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21世紀型組織のポイントは「輪」?自然体で個性を活かせる組織とは
J-WAVE
2019.12.11 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で
様々な企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

11月18日・月曜日から11月21日・木曜日の放送では、本の要約サービス「flier(フライヤー)」を展開する株式会社フライヤー代表の大賀康史さんが考える「組織の形」について、紹介しました。フライヤーは「10分で一冊の本が読める」という本の要約サービスで、忙しい現代人に、このサービスがマッチ。会員数は、45万人を突破しています。大賀さんは、早稲田大学大学院を経て、コンサルティング会社へ就職。その後、独立し、現在、代表を務める「フライヤー」を設立されました。そのコンサル時代と起業後の経験から大賀さんが導き出し、今年3月に発表したのが、理想の組織の体系を考える「最高の組織」という本です。

大賀さんが「組織」について考えをめぐらせるきっかけとなったのは、起業した後のご自身の経験にあります。志を共にした創業メンバーが、途中で離れていくことを経験し、また、その一方で、新たに加わる仲間に出会う中で、「このメンバーを幸せにするためにどうしたらいいか?」と考え、その結果、「組織を組み立てていく重要性」を感じたそうです。現在は社外スタッフを含め70名強がフライヤーのサービスを支えているそうですが、こうした「成長」を経て、組織が存在する意義について大賀さんは、「出世や成功を目指すための組織の組み立て」ではなく、「ひとりひとりに幸せの形があり、その個性を活かす組織」が、21世紀型の組織の存在意義であるとお話してくださいました。雇用を創出することが企業の役目ではなく、能力のある個人が「集う場」を提供するのが「組織の役目」・・・。みなさんの属する組織は、いかがでしょうか?
2日目の放送では、大賀さんが著書「最高の組織」の中で解説している「組織のモデル」について紹介しました。多くの企業が、その形であるといわれている「ピラミッド型」は、指揮・命令系統が明確で情報の把握が容易である一方、ピラミッドの途中に、例えば、やる気のない上司など、ボトルネックが存在した時に、その下にいる人材の生産性や成長が滞るというデメリットがあります。また、コンサルティング会社などが導入している「マトリクス型」は、メンバーが組織の中で、柔軟に役割を代えられる一方で、マルチタスクをこなす個人の高い能力が求められ、また、複数の上司からの指示が発生し複雑さが生じる、などのデメリットが考えられるとのこと。そんな中、大賀さんが代表をつとめるフライヤーが取り入れているのは「円」を描くような「サークル型」の組織の形なんだそう。形はさまざまあるようですが、こうした新しい組織のモデルは「ティール型組織(進化型組織)」とも呼ばれているそうです。フライヤーでは「ひとりひとりが最大限活躍する」という企業理念があり、こうした考えを大切にしていく中で、CEO、営業、エンジニア、デザイナーなどが「輪」を構成する要素となり、そこには階層もなく、誰かが中心にいるわけでもないサークル型の組織ができ上がっていったそうです。ひとりひとりが自立的に動くことでボトルネックが存在することはないそうですが、自立していることで、大切にしなければいけないのは「会社が目指すミッションの共有」なんだそう。
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3日目の放送では、そのミッションの共有について注目しました。フライヤーではミッションとして「ヒラメキ溢れる世界を創る」ということを掲げていますが、このミッション、どのように共有しているのでしょうか?大賀さんは、「ヒラメキ溢れる世界を創る」というミッションは会社のミッションではあるものの、そのミッションが各メンバーの生きる目的ではないと思っているそうです。ただ、会社が、このミッションを実現するプロセスの中で、個人の願いや目指す目標、幸せの形が「重なる部分」があることが重要なんだそう。こうした「マッチング」が組織の中で生まれる前提にあるのが「カルチャーフィット」というフライヤーで取り入れている考え方です。カルチャーフィットは、採用の際に意識している要素で、そのメンバーが「ありのままの姿=自然体」でいられるかどうか?を大切にしているそうです。みなさんは、組織の中で、自分が「自然体」でふるまえているでしょうか?こうした「環境」をデザインすることは、これからの時代にも求められる「働き方」の重要な条件になりそうです。
最終日の放送では「組織と動的平衡」という言葉に着目しました。動的平衡は、物理学や化学、生物学などで用いられる言葉で、シンプルに言えば「変わっていないようにみえても、新陳代謝が起きて変わっている」ことを指します。「事業」も同じで、同じ売り上げを維持しようとしても環境(社会)は、どんどん変わっていく。まったく同じ組織を維持し続けることは、いずれ衰退を招くことになり、環境の変化に合わせて、組織、人の在り方も変わっていくことが重要なんだそう。

4日間にわたって紹介した、フライヤー代表:大賀康史さんが考える「組織の在り方」から、今週、番組が導き出した「WORK SHIFT」のヒントは『出世と成功がキャリアの時代は過ぎ去った』でした。大賀さんが、現段階で導いたサークル型の組織では、そこに属する仲間を吸引しているのはミッションへの共感でした。組織は、その共感できるミッションを提供する「場」であることが重要。20世紀型の組織から21世紀型の組織を考えるポイントの1つは「これまでの常識」を捨て去ることにあるのかもしれませんね。

大賀康史さんの著書「最高の組織 -全員の才能を極大化する(自由国民社)」も、ぜひ、チェックしてください。

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