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多様性を持った社員が、メリハリをつけて働くための取り組み
J-WAVE
2019.09.19 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で、様々な企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

7月22日~7月25日の放送では、「セイコーエプソン株式会社」が取り組む「働き方改革」をご紹介しました。

「セイコーエプソン株式会社」は、長野県諏訪市に本社を置く、情報関連機器・精密機器のメーカー。1942年に腕時計の部品製造・組み立ての工場として創立され、その後、プリンター、プロジェクターなど、精密機械機器の開発・製造・販売を手掛けるようになっていきます。

かなり早い時期から男女の雇用機会均等施策に取り組み、1983年に男女の賃金格差を完全に撤廃しているのですが、ここにはどんな背景があったのでしょうか?
人事部・課長の大坪龍太郎さんによると・・・「腕時計の部品製造・組み立てにおいて活躍していたのが、手先の器用な女性。当時の日本は男女の賃金に格差がある時代でしたが、これは前々から問題視されており、この年に格差を完全に廃止しました」とのこと。
女性の方が早く正確に組み立てる方も多かったため、「なぜ男女差があるの?」という声が以前から多くあったそうです。募集・採用や配置・昇進などにあたって性別を理由にした差別を禁止することなどを定めている「男女雇用機会均等法」が制定されたのは1985年。それに先駆けた、当時の日本としては先進的な施策だったといえます。
さらに、本給・職務給・年齢給と、学歴や年功によって差があった賃金制度を、1987年、「本給」に一本化。賃金の格差をなくすことで、人材育成につなげて行こうとしました。「現在、当時に比べて事業が拡大しているので、地道な努力の効果があらわれているのではないか」と大坪さんは語ります。
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2日目は、現在の「働き方改革」についてうかがいました。
大坪さんによれば、「働き方改革」を正式にプロジェクト化して取り組み始めたのは2017年。
今後、少子高齢化で労働力人口は減少し、グローバル化して外国人が働く・・・そんな中で一番ネックになるのが長時間労働であるという認識から、「改革」の第一歩として、総実労働時間を減らそうという試みを3年かけてやって来ているとのこと。2016年度に平均2001時間だった総実労働時間を2019年度には1900時間と、100時間減らすのが差しあたっての目標です。
このために、労働時間の可視化、高負荷部門のフォロー、メリハリとしての定時退社日の徹底、そしてIT化も踏まえた効率化をはかっています。
さらに、労働時間を減らすことと共に積極的に取り組んでいるのは「女性活躍推進」。仕事と家庭の両立ということでいえば、育児休職・短時間勤務制度・在宅ケアサービスなどの導入によって、出産・育児で退職する方はほとんどいないそうですが、「管理職への登用などの面で、もう一歩先へ進める必要がある」と語っていただきました。
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3日目には、この「女性活躍推進」についてさらに突っ込んでうかがいました。
大坪さんは・・・「仕事と家庭を両立できる状態は整っているが、どうしても、育児・家事の主体が女性になってしまう。なので、制度を利用するのはほとんどが女性。長期の育児休職をとる男性はいない。そうなると、おのずと女性の就業機会が減ってしまう。中核的立場を登用するにはどうするか?が一番の課題」と語ります。
やはりどうしても、育児・家事の主体は女性・・・ということで、これは1社だけでなく、社会全体としての課題といえそうです。セイコーエプソンとしては、就業機会を増やすために昨年から在宅勤務の制度をスタートしたのをはじめ、昇格の試験に関して保有資格に期限があったものを撤廃。また、女性の課長・部長との「対話会」を設定するなど、地道な取り組みを進めているということでした。
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最終日は、2017年から本格的に始まった「働き方改革」によって、どんな成果が現れているのかを伺いました。
大坪さんによると、社員のみなさんは「メリハリがついた働き方」を感じるようになり、まわりが残っているから帰れない・・・というようなことがなくなったとのこと。
さらに、「効率化にとってIT化はひとつキーにはなるが、それとともにコミュニケ―ションが重要で、それによって工夫が生まれる。コミュニケーションがない職場は無駄な作業が多い」と語ります。改めて、コミュニケーションの大切さを社員の多くが実感しているようです。
では、働き方に関して、今後の目標はどこにあるのでしょうか?
「労働生産性向上をはかるうえで労働時間の削減が必要ということは感じている。今後、ひとつステップを上げて、実際に残業が減り、時間的余裕ができ、ワークライフバランスが整って、働きがいを感じる・・・という好循環を作ることがゴール。まだまだ道半ばだが、自立して働くことがやりがいにつながるはず」と語っていただきました。

今週のお話から導き出す「WORK SHIFTのヒント」は・・・『地道な取り組みを積み重ね、やりがいへ!』
「セイコーエプソン株式会社」の場合、とにかく、地道にやり続けているのが印象的。それが結果的に、やりがいへつながって行くはずです。