働く場所も時間も自由!今話題の働き方「ABW」って?

2020.01.28 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で様々な企業や個人が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

12月23日・月曜日から12月26日・木曜日の放送では、事業用不動産サービスの分野で世界最大手であるシービーアールイー株式会社(CBRE)の“場所から変える”働き方への取り組みをご紹介しました。

本社はアメリカ・ロサンゼルス。世界111ヶ国、450拠点以上で事業用不動産サービスを展開するグローバル企業であるCBRE。丸の内にある日本法人の東京本社では、およそ650人の従業員が働いています。

2014年4月の東京本社移転に伴い、CBREはワークスペースを大幅に変更。フリーアドレスをさらに発展させた、「場所」と「時間」を自由に選択できる働き方「ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」を導入しました。

今回はこのワークプレイスから変える、働き方、オフィス構築の新潮流について、ワークプレイスストラテジー、シニアディレクターの金子千夏さんに伺いました。
不動産会社であるCBREがABWを導入したのは、2014年。不動産会社であるからこそ「場所=環境」のチカラにこだわりたい、自律的な働き方、部門を超えたコラボレーションを生み出したい、そんな狙いからだったそうです。

場所・環境にこだわった広大なフロアには、大テーブル型の席をはじめ、PCモニター付きデスク、作業に集中するための個室ブース型、カフェ風テーブル席、スタンディング型など、さまざまな形態のワーキングスペースが用意されています。
また会議スペースもガラス張りや、壁一面がホワイトボードの部屋、モニター付きのソファ型、立って打ち合わせができるハイテーブル型など多種多様。用途や内容に合わせて自由に選べるとか。社内での会議の形態や人数をアンケート調査した結果、3人~4人での会議が9割ほどを占めたため、自分たちのスタイルに合った4人会議室を沢山作ったそうです。自分たちに最適なスペースを把握し、そこで効率的な会議を行っているのは不動産会社ならではのスペースへのこだわりを感じる取り組みです。
また東京本社フロアの真ん中には、本格的なコーヒーやカラダに優しい食事が楽しめるカフェもあり、ランチや息抜きはもちろん、打ち合わせにも使えるほか、夕方になるとお酒も提供されるそうです。部門を超えたコラボレーションを実現するには、まずはお互いがどんな仕事をしているのかを知る必要があり、そのために、「他部コン(他部署懇親会)」を行ったり、会社負担でアルコールやソフトドリンクが提供されるハッピーアワーでコミュニケーションをとったりということが、このカフェで行われているそうです。社内にカフェがあることで、こういった交流イベントが気軽に行え、ABWを支える大切な役割を担っているようです。

多彩なワークスペースや会議室を選んで、自由な時間で働いていくABW。部署ごとに集まっている従来型の働き方であれば、隣のひとに「あ、ちょっといいですか?」という感じで、会話もしやすいというメリットがありますが、ABWを導入した環境では、毎日、座ったり、作業する場所は自由なため、積極的にコミュニケーションをとらなければ社員がどこにいるのかわからない…。しかし、それをサポートするのがデジタル・ツールだとか。CBREでは、クラウド上で提供される最新のグループ・チャット・ソフトウェアなどを積極的に使い、社内にいても、社外にいても、海外にいても、コミュニケーションをとって仕事ができる状態にあるそうです。
ABWの導入から5年。従業員の方々は仕事以外のライフイベントにも対応できる柔軟性の高い働き方ができ、「自分の生産性が上がった」と感じる従業員は、ABW導入直後の76%から導入3年で84%にまで上昇しました。自己管理ができる=自分で仕事の“リズム”を作ることができ、結果として生産性が上がるという良い流れが生まれていました。

ABWの導入は従業員の採用にもプラスに働いているようですが、働く場所も時間も自由な従業員たちを上司はどう管理するのでしょうか? 
CBREでは、求める成果と期限は明確にし、プロセスは任せる、しかし問題の相談にはのるというスタイルをとっていました。そして、あえてチームを小さくし、コミュニケーションをとりながら成果を達成していきます。社員一人一人の自発的な働き方が養われているからこそ、それが可能になっているようです。

4日間に亘ってご紹介した「シービーアールイー株式会社(CBRE)」の働き方と取り組みから番組が導き出した「WORK SHIFT」のヒントは『多彩なワークプレイスが、個人と組織を強くする!』でした。
ABWを導入しただけではうまくいくわけではない、それを使う個人が主体性を持ち、
個人のチカラを組織のチカラに変えていくからこそ、その先にイノベーションが生まれるんですね。