ほとんどの人がやっている! 知らずにクルマの寿命を縮めるちょっとした行為9つ

2022.06.17 06:20
この記事をまとめると
■いま所有している愛車に長く乗りたいという人は少なくないだろう
■クルマの維持や運転のしかたには劣化を早めてしまうものがある
■この記事では9つの例を挙げて解説する
ささいなことで劣化のスピードが変わる
  最後のガソリン車、最後のMT車……といったフレーズがいろんな場面で聞こえてくる昨今、今の愛車と長く付き合いたい、いい歳のとり方をさせてあげたいというユーザーは多いだろう。
  にもかかわらず、気がつかないうちにクルマの劣化、老化を早めてしまうケースがいくつかある。それをいくつかチェックしておこう。
暖機運転
  停車したままアイドリング状態で数分間待機し、エンジンのオイルと水温を上昇させてからクルマを動かす暖機運転。
  理にかなっているように思えるし、クルマにとってもよいことのように思えるが、止まったままアイドリングでエンジンだけを回しても、クルマのウォームアップにはならない。むしろ暖機運転だけして、そのあと元気よく走り出してしまうほうがクルマをよっぽど傷めてしまう。それよりもエンジンをかけたらすぐに出発して、10分ぐらいゆっくりした操作、ゆっくりした速度で走る「暖気走行」が重要。エンジンの水温・油温だけでなく、ミッション、デフ、タイヤ、ブレーキ、各種ベアリングをゆっくり暖めてやるのが最善ウォームアップ。
  アイドリング状態を続けるのは、ガソリンの無駄遣いで、オイルの劣化や、バッテリーの充電不足、さらに燃焼室、ピストン、バルブなどに、カーボンやスラッジを溜めるだけで、環境にも悪いしいいことはない。
ボディカバーを掛ける
  表面がきれいなボディにボディカバーを掛けるのはOKだが、ホコリや砂が付着したボディにボディカバーを掛けるのは、かえってボディを傷つける要因になるのでおすすめできない。場所によっては湿気が籠もることにもなるし、紫外線カットにはいいかもしれないが、ボディのことを考えると、カバーを掛けるよりマメに洗車をしたほうがメリットは大きい。
ハンドルの据え切り
  昔からいわれていることだが、ハンドルの据え切りはステアリング系、タイヤ系に大きなストレスがかかる行為。もちろん今のパワステはよくできているので、油圧式でも電動パワステでも据え切りを多用したからといって10万kmぐらいで壊れるようなことはない。
  しかしタイヤが偏摩耗したり、ブッシュ類が痛んだり、各部の老化を早めるのは確かなので、据え切りは必要最小限で。
シフトの扱い方にも注意!
夏しかエアコンを使わない
  壊れたらとっても高く付くエアコン。エアコンを長持ちさせたければ、夏場以外もエアコンを積極的に使うこと。エアコンの冷媒ガスのなかには循環用のオイルが封入されているので、これをときどき回してやらないと、コンプレッサーが焼き付いたり、配管からのガス漏れの原因になる。除湿と換気を兼ねて、四季を通じてエアコンをONにしよう。
輪止めにタイヤを当てた状態で駐車する
  タイヤを輪止めに当てたまま駐車していると、タイヤの表面にヘンなクセが付いてしまうし、ブッシュやアームにも無駄なストレスがかかったままになる。何度も繰り返すとアライメントもずれてくる可能性があるので、駐車時にタイヤが輪止めにタッチしたら、少しタイヤを輪止めから離してからパーキングブレーキをかけるようにしたい。
内気循環
  車内環境を快適に保つには、換気が重要! エアコン使用時に内気循環ばかり使用していると、匂いもこもるし、ホコリもたまる。空調はなるべく外気導入を利用して、天気のいい日はドアや窓を開け放って、車内の虫干し(年に4回、季節ごと)してやるのが理想。
シフトノブに手を置きっぱなし
  MT車は走行中、シフトノブに手を置きっぱなしにしないほうがいい。走行中のシフトノブは、じつは微妙に振動している。そのシフトノブをずっと握っていると、振動の逃げ場がなくなり、ミッション本体やリンケージにストレスをかけることになるので、シフトチェンジするとき以外は、両手でハンドルを握るように。
AT車で信号待ちの度に「N」や「P」に入れる
  AT車で、渋滞や赤信号で止まるとき、セレクターを「N」や「P」に入れると、その度にクラッチが切り替わり、ATフルードが劣化するので一時停止は「D」レンジで。
  また駐車時に「P」にして、パーキングブレーキを使わないのもNG。「P」レンジのロック機構=パーキングロックポール(ギヤの歯止め用のツメ)は、それほど強度のある部品ではないので、クルマを止めるためにはきちんとサイドブレーキをかけること。
  もうひとつ、下り坂などで「N」レンジに入れてしまう人もいるが、プラネタリーギヤが高速で空回りすることになり、ATFの油温も急上昇するので、ATの寿命を縮めることになるので要注意。
ヘンな添加剤やケミカル剤を入れない
  エンジンオイルにせよ、ギヤオイルにせよ、もともと各種添加剤が配合されて売られているので、そこにヘンな添加剤を加えるのはトラブルの元。ガソリンタンクの水抜き剤なども、普段からできるだけ満タンにしておけば、結露も防げるし、酸化も防げる(今のクルマの燃料タンクは、樹脂製が主流)。

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