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仕事を「選ぶ」ことで生まれた。世界一、働き甲斐のある肉屋とは
J-WAVE
2019.09.25 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で
様々な企業や個人が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

9月2日・月曜日から5日・木曜日の放送では、「世界一、働き甲斐ある肉屋」を目指す株式会社ササキミートの取り組みをご紹介しました。

東京都・東久留米市にある東久留米卸売市場に入るササキミートは、「おいしくて安全なお肉を食べて頂きたい!」そんな想いのもと、2011年に創業された会社。食のプロから一般の消費者までを相手に、「国産」にこだわったお肉を加工・販売しています。

従業員数は30人弱、いわゆる中小企業です。働き方改革に着手したのは3年ほど前だとか。ササキミート代表の佐々木龍之さんは、精肉業の仕事は手間がかかり、朝が早い市場のスケジュール、そして納品先である個々のお店などのスケジュールに合わせていたため、長時間労働が当たり前の状況だったと仰っていました。

人数も限られていて、増やすことは出来ない。自分たちの持っているスキルで、モチベーションを維持しながら長時間労働をやめることは出来るのか?創業間もない中小企業が抱えることの多い“悩み”にササキミートはどのようなアプローチをしたのでしょうか?
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仕事はとりたい!しかし仕事が増えると従業員のモチベーションが下がってしまう・・・そんなジレンマに危機感を覚えた佐々木社長が下した“決断”は、仕事を“選ぶ”こと。無理難題を言ってくる取引先もあったそうですが、自分たちのスキルや仕事を理解してくれる相手と取引をし、肉屋として最高のパフォーマンスでお返しする・・・そんな循環を目指すようになったそうです。

残業時間を大幅に減らしたササキミート。それを実現したのは、AIでもRPAでもありません。“チームワーク”でした。全体の出社時間を遅くし、早く帰るようにみんなが努力する。規模の小さい会社だからこそ、システム化するのではなく、“意識の共有”で乗り越えることが出来たということです。

従業員の三浦満代さんはササキミートの“チームワーク”について、自分の仕事が早く終わったら他の人を手伝う、肉を切るのが上手い人は他の人の分もフォローをする、力の弱い女性にはモノを持ってあげるなど、出来ないことはお願いする、得意なことは率先してやる、突発的な仕事にも他人事ではなく、全員で対応していくことだと仰っていました。

そんな“チームワーク”から時間が生まれたササキミートの従業員の方々にはどんな“変化”が起こったのか?工場長であり専務取締役の山崎徹さんは、仕事へのフィードバックもあったと語りました。以前は“終わりの見えない仕事”だったものが、余暇が生まれ、精肉への知識を深めたり、産地におもむき生育環境を知ったりも出来たとのこと。
ササキミートは、労働時間の削減の一方、「勤務間インターバル制度」も導入、勤務終了から次の勤務開始までの間、決められた休息時間の確保も義務付けていきました。

仕事なんて選べない、長時間労働は当たり前、そんな“業界の常識”、“中小企業のリアル”から抜け出したササキミート。実は60歳以上の従業員が半数以上を占めているという実情もありました。しかし年配の従業員にも出来るだけ長く働いてもらいたいという想いから、健康診断はもちろん、会社による送迎も行っています。人生100年時代、従業員の“健康寿命”を伸ばすことは企業の発展に直結する問題。ササキミートは年配の従業員の経験も大切にし、若い従業員も育てることで目標とする「世界一、働き甲斐ある肉屋」に確実に近づいています。
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4日間に渡ってご紹介した「株式会社ササキミート」の働き方と取り組みから番組が導き出した「WORK SHIFT」のヒントは『自分たちに合った働き方改革が、きっとある』でした。業態ごとに違う働き方の環境や事情、しかし改善を待っているのではなく、全員で向き合うことでどんな会社にも改革のヒントは見つかるのではないでしょうか。

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