天才でもない限り「我流」じゃ限界あり！　知らないだけで全国の「ドラテク道場」は結構充実してた

■日本全国で開かれている運転スキル向上につながる講習会を紹介
■ペーパードライバーからベテランドライバーなどさまざまな層に向けた内容がある
■メーカー直系のイベントやプロドライバーから教わることができる講習もある

　　運転の基礎は自動車学校（教習所）で教わるにせよ、クルマの運転はどこまでも広く深いものがあり、自動車学校を卒業したら、あとは自修自得といわれても、なかなかスキルアップは難しい……。
　　そこで、活用したいのが各種のドライビングレッスンや講習会。
　　車庫入れなどの苦手克服やペーパードライバー講習といった初歩的なものから、サーキットを使ったハイレベルなプログラムまで幅広く用意されているので、向上心のあるドライバーにはうってつけ。
　　そうしたスキルアップに役立つ講習会の代表的なものを、ここでいくつか紹介しておこう。

　　JAFが全国の免許センターや教習所などで開催している講習会がある。
　　初心者運転期間を終えた運転歴1年以上の方からベテランドライバーまでを対象とした「ドライバーズセミナー　一般コース」をはじめ、50歳以上を対象にしたシニアコース、⾞庫⼊れなどに特化した「ニガ手克服講習」など各種プログラムが用意されている。

「一般コース」で一日3300円、半日1100円（いずれもJAF会員の価格）と参加費がリーズナブルなのも特徴だ。
　https://jaf.or.jp/common/safety-drive/practical-training

　　モビリティリゾートもてぎ（旧：ツインリンクもてぎ）や鈴鹿サーキット、レインボー埼玉、レインボー熊本、レインボー浜名湖などの交通教育センターで実施しているホンダのドライビングスクール。

・目標とする場所でしっかり止まるトレーニング ・日常の運転では行えない急ブレーキ体験 ・車庫入れや縦列駐車のコツと心得 ・不安を感じやすい狭い道の走行トレーニング
　　といったことをメインにしたベーシックなコースから、サーキットを使った上級者コースまであり、一般道で起こり得る危険を安全な環境で再現するリスク体験ができるメニューなどもある。レッスンに使う車両を現地でレンタルするサービスもある。
　https://www.honda.co.jp/safetyinfo/HDS/

　　富士スピードウェイの施設内に設けられた常設のドライビングレッスン施設。30分3300円で体験できるお手軽コースから、初級・中級のレベル別総合トレーニング、データロガを使った走行データ計測 半日プログラム、レーシングダライバーに学ぶコースなど、多くのプログラムが用意されている。

　https://www.toyota.co.jp/mobilitas/

　　PCM = ポテンザ サーキット ミーティングは、手軽な参加費で本格的なサーキット走行を楽しめ、プロドライバーのアドバイスも受けられる走行会。ブリヂストン契約ドライバーが講師になって、基礎からスポーツドライビングを教えてくれる、レッスンクラスがあり、サーキットデビューにはもってこいのイベント。

　　ブリヂストン以外のタイヤを装着していても参加できる（4輪POTENZAタイヤ装着車はキャッシュバックあり）
　https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/event/about-pcm.html
　https://www.procrews.co.jp/pcm/
　　そのほか、ニュルやルマン24時間などのレースで活躍しているドライバーが主催している「ドラテク鍛錬場クラゴン部屋」（http://kuragon.net/KURAGONBEYA.htm）や、ワンスマ（https://www.onedaysmile.jp/）なども通年でドライビングレッスンを開催。
　　また、季節限定で凍結した湖などで行なわれる、氷上走行会や雪上走行会などもおすすめできるし、都市部でも本格的なドライビングシミュレーターを使ったトレーニング施設も増えてきているので、仕事帰りにこうしたところで腕を磨くという方法も！

　　このように目的やスキル、費用に合せて、多彩なドライビングレッスンや講習会が開催されているので、いろいろ調べて手近なところから実際に参加し、プロからアドバイスをもらってみたらどうだろう。運転技術の伸び代は無限大にあるし、自己流を脱して、安全で快適なドライビングスキルを学んでみるのも楽しいはずだ。