高速で手放し可能なプロパイロット2.0も採用! 新型日産セレナは先進性が炸裂した

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2022.11.28 14:30
この記事をまとめると
■日産のMクラスミニバン「セレナ」がモデルチェンジを実施した
■先進性を感じさせる新世代VモーショングリルやLEDヘッドライトなどを採用しスタイリッシュに変身
■室内空間のパッケージングはほぼ不変も各種改善でゆったりと寛げるスペースを実現
日産のMクラスミニバン「セレナ」もついにモデルチェンジ
  いよいよ、国産ミニバンのメインストリームとなるMクラスボックス型ミニバンの1台、日産セレナの6代目となる新型が登場した。2022年にはトヨタ・ノア&ヴォクシー、ホンダ・ステップワゴンが新型となり、ついに国産Mクラスボックス型ミニバンの最新型が出揃ったことになる。
  新型のコンセプトは、先代と変わらず、「BIG」、「EASY」、「FUN」が柱で、それに新たにいまだからこその「CONNECT」を加えた4本柱となる。プラットフォームは先代C27型からのキャリーオーバー。つまり、大ヒット作となった先々代から先代へもプラットフォームはキャリーオーバーだったから、3代続けてのプラットフォームの共用ということになる。もちろん、キャリーオーバーとは言っても、最新の技術、進化が盛り込まれているのは当然で、このあたりはあまり気にしなくていい。
  新型セレナに初めて接した印象は、どこから見てもセレナではあるものの、迫力を増しつつ先進感が与えられたフロントグリル、縦に小さく配置された斬新なLEDヘッドライト、シュプールラインを継承した“すっきり”としたサイドビューにとくに新しさ、新型らしさを感じることができる。
  ボディは5ナンバーサイズを基本に、ハイウェイスターのみ専用バンパー、エアロパーツによって3ナンバーとなるところも先代同様。ボディサイズも大きく変わるところはない。が、ハイウェイスターの全幅は先代の1740mmから1715mmになっている。これは、先代ハイウェイスターはいかにも後付けのような、ボディサイド下のグラディングパネルが車幅に影響していたから。
  新型はサイドビューのシームレス感を出すため、すっきりとした段差のないドアパネルとなっている。ゆえにそのぶん車幅がマイナス25mmになったわけだ。また、セレナのエクステリアデザインの大きな特徴となる、ウエストラインのシュプールラインを継承している。
  ホイールはアルミホイールをグレードにより2タイプ、そして非アルミホイール用のホイールカバーを用意。じつは、ノートで好評なのがホイールカバーで(アルミホイールよりカッコいい!?)、それを受け、ホイールカバーのデザインにもこだわったそうだ。
  そしてホイールベースを10mm延長。じつはここに新型らしさがあり、理由は大径タイヤの採用にある。これは法改正によって、乗員ひとり当たりの体重が以前の55㎏から75kgに増えたため、荷重対応が必要で、全車16インチタイヤに統一するとともに、サイズを195/65R16から205/65R16にサイズアップしたため、ホイールハウスが大きくなり、それによる室内空間のマイナスを補う意味で、ホイールベースを10mm増やしたのだという。
  とはいえ、全長は先代ハイウェイスターの4770mmから、デザインによって4765mmへとむしろ5mm短くなっているから、先代に対してボディが長くなった、大きくなった(運転がしにくくなった)……ということは一切ない。
  また、先代で好評かつセレナ独自の実用ポイントだった、ライバルにないデュアルバックドアも継承。ボックス型ミニバンのバックドアを開くには、車体後方に約1m前後のスペースが必要になるのだが、ガラスハッチだけでも開閉できるデュアルバックドアによって、車体後方の必要スペースは新型でも550mm程度で済み、壁や後ろのクルマにギリギリに止めても、ラゲッジルームの荷物の出し入れが可能になる便利さがあるのだ。
  そうそう、新型セレナでは、フロントバンパー左右に「エアカーテン」と呼ばれるスタイリッシュな通気口が設けられている。
  ボディをワイドに見せるとともに、空力性能の向上、横風安定性などに寄与するという。
  新型セレナはインテリア、とくに運転席まわりの進化、先進性が目玉となる。とくにメーターパネルはフードレスのタブレットのような大型液晶メーターと、それにつながるこれまた大型液晶のセンターディスプレー(純正ナビ)が並び、まるでBEVのアリアのような先進感を演出。
  しかも、シフトレバーを廃止し、左からP-R-N-D/Bと並ぶボタン式電制シフトを採用。それはそれで先進感たっぷりで、操作性も悪くないのだが、その左側にハザードスイッチ、グレードによってプロパイロットパーキング、e-Pedal、EVスイッチが横に並び、運転席からはけっこう遠い位置になってしまうのが、ちょっと気になる点である。
  ついでに言っておくと、パワースイッチは、筆者の前寄りのドライビングポジションでは、ステアリングホイールとワイパーレバーに隠れる位置にあるのも、要改良点だと思えた。
不変のパッケージングながらも快適性は向上
