物流業界の印象を変える!“ワークハッピー“な職場を目指す取り組みとは

2019.10.23 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で様々な企業や個人が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

9月30日・月曜日から10月3日・木曜日の放送では、物流業界での“ワークハッピー”な職場を目指す、“ロジオス”ことロジスティックスオペレーションサービス株式会社の取り組みをご紹介しました。

倉庫内の管理業務や工場内での物流業務、製品や部品の輸出入関連業務などを主な仕事としているロジオス。日本はネットでモノを買うEC化率が、各国と比べても相対的に低く、これからまだまだ伸びしろがあるとされている物流業界の中堅企業です。
物流業界というと、キツい仕事というイメージや縁の下の力持ち的な業界でもあり、人手不足という課題と向き合う中、様々な自動化への取り組みも進めているそうですが、最終的には人手が大切な仕事だと仰るのは人事総務部・統括部長の加藤久典さん。

従業員の人たちが少しでもモチベーションをもって働くにはどうすればいいか?試行錯誤の中で見えてきたのが“改善の共有”でした。日本企業の強みと言われてきたことが、ロジオスでも長年続けられ、広がりをみせているようです。
毎年行われる「LOGIOS KAIZEN全国大会」では、全国40の営業所から改善のアイデアが集結。これには社員やパートの垣根を越えて好きな人同士で参加できるとか。
“改善”するのに社員もパートも関係ない、営業所を越えて、良いアイデアは採用する、それをみんなで評価する。そんなポジティブな循環がロジオスの働き方の基本に根づいていました。

そして、女性従業員も多く、子育てと仕事の両立、また取引先の“物量”によっても業務時間が大きく変化することなども課題だったロジオスで導入されていたのが、従業員のスキルを“見える化”する「スキルマップボード」です。
これは物流の様々な工程のスキルを“習得中の従業員”、“習熟度が高い従業員”などが一覧表になっており、誰もが一目見て分かるというもの。「スキルマップボード」を導入したことで、急な欠員が発生した時には、最適な人材を素早く投入できることや、仕事量が多い部署をフォローする人員配置もスムーズになっただけでなく、次に習得すべきスキルの明確化にもつながったとそうです。

さらに物流業界の中でも女性の割合が高く、従業員の男女比がほぼ半々だというロジオスでは、3年前から厚生労働省の女性活躍推進に積極的に取り組む企業に与えられる認定マーク「えるぼし」の取得活動を始めました。若手女性社員である人事総務部・人材開発課の松川明日香さんの発案で始まった取得活動は見事に成功。ロジオスは最高ランクの三ツ星に認定されました。松川さんは人事総務部で新卒採用にも携わっており、ロジオスの女性活躍推進が認定マークという目に見えるカタチになったことで、採用のバックアップにも繋がっていると仰っていました。
女性管理職の増加を目指すロジオスでは、ダイバーシティ推進室も設置。自社の女性管理職候補に女性が活躍する“具体的なイメージ”を持ってもらうため、他社で活躍する女性管理職を見学する試みを実施したり、「育ボス研修」と称して、男性管理職を中心に、仕事以外の“家事”も身をもって体験してもらう試みも実施、“百聞は一見に如かず”の実践が、働き方の変化に繋がっているようです。

そして、従業員の多くが現場オペレーションに携わっており、まさに“カラダが資本”ともいえるロジオスの職場では、少しでも健康への意識を向けて欲しいということで、従業員による「ヘルシーチャレンジ」も毎年秋に実施。これは社内報で参加を募るもので、運動やダイエット、禁煙など、健康に関する“目標”を設定し、2週間実施出来た人には会社からささやかなプレゼントが贈られるというもの。参加者も増えており健康への意識付けにもつながっているようです。
4日間に渡ってご紹介した「ロジスティックスオペレーションサービス株式会社」の働き方と取り組みから番組が導き出した「WORK SHIFT」のヒントは『カラダが資本!基本は「現場」』でした。ロジオスの様々な変化や改善のアイデアが生まれたのは“現場”から。物流オペレーションは最終的に人が“健康”で行うことが大切。ロジオスの働き方からはこの二つの重要性を感じました。