェ911だ。いま、人気再沸騰中の964(1989~1993年)と呼ばれる空冷時代の911の車幅は、現在の911の車幅1850~1900mmに対して、かなりナローな1660mmでしかなかったのである。とはいえ、ネオクラシックカーとしていまでは価格高騰。維持費を含め、よほどの憧れ、思い入れとともに覚悟が必要だが……。
  そして最後に紹介するのが、もっとも時代っぽい、2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞の日産サクラ、三菱ekクロスEVだ。軽自動車規格の電気自動車であり、車幅はもちろん1645mm。しかし駆動はモーター。WLTCモードによる1充電航続距離180km、エアコンなどを使った実質航続距離は日々の実用上十分な約130km。サクラの場合、内外装の質感は下手なコンパクトカーをしのぐレベルにあり、また、走りはサクラ、ekクロスEVともにトルキーでスムースかつ素晴らしく静かで、電気自動車ならではの上質さの持ち主だ。充電環境に問題がなければ、ある意味、”いいクルマに乗りたいけど駐車場が激狭!”な人に最先端かつ最適の1台となるのではないだろうか。

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