  気を取り直して、先に行こう。先代に対して室内空間のパッケージングもほぼ不変。つまり、2/3列目席の膝まわり空間といった居住空間に大きな違いはない。
  ライバルと違い、ベンチ、キャプテンシートを設けず、キャプテン、ベンチ変幻自在の1タイプのシートを採用するのも先代同様だが、セレナならではの2列目席から1列目席までを移動できるマルチセンターシートは新型では全グレードに対応。先代はe-POWERモデルのみ不採用で、理由は1列目席の運転席、助手席間にe-POWER用のバッテリーが収められ、マルチセンターシートが当たってしまうため、装着できなかったのである。
  新型ではマルチセンターシートをオーバーハング構造、デザインとし、1列目席までスライドできるようにしたため、e-POWERモデルにも対応したというわけだ。結果、e-POWERでも8人乗り仕様が可能となったのだ。
  が、2列目席シートバック裏側面を削るなどして、特等席の2列目席膝まわり空間はやや増えている。実際に身長172cmの筆者のドライビングポジション基準で、2列目席標準スライド状態、最後端位置での膝まわり空間は先代の360mmに対して400mmほどに広がっていた。360mmでも十二分に広く、フラットフロアとともに足がゆったり組めるスペースなのだが、それがさらに増えた、ということになる……とだけ喜ぶのは間違いで、結果、2列目席を前にスライドした状態でも十分なスペースがあるため、3列目席膝まわり空間も稼げるというわけだ。
  具体的には、新型の3列目席膝まわり空間は、最小(2列目席後端位置)でも筆者の着座で120mmもあり、2列目席を膝まわり空間が200mmになるまで前方スライドさせれば、3列目席膝まわり空間は240mmまで広がり、先代以上に、1-3列目席ともにゆったりと寛げるスペースが確保されることになる。
  そんな3列目席の格納方法もまた先代同様に、低い位置での左右跳ね上げ式を継承。ステップワゴンの床下収納のような格納のスッキリ感はないものの、比較的リヤクォーターウインドウの視界を妨げない位置に格納できるところはなかなかだ。ちなみに先代2列目席のシートスライドは操作が重かったのだが、新型では解消されている。
  グレード構成は新しい。従来のハイウェイスターをメインに据えた構成のさらに上の最上級グレードとしてe-POWERのみのLUXION(ルキシオン)を新設定。セレナでもっとも豪華であるだけでなく、e-POWERの設定がない日産ミニバンのハイエンドモデルのエルグランドからの乗り換えにも対応するグレードと言っていい。
  価格はe-POWERハイウェイスターのVの368.61万円に対して、いきなりの479.82万円にもなる、エルグランドの250ハイウェイスター・プレミアムアーバンクローム(477.84万円)並みの高額グレードでもある(エルグランドそのものは379.94万円~)。
  なぜ、いきなりそこまで高額になるかと言えば、じつはLUXION(ルキシオン)には専用の内外装から特別なシート地などのほか、Nissan Connectナビ、車載通信ユニット、前後ドライブレコーダー、ETC2.0ユニット、そしてついにミニバン初となる、40km/h以上でのハンズオフドライブも可能な、カーブ&料金所手前減速機能などを持ち合わせる先進のプロパイロット2.0などを標準装備しているからだ。
  パワーユニットは今回も、2リッターガソリン車(ハイウェイスターV、XV、X/2WD 4WD)、およびe-POWER(LUXION、ハイウェイスターV、XV、X)を用意。ただし、2リッターガソリンエンジン(MR20DD)は先代の物の改良版である
  対して、100%電動駆動となりエンジンは発電するためだけに使われるe-POWERのほうは刷新。先代の1.2リッターエンジンから、HR14DDeと呼ばれる1.4リッターエンジンを用いる、静かさとなめらかさを生み出すという第二世代e-POWERにアップデート。発電用エンジンは62Kw、103N・mから72kW、123N・mとなり、EM57と呼ばれるモーターも70Kw、320N・mから120Kw、315N・mへと大幅にパワーアップされているのだ。
  また、新型セレナにも、プレミアムスポーツをコンセプトに上質さや作り込みの丁寧さなどで多くのユーザーから信頼を得ている「AUTECH」バージョンも同時に用意されている。専用エクステリア、インテリア、ボディカラーを纏った新型セレナのAUTECHバージョンのほか、車中泊派垂涎の2列シート仕様の「マルチベッド」、そしてLVシリーズ(福祉車両)もラインアップされている。
  そんな新型日産セレナには、そのほか、ボタン式電制シフト、最新のプロパイロットパーキング、AC100V/1500Wコンセント、車内Wi-Fi、乗る前エアコンなどの電動車ゆえの実用装備、コネクテッド機能が満載されているのだが、今回の紹介はここまで。
  次回からは新型セレナのパッケージの詳細、ユーティリティチェック、そして先進装備、試乗記、ライバル比較などについて、数回に分けて紹介していくことにしたい。

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