走り屋あがりの家族もちオヤジが歓喜した! いまや絶滅危惧種の「バカッ速ミニバン」6台

2024.04.11 13:00
この記事をまとめると
■ミニバンは、運転の楽しさとは無縁と思われるが走りや加速が自慢のモデルが存在する
■大排気量ミニバンは、トルクフルでスムースな加速性能をもつ
■V6ガソリンエンジンを積む大パワー・大トルクを誇る国産ミニバンは絶滅危惧種となった
走りの楽しさを思う存分に味わえるミニバン6選
  ミニバンは、ファミリーのための運転の楽しさとは無縁の多人数乗用車、アルファードのようにVIPをゆったり乗せるためのエグゼクティブカー……だけのクルマだと思っていたら大間違いだ。
  ミニバンのなかには、想定外にスポーティな走りを実現したモデルもあり、また、直線番長的ではあるものの、大迫力の加速が自慢のモデルもある(あった)のだ。
  ここでは、そんなミニバンの過去から現在に至るモデルをふたつのカテゴリーに分けて紹介したい。
  まずは、加速自慢のハイパワーミニバンだ。
●ホンダ・エリシオンプレステージ 300馬力
  その筆頭、というか、国産ミニバンとして初めて大パワー、大トルクエンジンを搭載したのが、2003年にデビューしたホンダのラグレイトの後継者となるエリシオンに、2007年に加わった「プレステージ」グレードだった。
  何しろパワーユニットはホンダのフラッグシップサルーンのレジェンドに準じる3.5リッター V6で、その最高出力は国産ミニバン初の最高出力300馬力、最大トルク36.0kg-m! というスペックだった。
  結果、2t前後のミニバンボディをダイナミックかつトルキーに怒涛の加速力の世界へと誘ってくれたのである。もちろん、ホンダのフラッグシップミニバンゆえ、轟音とともに加速する、という感じではなく、静かに速い! という記憶が残っている。0-100km/h加速は8秒台前半というのだから凄かった。
  当時あったトヨタ・エスティマ3.5リッターV6モデルやマツダMPVターボはもちろん、体感としてドイツ御三家の2.4リッター級のセダンよりも速かったのだ。
●トヨタ・アルファード&ヴェルファイア30系 301馬力
  先代30系アルファード&ヴェルファイアが2017年12月に行ったMCで加わった3,5リッター V6エンジン搭載車もミニバンのパワーウォーズを代表する1台。
  アルヴェルの上級顧客の期待に応えるべく、V6エンジンを一新。北米仕様のシエナ、ハイランダー、カムリ……と積まれてきたトヨタとして国内初のD-S4 3,5リッターV6 301馬力、36.8kg-m+8速ATのFF用ユニットを新搭載。0-100km/h加速は約8.2秒(以前のV6エンジンは8.5秒)。HVの10.7秒、2.5リッターガソリンの11.3秒を圧倒する駿足ぶりだった。
  もっとも、加速は暴力的ではなく、強大なトルクを生かしたあくまでジェントルに速い……というクルマのキャラクターに合致する加速フィールを基本とするが、アクセルペダルを深々と踏み込めば、それはもう血の気が引く怒涛の加速力をウルトラスムースに発揮してくれたのである。
  現行アルヴェルにV6エンジン搭載車はないため、中古車で狙い目の1台といってもいいかも知れない。
●日産 エルグランド 280馬力
  現行のハイエンドミニバンで唯一、3.5リッターV6エンジン搭載車となるのが日産エルグランドだ。そのスペックはハイオクガソリン指定となる280馬力、35.1kg-mというもので、速さの感覚としては豪放、ダイナミックという感じで、いい換えればアメリカンV6のようなおおらかでもある直線での加速力が自慢だ。
  ハイパワーミニバンにして、乗り心地がいいのもエルグランドならではだろう。
軽量ボディと高出力エンジンの組み合わせが速さの決め手だ
  ここまでは、どちらかといえば直線番長的な(もちろんカーブでも安心安全だが)動力性能を持つ大パワー、大トルクを誇るミニバンを紹介してきたが、じつは速いだけでなく、ハンドリング性能面でスポーティカーに匹敵するミニバンもないわけではない。
●スバル・エクシーガ2.0GT 225馬力
  その筆頭が、2008年に登場した7シーターパノラマツーリングをコンセプトとしたスバル・エクシーガだ。スバルはAWDのスポーツモデルでも有名だが、なんとエクシーガ2.0GTには水平対向2リッターターボ、225馬力、33.2kg-mユニットを搭載。
  駆動方式はもちろんAWDで、ミッションはダウンシフトグリッピングコントロール付き5ATを組み合わせ、エクシーガとしては唯一のSIドライブ(I/S/S#)を搭載。
  ミニバンとしては軽量なボディに225馬力、33.2kg-mだから速いのは当然として、人車一体感、路面とのコンタクト感の強さ、スポーティなドライビングフィールにおいて、ミニバンの常識を超えていたのも本当だった。乗り心地はかなり硬い印象だったと記憶するが、山道でもとびっきり速く、運転、操縦を楽しめるミニバンでもあったのだ。
●三菱 シャリオリゾートランナー 230馬力
  1991年に発売された三菱のコンパクトミニバン、シャリオに、1995年5月に加わったモデルが、シャリオリゾートランナーGTだ。
  何しろパワーユニットは初代ランサーエボリューションと同じ4G63型ターボエンジン、230馬力(MT、ATは220馬力)。駆動方式はもちろん三菱自慢のフルタイム4WD。ATのほか5速MTも用意されていた、まさに全天候型の走るためのミニバンだった。
  車重は1500kg程度だから、230馬力でもスポーティカーのような強力な加速力を見せつけ、その上で”シャリオ・エボリューション”と呼んでいい、当時の”7人乗りミニバン世界最速”とも評された全方位のパフォーマンスを発揮してくれたのだから、現在のデリカD:5とはまったく異なる、今となっては超希少価値ある1台なのである。
●3代目ホンダ・オデッセイ 200馬力
  上記の大パワー、大トルクのミニバンのほか、”ミニバンのカタチをしたスポーティカー”と、それこそライバル自動車メーカーのミニバン開発陣も評したスポーティミニバンとしてホンダ・オデッセイ、それも3代目アブソルートがある。
  1~2代目のまっとうなミニバンスタイルから全高1550mmの低全高ミニバンに変身したオデッセイであり、ホンダらしさ全開の1台だった。パワーユニットはK24A型で、標準車の160馬力に対してアブソルートは200馬力ではあったものの、5速ATを介した走りはホンダ魂が宿るスポーティカーそのもの。
  5代目の登場時に開発陣から聞いた話では、現存率(ファン)がもっとも多いオデッセイだったそうだ。「クラスを超えた加速力の持ち主」という点ではちょっと違うが、低重心を生かしたキレ味ある曲がりが得意な走りのテイスト、山道でもカッ飛べる操縦性は、ミニバンを買わざるを得ないスポーツドライビング愛好家から絶賛された1台でもあった。
  いずれにしても、現行日産エルグランド3.5リッターV6モデルを別にすれば、クルマの電動化シフトが進むいま、そうしたV6ガソリンエンジンを積む大パワー、大トルクを誇る国産ミニバンは、もはや絶滅危惧種になったともいえる。

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